秋アニメ『陰の実力者になりたくて！』中西和也監督インタビュー｜シャドウの「アイ・アム・アトミック」発動の瞬間のためにすべてが設計された5話【連載03】

1話を見ればどんな作品なのかわかる構成に。5話までのお気に入りは1話のEDテロップ後の流れ

――1話はかなり衝撃を与えましたが、あの構成はどのように生まれたのでしょうか？　また長い原作をどのようにシリーズ化されたのでしょうか？

中西：私のところに企画が来た段階で全20話（増減可能）と決まっていました。今の基準ではそれなりの長丁場となりますので、最初にどういう作品で、どういう流れになるのか、というのを伝えておくのは一つ手ではないか、と言うのがああいう形となった発端だったと思います。

あの話の流れ、プロットと言うべきでしょうか、それが今後展開される各章の基本的なプロットを最もコンパクトにまとめている内容だったのですよね。それに加えてこの作品の最大の特徴の部分を説明するのに解りやすかった、というのもあります。あれを見ればどういう作品かわかる。多分。そんな感じです。

――5話までの中でお気に入りのシーンやエピソードを挙げていただけますか？

中西：１話のＥＤテロップ後の流れは気に入っています。私は作画畑の人間なので、キャラデザ兼総作監がすべて自分でレイアウトを切ってくれたカットでシーンが構成されているというのはそれだけで嬉しいものです。番宣とかでいっぱい使われそうだな、とかコンテを描いた時から思っていたので、ああ、案の定、となったのも楽しい経験でした。

――キャスト陣はどのように決まったのでしょうか？　決め手となったポイントやオーディション時のキャストとの裏話などもございましたらお聞かせください。

中西：とにもかくにもまず主人公を決め、その主人公と相対したときに一番ふさわしいであろう方で、という基準で他のキャラクターの配役は進めています。つまり山下（誠一郎）さんのためのキャスト、と言い切って良いんじゃないですかね。

今後は5話ラストに登場のシェリーを中心に進行し、大きな事件へ。シャドウの期待通りの活躍もお楽しみに！

――シドが適当な設定を作ったことが物語のきっかけとも言えますが、子供の頃や少年期にご自身で謎設定を考えたり、こんな自分になれたらと妄想されたことはありますか？

中西：いろいろあったと思いますが、私は創作の側に進んでしまったので早々に「自分ではない誰か」に関する妄想にシフトしてしまった気がします。そしてそれが今も続いている、という感じでしょうか。

――今後の6話以降、そして今後の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

中西：５話のラストに出た新キャラを中心に物語が進行します。いろいろな人の思惑が絡み、やがて大きな事件へと発展して行く訳ですが……我らが主人公がお察しの通り、といった感じです。

展開の仕方はこれまでとそう変わるものではありません。無いはずです、しかし……という感じで、あるいはそのあたりが今後の展開のキーになってくるかもしれません。気になる方は原作をチェックしましょう。祝・５巻発売決定！

連載バックナンバー

画像をクリックすると、関連記事にとびます。

シド/シャドウ役山下誠一郎×アルファ役瀬戸麻沙美

OPテーマ担当 OxT

監督中西和也

原作者逢沢大介

TVアニメ「陰の実力者になりたくて！」作品情報

放送情報

AT-X：10月5日より　毎週水曜日22:30～
«リピート放送»毎週金曜日10：30～／毎週火曜日16：30～
TOKYO MX：10月5日より　毎週水曜日23：30～
テレビ愛知：10月6日より　毎週木曜日 26：35～
KBS京都：10月5日より　毎週水曜日　24：30～
サンテレビ：10月5日より　毎週水曜日　24：30～
ＢＳ日テレ：10月5日より毎週水曜日 24：30～

配信情報

ABEMA、dアニメストア：10月5日より毎週水曜日 23：00～
地上波先行・最速配信決定！

その他サイトも順次配信予定
※放送配信日時は変更となる場合がございます。予めご注意ください

INTRODUCTION

『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』

「陰の実力者」

それは、主人公でも、ラスボスでもない。

普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す存在。

この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

シド・カゲノーとして生まれ変わった少年は、これを幸いと異世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにする。

「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく（おふざけで）暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……？

ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドをシャドウとして崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。

主人公最強×圧倒的中二病×勘違いシリアスコメディ!?

スタッフ　

原作：逢沢大介（『陰の実力者になりたくて！』/KADOKAWA 刊）
キャラクター原案：東西
監督：中西和也
シリーズ構成：加藤還一
キャラクターデザイン：飯野まこと
美術監督：李　凡善
色彩設計：田中直人、岡崎順子
プロップデザイン：北原大地
撮影監督：廣岡岳
編集：坪根健太郎
音楽：末廣健一郎
音楽制作：ＫＡＤＯＫＡＷＡ
音響監督：明田川仁
音響制作：マジックカプセル
アニメーションプロデューサー：中村浩士
アニメーション制作：Nexus
製作：シャドウガーデン

キャスト

シド・カゲノー／シャドウ：山下誠一郎
アルファ：瀬戸麻沙美
ベータ：水瀬いのり
ガンマ：三森すずこ
デルタ：ファイルーズあい
イプシロン：金元寿子
ゼータ：朝井彩加
イータ：近藤玲奈
アレクシア・ミドガル：花澤香菜
アイリス・ミドガル：日笠陽子
クレア・カゲノー：日高里菜
ローズ・オリアナ：白石晴香
シェリー・バーネット：会沢紗弥
ヒョロ・ガリ：松岡禎丞
ジャガ・イモ：松重慎

公式サイト
 公式ツイッター（＠Shadowgarden_PR）