もっとみんなに推してもらえる自慢の推しになりたい――礒部花凜さんがピアノの弾き語りやファンへの手紙で想いを伝えた「いそべかりんのぽかぽかおたんじょう日和2023」夜の部レポート

礒部さんが未来の展望や目標を語る。10年後に絶対叶える3大公約も！

続いては「これからの礒部花凜を語るトークコーナー」と題し、「みんなとこれから見る景色ですね」と趣旨を説明。

今後の展望や希望について礒部さんは「これから話すことは本音で、マネージャーさんと話すようなことだけどいい？　去年、一昨年とめまぐるしくお仕事させていただいて。舞台やライブなど重なって、てんやわんやでかなりアウトプットさせていただきましたが今年は整理整頓の年にしたくて。お仕事が大好きで何にも代えられないし、おばあちゃんになっても続けていきたいという希望を持っていて。

ワークショップを受けたり、ボイストレーニングしたり、何でも100%でやりたくて。全部本気。でも忙しいと殺伐とするので映画やアニメを見たり、半身浴したり、必ずぼーっとする時間も作るようにしています

だから、今年はこれまでよりインプットの時間を確保しようと思っていて、その中でワークショップやボイトレをやっています」。

MCから理想の女性像を尋ねられると、「ありのままの自分をもっと好きになりたい。自分の中に多様性を持ってもいいかなと。みんな、どんな礒部さんでも温かく受け入れてくれるから」。

そして「シン・礒部の三大公約　10年後絶対○○になる！」と銘打って10年後に実現したい公約を発表。

公約1は“グランドミュージカルに出る”、礒部さんは指切りポーズをして「絶対叶えます！」。

公約2の“みんなともっと距離の近いイベントをやる”は「5人くらいで一緒にお茶したり、円卓で料理を囲みたい。あと枕投げとか。でも私、ほこりアレルギーだからな（笑）」。

公約3は”無敵になる”。「ずっと進化することを忘れなければ無敵になっているかもね、と。私、伸び代しかなくて右肩上がりなので（笑）。どんどん無敵になると思うので、一緒に無敵になりましょう！」とお客さんに呼びかけました。

今後の目標を自作の四文字熟語で発表。絵本の読み聞かせは伝えたいテーマが詰まった作品で

誕生日で新しく歳を重ねるということで書き初めコーナーに。習字セットが運ばれ、礒部さんはエプロン姿で筆を取ります。「今後目標とする自分の姿」をテーマに、創作の四字熟語で表現することに。ちなみに学生時代に書道の段を獲得したそうで、「私、結構ポテンシャル高いんです。貴族のたしなみなので（笑）」。

その言葉の通り、書く姿も文字も凛々しくカッコいいです。そんな礒部さんが書いたのは「逞生美人（たくしょうびじん）」。「たくましく生きる美しい人、つまり礒部さんが美人だということです！」と自分で言った後、照れる礒部さんでしたが、会場から「フーッ！」と歓声が上がりました。

歓声を受け、急きょ書き初めをお客さんにプレゼントしたいと言う礒部さん。MCから「台本にないことやめて！」とツッコミを受けながらその場で当選者を選ぶことに。当選者のお名前やサインも筆で華麗に書いたものを見せると、お客さんもその見事さに驚き、ファンサービスが旺盛な礒部さんらしい展開となりました。

次の「絵本読み聞かせ」のコーナーで、礒部さんは「戯曲を読むことはあるけど絵本は珍しいかも。レアだよ。この読み聞かせの主旨は“みんなを寝かせよう”。いや起きててね（笑）」。

自身で選んだ絵本は「たいせつなきみ」（マックス・ルケード作）。ウイミックと呼ばれる木彫りの小人の1人、パンチネロは何をやってもうまくいかず、村で流行するものに心を奪われるうちに本来の自分の姿がわからなくなってしまいます。そこで自分たちの作り主である彫刻家のエリの元へ向かって……。自分らしく生きることの大切さを教えてくれる絵本で日本でも人気の作品です。

礒部さんは優しく語り掛けるように読み、やんちゃだけど悩めるパンチネロのセリフは少年らしく、エリは包み込むような温かさが感じられ、絵本のキャラたちが頭の中で会話を繰り広げているようでした。読み聞かせが終わり、絵本をそっと閉じると静寂に包まれていた会場から大きな拍手が起こるとホッとした表情に。

「今回はうまく読もうという感じではなく、ただみんなのことを想いながら伝えようと。この作品は夜のテーマ『生きる』に合ったものがいいなと思い、どうしたら思いが伝えられるかと迷いに迷って、10作品以上の絵本の中から私が選ばせてもらいました。みんなに伝えたかったことが入っている絵本を読めて嬉しかったです」。