マンガ・ラノベ
ファンタジーBL漫画『夜明けの唄』をオススメしたい5つの理由

「一途に尽くす年下従者 × 宿命を背負う戦巫子」美しきロマンスを描く物語──ユノイチカ先生による大人気ファンタジーBL漫画『夜明けの唄』をオススメしたい5つの理由

ユノイチカ先生によるファンタジーBL漫画『夜明けの唄』。BLアワード2022Bestコミック1位を獲得するなど、多くの読者の心を捉える大人気作品です。

本作は、悲しい宿命を背負い、命を削りながら島を守る孤独な戦巫子・エルヴァと、そんな彼を守りたい健気な少年・アルトが愛を紡ぐ救済ロマンス。寄り添い合って生きていく二人の姿は美しいです。

神秘的な物語に魅せられるファンタジー作品で、見応えたっぷりの本作。島の謎が深まるなか、お互いがかけがえのない存在となっていくエルヴァとアルトの恋路からも目が離せません。

本記事ではそんな『夜明けの唄』の魅力をご紹介。素敵な作品ですので、より多くの方にオススメできればと思います。ぜひ、その美しい世界観に触れてみてください!

 

『夜明けの唄』PV

エルヴァ(CV:河西健吾)アルト(CV:内田雄馬)

 

『夜明けの唄』の世界観・あらすじ

 

物語の舞台は、外の世界と交流を持たないとある島。電気も通っていないその島には、夜の黒い海からくる化け物と孤独に闘い、人々を守る巫子「覡(かんなぎ)」が存在します。暗闇の月明かりのもと、海で戦う彼の姿は美しく強く、幻想的。その戦巫子の名前はエルヴァ。

「覡様」と呼ばれるエルヴァは、化け物と闘うたびに命が蝕まれ、海の穢れで彼の肌には墨痣が拡がっていきます。そんなエルヴァの闘う姿に心奪われた少年・アルトは、エルヴァの身の上を知り、その宿命から解放したいと願い、そばにいることを誓います。

エルヴァが救われる方法を探しながら仕えるうちに8年が経ち、すくすくと育ったアルトは立派な青年へと成長。そして、余命わずかだったはずのエルヴァの体は、何故か回復の兆しを見せています。

共に過ごす日々のなかで、恋心をそっと胸にしまったまま健気に尽くすアルトと、無愛想ながらもアルトを大切にするエルヴァ。思いを寄せ合う二人の運命は──。

 

キャラクター紹介〈アルト × エルヴァ〉

 

エルヴァ

海の化け物と戦う美しい巫子で、島では「覡様」と呼ばれています。黒海の呪いで成長が阻害されているため子供の姿のままですが、アルトと過ごすうちに体が少し成長。修道院の教えに従い、己の命を削って島の人を守っています。

人との交流を避けていますが、本当は愛情深いエルヴァ。島の誰も近づこうとしない自分に何故か懐くアルトを最初は拒んでいたものの、次第に可愛がるようになり大切な存在となります。

見た目は16~17歳ですが、実年齢は26歳。アルトが世話をやきすぎるので、エルヴァの生活スキルは著しく低下しています。

 

 

アルト

少年時代にエルヴァに出会います。8年間彼のそばで身の回りのお世話をしており、現在は18歳。手先が器用で料理や物作りが得意。

エルヴァの幸せを一途に願っており、密かに恋心を抱いています。アルトは覡の体に拡がる呪いを癒やす不思議な力を持っていて、共に過ごすうちにエルヴァの墨痣が薄く小さくなっていきます。また、アルトは何故か黒い海に襲われません。

新月の夜は化け物が現れないため、アルトはエルヴァと一晩一緒に過ごせるその日を心待ちにしています。

 

 

『夜明けの唄』をオススメしたい5つの理由

 

①悲しい宿命を背負う孤独なエルヴァを純粋な愛で包み込むアルト

海岸沿いの丘の小屋に住むエルヴァ。島の守り人でありながら、髪は真っ白で肌は黒く穢れた不気味な彼に近づく村人はおらず、外界とはほとんど接触せずに暮らしていました。

そんなエルヴァに惚れ込んだアルト。覡様が自由になれる未来を考えたい、この強くて美しい、けれど寂しそうな人を守ってあげたいと決心し、ずっとそばで仕えることを誓います。

数年で代替わりする覡は、これまで最長で8年と言われています。覡の任が終わるのはつまり「死ぬ」ということ──。この島では、そんな悲しい状態が百年続いています。

そう遠くない未来にアルトが傷つくことになる。そしてエルヴァ自身もアルトを悲しませること、置いていくことに苦しむことになる。短命の覡のそばにいるということは、そういった意味ではとても残酷なことでもあります。

「…残酷なガキだ」(コミックス第1巻より引用)と苦悩を抱えながらも、孤独なエルヴァが純粋で無邪気なアルトの愛に包まれて変わっていきます。無愛想で冷たく見えるエルヴァですが、本当はとても愛情深く優しかったり、アルトをすごく可愛がっているのが分かると思います。

 

 

②寄り添い合って生きていく二人が美しい

アルトは幼い頃に母親を亡くし、母の妹家族がアルトを引き取り育ててくれました。それでもどこか寂しさを感じていたであろうアルトにとって、エルヴァは大切な居場所。エルヴァに思い切り甘えるアルトが愛しくて可愛いです。

