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『Dr.STONE』ゼノ役・野島健児&スタンリー役・遊佐浩二インタビュー

『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』Dr.ゼノ役 野島健児さん&スタンリー・スナイダー役 遊佐浩二さんインタビュー|千空たち科学王国に立ちふさがる闇の科学王国。大人ならではの合理的な考えが垣間見える

アニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』最終(ルビ:ファイナル)シーズン第1クール最終回が目前!

人類石化の黒幕・ホワイマンの本拠地“月”を目指す千空たちはゼロから宇宙船を作るビッグプロジェクトへと乗り出し、その第一歩としてアメリカ大陸に向かいます。しかし、その先には新たな脅威が待ち構えていました。

物語がさらに盛り上がりをみせるなか、闇の科学王国よりDr.ゼノを演じる野島健児さん、スタンリー・スナイダーを演じる遊佐浩二さんにインタビュー! 作品の印象はもちろん、クラフトにまつわるトークも伺いました。

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Dr.STONE SCIENCE FUTURE
人類石化の黒幕・ホワイマンが月にいると突き止めた千空は、全ての謎を暴くため『月面着陸計画』を始動!こので、ゼロから宇宙船を作るビックプロジェクトへと乗り出した。早速、世界中から宇宙船の素材を集めるため、大海原へと飛び出した千空たち。最初の目的地・アメリカに降り立つと、そこにはDr.ゼノ率いる高度な科学王国が存在していた!互いにリーダーを狙いあう科学vs.科学の速攻戦で、Dr.ゼノを捕らえたクロムたち。スタンリーの猛追をかわしながら、次に目指すのは、あの忌まわしき石化光線の発信源――南米大陸!!石化装置“メデューサ”の秘密に挑みながら、全力クラフトでアマゾンを駆け抜ける千空たち。スタンリー部隊の魔の手が迫る中、千空と科学王国の仲間たちは、科学の灯を繋ぎ、ついにメデューサの核心に迫る――!!作品名Dr.STONESCIENCEFUTURE放送形態TVアニメシリーズDr.STONEスケジュール第1クール:2025年1月9日(木)~2025年3月27日(木)第2クール:2025年7月10日(木)~2025年9月25日(木)第3クール:2026年TOKYOMXほかキャスト石神千空:小林裕介大木大樹:古川慎小川杠:市ノ瀬加那コハク:沼倉愛美クロム:佐藤元スイカ:高橋花林あさぎりゲン:河西健吾カセキ:麦人獅子...
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ありえるかもしれない世界

ーー作品の世界観や原作をご覧になった感想をお聞かせください。

野島:最初は「石になりたくねぇ〜」と(笑)。

一同:(笑)

野島:何千年もの間、意識を保ち続けるなんて恐ろしいことです。でも、それが何故起きたのかと考えた瞬間から最後まで読まざるを得なくなったといいますか、それくらいのめり込んでしまいました。自分がもし石になったらどういう風に過ごすんだろうと考えさせられてしまうんですよね。

最初は突拍子もないように感じましたが、どこかリアリティがあって。僕自身、趣味が畑で、自然科学の中で生きています。畑と科学は切っても切り離せないもので、植物はもちろん自然科学ですし、植物が育つための窒素、リン酸、カリウムとか土の中にも科学があって。この作品はそういったリアルな科学を扱っているからこそ、石化だってありえそうに感じますし、面白い角度から科学を見つめているんだなと思いますね。

遊佐:僕がこのような状況に陥ったら絶望してなにもできないんじゃないかと思いました。でも作中の彼らは自分たちでクラフトして、この先どうやって生き延びるのかを考えているので、非常に強い人ですよね。もちろん石化はしたくないですが、全文明が滅びるということはありえなくもないのが今の世界ですから、そういった意味でも勇気をくれる作品だと思います。

野島:究極の自給自足をしていますよね。

遊佐:うんうん。僕は服すら作れないよ。

野島:僕は辛うじて野菜が作れるくらいです。あとは食べられる草を探すくらい(笑)。

ーーあの世界で畑を作れるのはかなりの強みでは?

野島:そうですね。ただ、土作りはすごく大変なことです。畑を作り上げた千空たちは強い人だなと思います。

遊佐:3000年経っているから、文明が傷つけた土壌も少しは良くなっているかもね。

野島:そう思うんですけど、実は雑草が生えることで苔ばっかりになって土壌としてダメになってしまうんですよ。それには虫とか動物も必要になってきて。

ーーそうだったんですね。もともと農業がお好きだったのですか?

野島:農業が好きになったのは最近です。子供の頃もやっていましたけど、当時は山奥に住んでいて、なにをするにも自分たちで作るほうが早かったからという理由でして。でも、それはお芝居も一緒で、実際に見に行くのはハードルが高いので、友達と脚本を書いたりしました。

遊佐:友達をクラフトしたの?(笑)

野島:(笑)。近所で友達をクラフトして、それからミニ演劇を親たちに見てもらうみたいなことをしていました。科学ではないですけど、そういうクラフトもしていましたね。遊佐さんはクラフトをしていましたか?

遊佐:全くクラフトしてなかったですね。昔は電子ブロックで組むラジオとか、科学的なものをクラフトできる雑誌の付録とかありましたけどそういうのも触れていなくて。もちろん科学の授業は受けていたんですけど、「実験室の椅子に背もたれがないのはいざという時にすぐ逃げられるため」みたいな無駄な知識をクラフトするだけで(笑)。

野島:「コックさんの帽子が長いのは、いざという時に水を汲んでかけられるように」みたいな話ですね。

一同:(笑)

野島:あと、僕は梅を漬けているんですけど、梅はそのままだと青酸が入っている毒だけど漬けることで毒性がなくなるんですよね。本編でもガムシロップを作っていて、そこは近しいものを感じました。

ーー作品を通して、科学についての新たな発見、考えに変化などはありましたか?

野島:個人的に科学はケミカルなものという印象があったんですけど、実は日常にナチュラルに入り込んでいるんだなって。今、ちょうど春菊を育てているんですけど、だんだん双葉が出てきて、そこから光合成をして、土の中とか空気中で呼吸して二酸化炭素とか窒素をタンパク質に変化させて、という流れは完全に科学なんですよね。それだけ日常の中に科学があるんだと実感しました。

ほかにも、おまんじゅうを作ったとき、皮を膨らませるために膨らし粉を入れたんですけど「なんで膨らむんだろう?」って。そういう風に、この作品を通して日常にある科学の見え方が変わってきて、本当に毎日が「唆るな」と思いました。

遊佐:僕は科学的な素養がないんですけど、この作品に触れて「知っておかないと生きていけないな」と思いました(笑)。個人的にはバニラをクラフトできることに驚きましたね。というように、生きるための知恵としていろいろなことを知っておくのは良いことだと考えるようになりました。

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