音楽
ブルエンの新たなアンセム「Z.E.R.O.」と「青」制作秘話を明かす

「作品との出会いによって、新たな僕らが開花しました」BLUE ENCOUNTインタビュー『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』エンディングテーマ「Z.E.R.O.」創作の経緯を語る

BLUE ENCOUNTがテレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』のエンディングテーマ「Z.E.R.O.」をシングルとしてリリースする。

『銀魂』『BANANA FISH』『僕のヒーローアカデミア』の主題歌など、昨今はアニメタイアップを手掛ける機会も増えているブルエン。『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』との新たな出会いによって生まれた新たなアンセムは、作品ファンにとっても、そしてブルエンファンにとっても、心に刺さる1曲となった。現在まわっているツアーでも、すでに「欠かせない曲」になっているという。

「Z.E.R.O.」、そしてカップリング曲「青」の制作秘話を、田邊駿一さん(Vo. Gt.)、江口雄也さん(Gt.)、辻村勇太さん(Ba.)、高村佳秀さん(Dr.)に教えてもらった。

5年前と今とで好きなアニメに変化は?

――アニメイトタイムズで取材させてもらうのは実は5年振りなんです。

一同:ええ!?

田邊駿一さん(Vo. Gt./以下・田邉):5年振りですか?まだ僕のメガネフレームが分厚かったときですね!(笑)

――あ、そうです!(笑)そのときがアニメのウェブ媒体で取材を受けるのがはじめてということだったので、皆さんの好きなアニメをうかがうところからスタートして。

田邊:ああ、そうでした。

辻村勇太さん(Ba./以下・辻村):俺、『アカメが斬る!』って言った気がする(笑)。

――そうです!「ひとりだけなんか(テイストが)違う?」って話になりました(笑)。

辻村:別の作品にすれば良かったかな、とあの後に思っていたので覚えています。でも絵が好きなんですよね。

――あれからお好きなアニメは更新されたかなと思いまして……今回は『コードギアス』についてのお話を中心におうかがいするので、『コードギアス』以外で、最近ハマったアニメを教えてもらえたらなと。

田邊:おっ、良いですね! 俺、最近は『SPY×FAMILY』です! ハマっちゃって。全部見てます。

高村:王道のところからいくなあ(笑)。

田邊:その前は『コタローは1人暮らし』でした。毎回泣いていました。結局、自分は家族愛が好きなんだなと思いました。『SPY×FAMILY』は家族愛にフィーチャーしながら『007』チックな冷戦時代のスパイ感を出しているのが面白いなと。作画も素晴らしいですよね。(アーニャの声真似をして)チチ、スパイ……。

一同:(爆笑)

――ここだけ音声で届けたい……!

田邊:アーニャのモノマネをしたのは自分史上初です(笑)。新着エピソードが更新されていたので明日の新幹線の中で見たい。今回ツアー中に全部ダウンロードして見ているんですよ。この間、打ち上げがなかったときにひとりでホテルで『SPY×FAMILY』を見ていました。最高に幸せでした。

――田邉さんは以前、『YAWARA!』がお好きだと言ってましたよね。

一同:(笑)

田邊:そうですそうです! 金曜ロードショーの『YAWARA! Special ずっと君のことが…。』が好きなんですよね。

耕作がね、空港のエスカレーターを降りたあと、わーっと上って柔ちゃんに「キミが好きだ!」って言うシーンがあるんですよ。そこでZARDの「見つめていたいね」が流れて……。

高村佳秀さん(Dr./以下・高村):かなり細かい(笑)。

辻村:そこから急に『SPY×FAMILY』(笑)。

――江口さんは5年前は『魔法少女まどか☆マギカ』が好きだと。

江口雄也さん(Gt./以下・江口):当時見ていました。 最近「すっごく面白いな」と思ったのは『オッドタクシー』です。いろいろな人に勧められたんですよ。僕、そこまでアニメは見ないんですけど「普段アニメ見ない人でも楽しめると思うよ」って言われて、一気に見ました。

田邊:俺はミキの亜生くんに言われたんですよ。「面白いから見てよ!」って。声優もやってるんですよね。

江口:あとから知ったんですよ。「え、うま!」って。

――で、高村さんは『とらドラ!』とおっしゃっていましたが……。

高村:『とらドラ!』のように泣いたのは『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。めちゃくちゃ泣きました。

一同:ああ〜!

