マンガ・ラノベ

2023-02-27 19:00

年上好きにはたまらない！背徳感や萌えがいっぱい詰まった「年の差」BL漫画おすすめ人気作品8選をご紹介

数多のBL漫画のなかでも根強い人気の「年の差」BL作品。どこか後ろめたさを感じながら気持ちを止められない背徳感だったり、年上ならではの包容力と余裕がなくなるギャップにも萌えてしまったり。たくさんのトキメキが詰まっていて夢が広がります。

年の差というだけでなく、近親もの、義理の親子などドキドキ設定にもたまらない気持ちになる人が多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな「年の差」BL漫画をとりあげ、おすすめ人気作品8選をご紹介します。年上男性ならではの苦悩や葛藤、年下男子たちの真っ直ぐな想いや切ない気持ちなど、さまざまな恋愛模様が描かれています。気になっている作品があればぜひお手にとってみてください。

『さよなら共犯者』（上・下巻）

著者：あがた愛先生

作品紹介＆おすすめポイント

大手自動車企業の社長の息子・斑鳩はじめは真面目で道徳的な高校生。そんな彼が隠している唯一「不道徳」な秘密──それは逃亡者をかくまっていること。本作は、秘密を抱える大人×ひたむきな男子高生の逃避行ロマンスが上・下巻にわたって描かれます。

家柄ゆえにクラスに馴染めず孤独を抱えるはじめは、時間割のような毎日を淡々と過ごしていました。そんなある日、はじめはヒロセと名乗る謎の男と出会います。

本名も年齢も知らない相手。「追われている」と、解体予定のアパートに身を隠すヒロセが悪人か善人か分からないけれど、はじめは会う度に彼に惹かれていきます。ヒロセの素の表情を知ったはじめは彼のことを知りたいと思うようになり、やがて自分の恋心に気付きます。

そしてヒロセがいつどこへ行ってしまうか分からないと不安を抱き、ヒロセと一緒に逃げることを決意。ここから二人の逃避行が始まります。

歳の差かっぷる☕️ #さよなら共犯者 pic.twitter.com/uDjPHMNMBR
— あがた愛🍒10/17ふたりあそび①発売 (@agata_i0) October 30, 2022

物足りなさを感じる日常のなかで出会ったヒロセは、「非日常」を与えてくれる存在でもあります。年上の大人に惹かれていく学生の恋心がストレートに伝わり、大人の男性の手の感触にドキドキするはじめに共感する人も多いはず。一方、大人に見えるヒロセが実は自分の気持ちを抑えるのにいっぱいいっぱいなところなども、読んでいてキュンが止まりません。

何歳になっても恋愛には大人になりきれない部分が誰しもあるんですよね。そのギャップが萌えどころでもあり、大人ゆえの “ずるさ” もまたヒロセの魅力だと思います。この子に手を出してはいけないというヒロセの葛藤、隠しきれない想い、そして自分の気持ちに抗うことをやめて必死な姿を見せるヒロセにも悶えてしまうでしょう。

はじめの存在や言葉がヒロセにとって大きなものとなっていきます。正義の心を当たり前のように持つ真面目な少年は、ヒロセを迷いや不安から救っているようです。

人には言えない事情を抱える大人と純粋な高校生。ドキドキが止まらない二人の愛の逃避行の結末まで、ぜひ見届けてください！

『あかりと彼はなやましい』（全2巻）

著者：鶴亀まよ先生

作品紹介＆おすすめポイント

本作は、26才ノンケの社会人・若宮瑞貴×16才ゲイの高校生・桜井あかり、年齢差10歳の二人が出会う切なくもキュンで満たされる作品。学生同士（三上×里）のピュアな恋愛が描かれる『三上と里はまだやましくない』のスピンオフです。

そして全くどこにも書いたことないのですが本日あかりの誕生日ですおめでとう～🥳🎉#あかりと彼はなやましい pic.twitter.com/HA3hbUFU8D
— 鶴亀まよ (@mayohuku) March 1, 2021

友達ノンケ同士である三上と里が付き合うようになり、ちょっぴり不機嫌そうなあかり。自分にも好きな人ができるようにとゲイバーへ。その日たまたまお店の手伝いで入っていた瑞貴に高校生だとバレて帰るように言われるも、無理をしてお酒を飲みます。そしてあかりが目を覚ますとそこは瑞貴の部屋でした。

もうあんなところへは行かないようにと言う瑞貴に、自分にはそうするしか出会いがないとあかりは返します。中学生の頃に学校でゲイだとバレてモメたことがあり、高校ではゲイを公言しているあかりですが、学校では恋愛のストッパーをかけていました。

「あんたが俺と付き合ってくれる？」と瑞貴に言いながらも、実際ノンケを好きになったところで無理だと、三上と里のことは例外だと、あかりは自分の感情にも蓋をしてどこかあきらめたような顔をしています。

そんなあかりは、一度忘れ物をしたことをきっかけに、何度も瑞貴の部屋に訪れては居座るように。まともな大人とひねくれ高校生がたまたま出会って成り行きで一緒にいる。それだけのはずが、瑞貴はいつしか情が移っていると自覚するようになります。

