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秋アニメ『陰の実力者』山下誠一郎×瀬戸麻沙美インタビュー【連載01】

秋アニメ『陰の実力者になりたくて!』シド/シャドウ役 山下誠一郎さん×アルファ役 瀬戸麻沙美さんインタビュー|OP映像を見て、山下さん&瀬戸さんも気になったシーンはまさかの!?【連載01】

原作・逢沢大介さん/イラスト・東西さんの人気ライトノベル『陰の実力者になりたくて!』のTVアニメが2022年10月より放送開始!

表立って世界を支配するのではなく、陰で暗躍し、操ることを夢見て激しく過酷な修行に明け暮れていた高校生の影野。その夢の途中で、交通事故によって命を落とすも田舎貴族、カゲノー男爵家の第2子シドとして転生。蓄えた知識や能力を活かし、ディアボロス教団に戦いを挑むシャドウ・ガーデンを結成。善悪を超越した圧倒的な力と七陰という部下を手に入れ、シャドウと名乗ったシドの野望の行方は?

先日放送された1話では現実世界の影野、2話では転生してからシャドウガーデンを結成するまでが描かれていましたが、2話のラストでは七陰のメンバーから突然の別れを言い渡されてしまうシド。異世界転生ものでありながらも、圧倒的な存在感を放ち、異様ささえ感じさせる主人公、シドの一挙手一投足には目が離せません。

注目作の放送開始を記念して、本作にまつわるキャストやスタッフなどへのインタビュー連載がスタート! その第1回はシド/シャドウ役を演じる山下誠一郎さんと、七陰の第一席、アルファ役の瀬戸麻沙美さんです。1、2話を振り返っていただきつつ、収録秘話や七陰の歌うED曲「Darling in the Night」の紹介、そして今後の見どころなど語っていただきました。

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陰の実力者になりたくて!
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!?主人公でも、ラスボスでもない。普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。作品名陰の実力者になりたくて!放送形態TVアニメスケジュール2022年10月5日(水)~2022年2月15日(水)AT-X・TOKYOMXほか話数全20話キャストシド・カゲノー/シャドウ:山下誠一郎アレクシア・ミドガル:花澤香菜アイリス・ミドガル:日笠陽子アルファ:瀬戸麻沙美ベータ:水瀬いのりガンマ:三森すずこデルタ:ファイルーズ...

事件解決後の主人公の死や途中のEDクレジットなどで話題の1話、転生からシャドウガーデン設立も七陰との別れなど驚きの連続だった2話!

――2話まで放送されましたが、振り返ってみた感想は?

山下:1話はシドがまだ影野として生きていた時代のエピソードから始まって、原作を知らずにご覧になった方は「異世界転生ものだと思ったのに」と違うアニメかなと思って、チャンネルを確認した方もいるのでは?(笑) でも1話にして、シドという男がどんな人間だったのか、なぜそこまでして強さを求めるのかがわかるエピソードだったと思います。

そして影野を嫌いつつ、誘拐されて影野に救われたクラスメイトの西野アカネ役がなんと堀江(由衣)さんで。放送までシークレットだったのでビックリされたのでは? しかも誘拐犯1が古川 慎さんという。すごい豪華ですよね(笑)。

瀬戸:1話の途中に何度かピアノ演奏の「月光」が流れていたのも印象的でしたね。まさに闇に生きるシャドウガーデンの未来をここで示唆しているみたいで。

――終盤では影野自身が弾いているシーンがありましたが、武術同様に練習していたのかなと?

山下:彼ならやっていておかしくないですよね。そして西野を助けて、少し心を通わせたのかなと思ったら、あっけなく交通事故で死んでしまって。その「月光」が流れる中、途中でエンドクレジットが流れたかと思ったら、シャドウに転生した姿で七陰と登場するという引きもすごくて。

――2話の冒頭では、シドに転生して少年期のシドと少女のアルファの会話シーンから始まって。「このエルフちょろいな」の衝撃的なセリフも(笑)。

山下:カゲノー家の子供として転生して、生まれたところから描かれていたので、まさかの赤ちゃんまで演じることになって。

瀬戸:演じているのを見てましたが、すごくおもしろかったです(笑)。

――他愛もない少年時代を送っていたのかと思ったら、盗賊団を壊滅させて。アルファとの出会いやシャドウガーデン結成の逸話、そして別れと大切な要素がぎゅっと濃縮されていました。

瀬戸:でも七陰も勢ぞろいしたと思ったら、アルファから「あなたから離れる時がきた。お別れよ」ですからね(笑)。3話以降ではシャドウの影として活躍する姿も見られますし、七陰それぞれがより描かれるエピソードもあるので、お楽しみに。

山下:姉のクレアが王都のミドガル魔剣士学園に入学した2年後、シドも同じ学校に入学します。そこでは濃いキャラクターがいっぱい登場します。ゲストキャラを演じるキャストさんもすごく豪華で。王国の第二王女アレクシアを物語の軸に進んでいきますので、ご期待ください……って締めみたいになっちゃった(笑)。

あっ、2話でクレアをさらった敵との一騎打ちのシーンで、戦い方をレクチャーする時、レッスン1、2と数えていきましたが、あの言い方も頑張りました(笑)。

シドは好奇心に突き動かされて動くピュアさ、アルファはシドの理想を具現化?