高村:泣ける感情を持っていることにも感動したんですよ。言ったら良い意味で、王道のパターンではあるんですけども、それこそ……さっき家族愛の話がありましたけどものすごい刺さるんですよ。10年前だったらふてくされて見てしまっていたかもしれないけど、年齢的なものもあって。めちゃくちゃ泣きました。

田邊:みんな泣くって言うよね?

江口:言う。

高村:映画館でもめちゃくちゃ泣きましたね。

江口:じゃ、(辻村さんを見て)大トリは……。

辻村:今ハマってるのは、『BLUE GIANT』ですね。ミュージシャンとしても、自己啓発本のように感じています。バイトしながら小さい家で、ふとんかぶりながら汗だくでドラムを叩いていたり、ヘッドフォンをしてピアノをひたすら弾いていたりとか。表には出ない努力にグッときましたね。ミュージシャンの葛藤が垣間見られるので、音楽好きな方はぜひ見てほしいです。

田邊:今『うる星やつら』の新しいアニメも見たいんですよね。明日の移動があっという間に終わりそう。

辻村:だんだん世間話になってきた(笑)。

――(笑)。でもアニメの話題って良いですよね。ついつい弾んでしまいます。

田邊:楽しいんですよねえ。年々アニメが好きになっていってるんです。アニメってハリウッド並のストーリーだと思うんですよね。ストーリー性がすごい。

高村:濃密だよね。だからこそ、最近は考察をする人も昔より増えた印象があります。

――曲を考察する方も多いですよね。

田邊:そうなんですよね。僕らは作る側なので、作る側の責任というのも感じていて。

高村:でもありがたいですよね。深読みしてもらえるっていうのは。

田邊:うん、こっちも勉強になる。僕らはまっすぐな気持ちで作品に対するイメージや思いを書いているんですけど、いつしかそれが別の視点で見られるようになって。そういう息吹を与えられたんだって気付かされることもあります。それぞれが咀嚼して、胃袋に入れられていっているのが、アニメの醍醐味だなと。

「誰かの主題歌」になりますように

――最近、ブルエンはアニメタイアップも増えましたよね。以前お話をうかがった際に「昔から常にタイアップを意識して曲を作っていて。メロディが刺さって、映像にビシっとハマるような、分かりやすくもテクニカルなサウンドというのを意識してます」というお話をされていましたが、その後作り方に変化はありましたか?

田邊:まったく変わらないですね。高校の時からこのバンドをやっていますけど、変わらないです。もちろん当時はタイアップはなかったですけど、作る曲全部に理由をつけていました。例えば「主演はトム・クルーズで、こういうアクションシーンがあったとして、最後のエンドロールでかかる曲」とか。そういうイメージで曲作りをして、メンバーに伝えていたので。

だから僕らとしては、ずっとタイアップ職人だと思ってやっているんです。そしてそれが誰かにとって欠かせない曲になる可能性があるはず。未だにその可能性を考えて作っています。気づけばいろいろな人の人生における主題歌を書いてきたなと。

――ところで、いま高校時代の話があがりましたが、もうすぐ田邉さんと江口さん、高村さん、出会って20年になりません?

田邊:えっ!? あ……言われてみれば……。

江口:(顔を見合わせながら)やばくない?

高村:言われたことがなかったので気づかなかった。

田邊:というか、20年も経ってるのに江口に対する絡み方が変わってないんだけど(笑)。良いことなのか、悪いことなのか……。前身のバンドで一緒にやっているので……ってことは、もう俺、お前と一緒に20年音楽やってるのか……。

江口:そう考えると長いな……。

(しばらくざわつく)

――タイアップ職人歴、20年ですね。

田邊:(笑)。物語に対して、常に全力で向き合うという感じですね。また、主題歌って一個のカルチャーだと思うんです。アニメはオープニングとエンディングがつくことで、さらにすごくなるし、作品の一部になる。タイアップを担えるというのは、すごく嬉しいことです。

――20年と言えば、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』のオープニング「デイドリーム ビリーヴァー」を歌うFLOWとORANGE RANGEはともに20年を迎えられていて。

田邊:今回のオープニングはズルいなと思いましたよ(笑)。だってもうアベンジャーズじゃないですか!

一同:(笑)

――「デイドリーム ビリーヴァー」はFLOW×ORANGE RANGEのコラボ曲ですもんね。確かにアベンジャーズだ(笑)。

田邊:たまらない組み合わせです。今度お会いする機会があったら「ズルいっす先輩」と言いたいです(笑)。

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