エルヴァの役に立ちたくて、任から解放される未来を作りたくてずっとそばにいたけれど、現状はなんの糸口もないまま。エルヴァは元気で、一見上手くいっているように見えますが、この島の呪いを解かない限りエルヴァは覡としてずっと海岸で闘い続けるのです。アルトはなんとか島の謎の手がかりを探ろうと模索しています。

エルヴァが覡になって12年、こんなに生きた覡は初めてだといいます。治癒の力を持つアルトを命をつなぐ手段として求めているのではないか、アルトを利用しているだけなんじゃないかと、エルヴァはアルトにそばにいてほしい気持ちに罪悪感のようなものも感じています。

 

 

けれど、可愛いアルトを目の前にすると、そんなエルヴァも苦しみから救われます。アルトへの愛情は温かくて穏やかなものでありながら、アルトを手離したくない気持ちはどんどん大きくなっていて、いつの間にかこれまでとは違うものへと変わっているようでもあります。

覡という運命を受け止め、泣き言を言わないエルヴァですが、アルトはそんな彼の心の奥に触れています。辛い過去を抱えるエルヴァがこれまで溜め込んでいた感情を吐き出し、本音を見せる場面も見どころです。お互いを大切に思い、孤独な心に寄り添い合う二人の愛は尊くてとても美しいです。

 

 

③慈しむ愛情から恋慕う愛情が芽生えゆっくりと恋愛関係が進む

二人が出会ってから8年。家族のような愛情のなかで、アルトはエルヴァに対して密かに恋心を抱いています。簡単に想いを伝えることはなく、アルトは長年胸にそっとしまっていました。二人の信頼関係と絆は確実に深まっていて、そのなかでゆっくりと関係が進んでいきます。

二人の関係が少し変化してきた頃、事件が起きます。アルトが嵐の海に落ちたと聞き、エルヴァはとてつもない不安に襲われていました。離れてさらに想い合う気持ちが強くなった二人。涙を流すエルヴァにアルトの想いが溢れそうになります。

 

 

好きだと言ってくれるエルヴァの気持ちと自分の気持ちが同じものではないとしても、この想いを伝えたい。それでもアルトはその一言をなかなか言えずにいました。けれど、恋愛をすることとは縁を切り「愛だの恋だの…必要ない」(コミックス第2巻より引用)と悲しいことを言うエルヴァに、アルトは抑えきれなくなります。そんなアルトの想いをエルヴァは受け入れようとします。

アルトはエルヴァのことを本当に大切に思っていて、知らない知識で怖がらせたくないと、エルヴァのペースに合わせています。エルヴァがアルトの想いに追いつくぐらいにまで変化していく過程がたまらなく愛おしいです。二人が育む愛に、ぜひ触れてみてください。

 

 

④体格逆転萌えを味わって

出会った頃はエルヴァが18歳でアルトは10歳。甘えん坊なアルトがエルヴァに抱きついて眠っている光景が見られました。しかし、ぐんぐんと背が伸びて大きくなったアルトは、エルヴァの背を遙かに超えてしまいます。

 

 

ずっとアルトを抱っこしていたのに、いつの間にか抱っこされる側になったエルヴァ。アルトの腕の中にすっぽりと包まれてしまう体格差はきゅんポイントですし、年の差BLで起きてしまう攻めと受けの体格逆転にも萌えます。年頃になって意識し過ぎるアルトに、躊躇いもなく身を寄せてくるエルヴァにもドキっとしてしまいます。

エルヴァのお世話のために様々なスキルを習得し、大切な人を守ろうとするアルトは身も心も頼れる素敵な青年に。エルヴァがアルトを可愛がるように、アルトもまたエルヴァが可愛くて仕方がないようです。

 

 

⑤深まる謎の真相と二人の恋路に注目

覡になる前にエルヴァが3年ほど過ごした修道院。そこには、覡候補になる子供が集められています。髪が突然白くなって額に花のような模様が現れたら連れて来られる「花付き」と呼ばれる子供たち。

どうして覡だけが犠牲にならなければいけないのか。修道院を探ったアルトは更なる謎と違和感を覚えています。

黒い海から来る化け物とは何なのか。島で唯一、海の化け物に襲われないアルトの謎、覡を管理する修道院の秘密も気になるところ。ある事件をきっかけに、解明の糸口が見えてきます。紐解かれていくこの世界の謎から目が離せません。

また、想い合う関係となっていくエルヴァとアルトの恋路も大注目です。愛されることを知ったエルヴァ。アルトを求めている仕草、エルヴァの美しい体にドキドキが止まりません。また、エルヴァと触れ合うアルトは色気も纏い、普段とのギャップにやられてしまいます。

アルトのことを考えて赤面したり、嫉妬心をあらわにするエルヴァもとても可愛いので必見です!

 

 

おわりに

『夜明けの唄』を読みたい!と思ったのは、美しい画に一目惚れしたのがきっかけでした。表紙を見て、絶対面白いと確信しましたし、実際、予想以上に引き込まれてしまい何度も読み返しています。アルトにぎゅーってされたいエルヴァ様が可愛いですし、その先を求めるようになるのも愛しくてたまらないです。

現在、既刊は1~3巻。続きを心待ちにしている読者も多いはず。ファンタジー作品がお好きな方、また、BL作品を読んだことがない方にもぜひともオススメしたいです。

 

『夜明けの唄』特設サイト
ユノイチカ先生のTwitter(@yuno_popo)

 

この記事をかいた人

藤崎萌恵
大阪府在住のライター。数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。

 

 

 

 

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