――ご自身が演じるキャラクターの印象や演じる際に意識されたところについてお聞かせください。

山下:シャドウになったり、シドになったり、複雑ではありますが、あまり考えすぎず、変なヤツだけど心根は素直な子であることは意識したかもしれません。純粋な打算がなく、「これやったら楽しそう」とか「これをやったらカッコいい」という好奇心のみにただ突き動かされている感じで。でも決してエゴではなく、あくまでピュアであり、そこがシドのブレないところとして意識しました。監督からも「ここはもっとふざけていい」というディレクションをいただいて、かなり自由にやらせていただきました。

実際、シドは物語のメタ的な位置にいて、本編の流れを汲まなくてもいい部分もあったので、「シドはこういう人です」というガッチリした枠組みもなくて。シーンごとに「ここは勢いで」とか、他の方との芝居のやり取り重視で、「おもしろかったからOK」ということもよくありました。

瀬戸:アルファは幼少期にシドと出会った頃は状況がのみ込めなかったり、あどけなかったこともあり、感情が表に出たり、動揺することもありました。でもシャドウに心酔してからは、常に冷静かつ完璧で、何が起きてもその一手先まで見通しているような。シャドウをサポートする七陰の中でも第一席ということで、リーダー的なポジションでもあったので、七陰のメンバーを指導したり、何かが起きてもあわてることはほとんどなくて。

ディレクションもそれほどなかったんですけど、唯一印象深かったことは、先を見通しているはずのアルファよりも、更に先を見ているシャドウに、「シャドウ、やっぱりあなたはすごいね」と衝撃を受けた時は、もっと大げさにやっていいですよと言われて。「シャドウが作った物語の中にいるので、もっと踊らされていてもいいんだ、流れにのっていけばいいんだ」と思いました。

2話でシャドウと七陰が別れ、再びシャドウの元に集結するまでは原作やアニメでは詳しく描かれていなくて。それが視聴者の皆さんに考えさせたり、想像させる余地にもつながっているのがいいですね。ただ3話以降は陰に潜んでいることが多いんですけど(笑)。

――七陰はシャドウをリスペクトしていて、崇めていますが、アルファはシャドウに様付もしなければ、ため口で話すことが多くて。7人の中でも一番距離感の近さを感じました。

瀬戸:もちろんシャドウへの尊敬の念はあるけど、たぶん第一席というプライドがあるからその行動や態度に距離の近さを感じられるのかもしれませんね。

山下:なるほどね~。確かにちょっと特別な距離感を感じる。7人の中で唯一、バディ感で接し合っている気がする。

瀬戸:最初に出会っているからかな?

山下:シャドウが悪魔憑きから解放してあげた最初の子であり、ディアボロス教団のことを話したり、シャドウガーデンの最初のメンバーでもあるからね。

瀬戸:もしかしたら感覚が合うのかもしれないね。この世界の空気への乗り方も似ているし。

山下:シャドウにとっての理想を一番体現しているのがアルファなのかも。

――分散収録の形をとっていると思いますが、やっぱりお二人は一緒に録ることが多かったんですか?

山下:そうですね。あとは各話の主軸になるキャラを演じる方と掛け合いをしたり。収録するスタジオには大部屋と小部屋があって、僕は一人で、皆さんの声を聴きながら収録することが多くて。

瀬戸:モノローグでかぶっちゃうからね。

山下:かぶらないで録れる良さもありつつ、寂しさも感じて。でも「この孤独っぽさも陰の実力者っぽいな」と思いながら(笑)。2話までも、そして今後もゲストを演じられる声優さんたちが超豪華で。素晴らしい方々と掛け合いできる嬉しさや楽しさも感じながら演じていました。

――お二人一緒の時におもしろかった出来事はありましたか?

瀬戸:私は一緒の収録の時はいつも楽しくて。シャドウは物語の軸ということもあり、シャドウといないとどうしてもシーンごとのとびとびの収録になってしまいますが、シャドウといると1話分の物語を現場でしっかり見られるし、山下くんのお芝居もおもしろくて(笑)。ディレクターさんからの提案を受けてチャレンジする山下くんを見られるし、一緒の時はラッキーだなって。

山下:やっているほうは冷や冷やものだったし、「あっ、聴かれている!」と(笑)。

――休憩中や収録後にキャストの皆さんとお話しすることは?

山下:ロビーでよくおしゃべりしてましたね。瀬戸ちゃんは他の七陰メンバーとよく話していたよね。(ベータ役の)水瀬(いのり)さんとか。

瀬戸:確かにいのりちゃんとはよく一緒だったかな。七陰のみんなと一緒に録れると空気感を感じることもできるから嬉しいんですよね。

(C)逢沢大介・KADOKAWA刊/シャドウガーデン
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