お芝居にダンスライブパートと見どころ満載！2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ Girlʼs Side MEGASTA. Episode2「Goodbye my dear Frenemy.」開幕　星公演のゲネプロレポートをお届け！

2022年12月17日（土）より新宿村LIVEにて、2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ Girlʼs Side MEGASTA. Episode2「Goodbye my dear Frenemy.」が開幕。星公演初日を迎えた12月18日（日）、本番前に公開ゲネプロが行われた。

「ツキウタ。」は別次元にある彼女たちの月の世界が舞台。地球の人々の精神エネルギーを糧に成り立っているため、地球の人々のエネルギーが途絶えたり、誤った方向に進むことのないように導くのが月の人々の役目。その代表にして象徴であるのが、数人の“女神”。女性キャラたちは、その『女神』を目指す候補生であり、地球の精神エネルギーを活性化させるべく、ネットアイドルとして活躍中で、たまにこっそり地球に遊びに来たりも……？

「Goodbye my dear Frenemy.」は2.5 次元に存在する芸能プロダクション「ツキノ芸能プロダクション」に所属する女神候補生によるユニット・Fluna(フルーナ)とSeleas(セレアス)が活躍する。今回は夢公演、星公演のふたつを展開する。

Flunaは、花園雪:橘里依さん、如月愛:茉依さん、兎川千桜:歌倉千登星さん、結城若葉:美紅さん、桃崎ひな:河上英里子さん聖クリス:大西菜友さんが。

Seleasは、照瀬結乃:齋藤千尋さん姫川瑞希:佐倉花怜さん、元宮祭莉:新川眞白さん、朝霧あかね:わたなべかすみさん、伊地崎麗奈:秋場悠里さん天童院椿:平松可奈子さんが。

そして、獏路朱華:栗原沙也加さん、小野萌:杉本真子さん、園田絵理華:楓さん、根本美亜:澤田真里愛さん、立川沙織:熊野ふみさんが登壇し、初日はProcellarumより長月 夜役 秋葉友佑さん、神無月 郁役 佐藤智広さんが日替わりゲストで出演した。

彼女たちを中心に展開する物語と、原作楽曲を使用したダンスライブを披露した。本公演のゲネプロレポートをお届けする。

※物語にまつわる記述があるためご注意ください。

クリスマスの宴は女神候補たちによる共同作業

地球人が見る夢の世界で、気高く美しい大和撫子・花園雪が悪夢を退治するシーンから舞台はスタートする。雪の上司であり、現役女神でもある獏路朱華（ばくろ・しゅか）が“オーバーキル”する姿を見て「いくら夢の中の世界とは言え、暴れすぎてはないですか？」と冷静に雪。そんな雪に対して、「安心せよ」と朱華。どれだけ暴れようがあくまで夢の世界のため、人間にとっては「今日は目覚めがいいなぁ、なんとなくすっきりしているなあ」くらいの感覚のよう。悪夢を倒すことで、朱華は女神として地球の人々の心の平穏、ひいては精神エネルギーの充足を目指している。しかしまだまだ「暴れたりない」様子の朱華。悪夢を倒したふたりを「おかえりなさい」と迎えたのは女神候補たちだった。招集したのは朱華。

「女神候補のお主らに少し手伝いを頼みたくてなぁ。たまには共同作業も乙なものよ。みんなで悪夢退治と洒落込もうではないか！　宴じゃ宴！　鮮やかにつややかに！　人々の希望の望み、守ってみせい！」

「えーっ！」

そうして、女神候補たちによる異例の共同作業が幕を開けた。

今回のターゲットは、中学時代からの大親友である小野萌と園田絵理華（そのだ・えりか）。ふたりの悪夢を解決するというミッションだ。

小野萌と園田絵理華の関係性については、出会いの場面から丁寧に表現されている。高校、大学と同じ学校に進学して、いつも一緒に笑っていたふたり。雰囲気も立場も目指すものも正反対ではあるけれど、お互いの夢を応援してきた。しかし、大人になった今、そのバランスに変化が起きたようだ。

朱華の誘導により、女神候補たちが待ち構えるカフェにきた萌と絵理華。

2ヶ月ぶりに再会したふたりのやりとりに聞き耳を立てると……。

「最近、なかなか会えてないね」

「そうだね。だからかな？　この間、夢に見ちゃった」

「え？　すごい偶然！　私もだよ！」

しかし心の声は（…あんまり良くない夢だったけど）。

朱華曰く、彼女たちはかなりのレアケースで“ふたりでひとつ”の悪夢を見ているらしい。閉鎖的な環境、限定的な人間関係、似たような不安を抱え、互いが互いのストレス源となっているようだ。そのため、片方の悪夢だけでなく、“ふたりまとめて”解決しなければいけない。

イラストレーターになりたくて会社を辞めた萌。アルバイトでモデルを続けながら、事務員としても働く絵理華。絵理華は自分を「少しだけ盛って」、見栄え良く自分の話をしてしまう。派手な生活をしている（ように語る）絵理華に対して「羨ましいなぁ！さすがモデルさんだ！」と素直に目を輝かす萌は、おとなしそうに見えて実は度胸のあるタイプだ。お互いを思う心が複雑に絡み合う。特に絵理華は深刻なようだ。

その後カフェには日替わりゲストの長月 夜役 秋葉友佑さん、神無月 郁役 佐藤智広さんの姿が。観客を巻き込んだアドリブの数々に客席にいた関係者たちから笑いが漏れた（また、ふたりの選んだクリスマスプレゼントが抽選で渡されるサプライズもあるので楽しみにしていてほしい）。

悪夢と戦う女神たち

ユーモア溢れる展開をよそに日に日に絵理華はひどい悪夢に苦しむようになる。実は良き理解者でもある周りのひとたちの他愛のない言葉がプレッシャーになり、自分を追い詰めているようだ。「いつか絵理華は萌のことを攻撃するようになるのでは」と危惧した女神たちは絵理華の夢の世界に全員で入り、悪夢から脱出させようと試みる。

絵理華の仕事場の様子を見に行ったり、絵理華の夢の中に入って美少女戦士として近づいたり。しかしなかなか悪夢からは抜け出すことができない。

一方、夢の実現に近づいている萌は精神バランスが安定しているようだ。萌は念願だったコンペが通り、大舞台に立つことになる。そのイベント制作を絵理華の会社が担っていると知り、絵理華の心は限界を迎えてしまう。