TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』ポッド０４２役・安元洋貴さんインタビュー【第1回】｜『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズの世界観が融合されている

2017年2月23日にスクウェア・エニックスから発売され、全世界累計出荷・ダウンロード販売本数700万本を突破している大人気アクションRPG『NieR:Automata』（ニーア オートマタ）。ついに2023年1月7日より、TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』が放送開始となりました。

地球侵略をする＜エイリアン＞と称される異星人が生み出した＜機械生命体＞と、人類が生み出した＜アンドロイド＞が長きにわたり戦闘する世界が舞台となる本作。最終兵器の新型アンドロイド＜ヨルハ＞部隊に所属する＜2B＞は地球に派遣され、先行調査員の＜9S＞と共に任務にあたります。しかし、数々の不可解な現象に遭遇……。人類のために戦い続ける、命なき＜アンドロイド＞たちの物語が描かれます。

TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』の放送が開始し大きな話題となっている中、アニメイトタイムズではキャスト陣にインタビューを実施。今回は、＜ポッド０４２＞を演じる声優の安元洋貴さんが登場です。自称「『NieR:Automata』の害悪オタク」（！？）であるという安元さんが語る本作の印象、さらに第1話〜第3話の見どころをお話しいただきました。

良くも悪くも胸くそが悪いけど、美しいお話

ーー安元さんは、『NieR:Automata』の前に『ニーア レプリカント』（郵便配達員、P33 役）へも出演されています。『NieR』シリーズについて、どのような印象をお持ちですか？

安元洋貴（以下、安元）：僕は『ドラッグ オン ドラグーン』からヨコオ（タロウ※）さんのゲームに触れていたのですが、いい意味か悪い意味かはさておき、ものすごく心に残る作品をつくられるという印象を抱いていました。『ニーア ゲシュタルト／レプリカント』も同様で、ただ一人の大切な人を救うために自分を消滅させ、世界を滅ぼし、さらにゲーム上のプレイデータも削除されると。
ものすごくインパクトが残っていましたね。とはいえ、続編が出るなんて思ってもいなかったので、「E3」で「NieR New Project」として発表された時は驚きました。

※ヨコオタロウ…『ドラッグオンドラグーン』シリーズ、『NieR』シリーズのディレクター、『NieR:Automata』ではシナリオも担当

ーー『NieR:Automata』の制作発表時（2015年）は、出演が決まっていたわけではなかったのでしょうか。

安元：もちろん。オフィシャルコンサート「（NieR Music Concert ＆ Talk Live）滅ビノシロ 再生ノクロ」に招待いただいて、前情報ゼロで見に行ったら、ステージ上に突然石川由依が現れて、しゃべりだしたんですよ。その時も知らなかったですね（笑）。オタクとして純粋に「次はこういうテイストなんだ」と期待していたら、自分も出演することが決まり。台本を読んでみたら、良くも悪くもちゃんと胸糞悪い展開もあった。たくさんヨコオさんに文句を言いながら収録しました（笑）。でも結局のところ、とても美しいお話で。アクションゲームとしてもものすごくいいけれど、シナリオが本当に素晴らしい。「ものすげぇ好きな作品だな」と思っていました。

ーーそんな作品のTVアニメ化が決まった時の心境はいかがでしたか？

安元：約5年の月日を経て「アニメ化します」という報を聞いた時に、「今！？」と思いながらもやっぱり嬉しかったですね（笑）。大好きな作品ですから。

同時に、「また同じ作品を改めて人様の前に出すのは大変そうだ。」という俺が心配することのない悩みもありました。（ゲームで）すでにとても良い終わり方をしているのに、形式は違えど同じものをもう一度見せるのは勇気がいることなんですよ。だけど蓋を開けてみると、アニメはゲームと少しシナリオが違うんですわ。なので、「また違う『NieR:Automata』に触れることができるんだ」と嬉しく思います。