ちるちるさんのBLアワード2020 BESTコミック部門に『あかりと彼はなやましい』をノミネートして頂きました…！
宜しければ投票等して頂けたら嬉しいです！がノミネートして頂けただけでもめちゃめちゃ嬉しいです～😭✨ 応援してくださった皆様、本当にありがとうございます🎀https://t.co/b0tr5CUFNY pic.twitter.com/ATKpZNNzqt
— 鶴亀まよ (@mayohuku) January 25, 2020

「あげたくなったから」と合鍵を渡してしまうくらいには瑞貴の気持ちが動いていて、臆病でめんどうなあかりに何かしてやりたいと思うように。

相当拗らせているあかりは、期待するのがこわい。好意を向けられても逃げてしまうようなあかりが、瑞貴の愛情を感じることで幸せになろうとしていく姿は見どころです。本当はずっと欲しかったものなんだろうなと思うとなんだか愛おしくなってきます。

本作は、瑞貴が常識のあるまともな大人であることが重要ポイントでもあって、どこまでがあかりのためでどこからが瑞貴のエゴなのか、考えると萌えが止まりません！　そのあたりにもご注目ください。手がかかるあかりはすごく可愛いのでしょうね。

『あかりと彼はなやましい』を重版して頂けることになりました…！お手に取ってくださった方、応援してくださった方のおかげです。本当にありがとうございます😭✨ pic.twitter.com/XIV19YRro0
— 鶴亀まよ (@mayohuku) October 10, 2019

第2巻では、恋人同士になって3ヶ月の瑞貴とあかりの姿が。仕事で忙しい社会人の瑞貴と受験を控える高校生のあかり。会えなくなるのが寂しいけれど瑞貴は余裕そうで、あかりにとってはその差がちょっともどかしかったり切なかったり。そんな二人のじれったくもさらなる萌えが詰まった関係をお楽しみください！

『三上と里はまだやましくない』（全2巻）と『友人と恋人～三上と里＆あかりと彼作品集～』もぜひ、併せて読むことをオススメします。

【7月の新刊🌟】pixivコミックで人気のシリーズ待望の恋人編！

高校生のあかりは、社会人の恋人・瑞貴との温度差がもどかしくて…ずるい大人×一途ＤＫ年の差ラブ！
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— ビーボーイ編集部 (@bboy_editor) July 27, 2021

【コミック】あかりと彼はなやましい

【コミック】あかりと彼はなやましい(2)

【コミック】三上と里はまだやましくない

【コミック】三上と里はまだやましくない(2)

『あかりと彼はなやましい』試し読み

鶴亀まよ先生のTwitter

『親愛なるジーンへ』（全2巻）

著者：吾妻香夜先生

作品紹介＆おすすめポイント

『ラムスプリンガの情景』のスピンオフ。本作は、弁護士のトレヴァー・エドワーズ×美しい青年ジーン・ウォーカーの親愛の物語。『ラムスプリンガの情景』と同様に、映画を観ているような美しい作品で、郷愁にかられる心地よさがあります。

1992年の夏。NYに住む伯父・トレヴァーの書斎で一冊の手記を見つけたジーン。そこには、自分ではない「ジーン」への想いが綴られていました。

時は1973年。トレヴァーは重要書類を紛失し、絶望のふちに立たされていました。そんな彼のもとへ雪が降るなか書類を届けてくれたのがジーン。

清掃員をしていたからトレヴァーの顔を知っていたと言うジーンは、年齢は自称19歳くらい。アパートのボイラー室で暮らしていると聞いたトレヴァーは、ジーンを連れて帰ります。

落とし物を人に知られないように職場ではなくて直接本人に渡すために半日もトレヴァーを探していたことは、ジーンを信用するには充分でした。トレヴァーは自宅のハウスキーパーをしてくれないかと提案し、二人は一緒に暮らし始めます。

トレヴァーは、ジーンが元アーミッシュだと知ります。アーミッシュとは、音楽も読書も禁止、三百年前の暮らしを続ける敬虔なキリスト教徒。思春期になるとラムスプリンガ（戒律から自由になれる期間）に入り、ラムスプリンガのあと、アーミッシュとして洗礼を受けるか、俗世で生きるため家族と決別するか選ぶ……ジーンが選択したのは後者でした。

シャワーや家電製品全般の使い方を知らないジーンは、中世からタイムスリップしてきたかのよう。けれど教養があって何でも飲み込みが早く、本も大好き。

表情の乏しかったジーンは徐々に感情豊かになり、笑顔も見せるように。彼が本来持っていたものがたくさん引き出されていくようです。トレヴァーはジーンを大学へ通わせます。

ゲイのトレヴァーにとって、美しいジーンとの出会いは何でもないことではありませんでした。1970年代という社会で生きるトレヴァーが本音をさらけ出すことはむずかしく、それでもジーンと過ごす時間に幸福を感じています。これ以上望むことなど何もない、と。

トレヴァーの元婚約者であるカレンがとても素敵な女性で、自分の心に嘘をついて生きているトレヴァーの幸せを願っている彼女の言葉は胸にくるものがあります。

そして、情愛をひた隠しにしてきたトレヴァーがジーンと一線を越える瞬間も大きな見どころ。トレヴァーが一瞬見せた狂気の顔も印象的で、まだどこか怖がっているトレヴァーをジーンは受け入れ包み込んでいます。