音楽
華やかなデビューから半年。シユイの道のり、今の思い、そしてこれから/インタビュー

彗星の如く現れたシンガー・シユイ 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に続き『ゾン100』のED曲で新たな表情を見せる/インタビュー

『ゾン100』の作品性に共感

――2作目となるシングルは『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(以下、『ゾン100』)エンディングテーマです。お話をいただいたときはどのようなお気持ちでしたか?

シユイ:“日5枠”(毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメの通称)2回目ということで……当時は“日5枠”っていう呼び方もわからなくて「本当にすごいことなんだ」というのを少しずつ実感しています。率直にうれしかったです。

『ゾン100』に関しては、お話をいただいてすぐに原作を読みました。私はもともとゾンビ映画などが大好きなんです。だからすぐに入り込むことができて。それと、コミカルな感じがすごく良いなって。

 

――いわゆるシリアスなゾンビ映画とは一線を画す作品ですよね。

シユイ:分かります。作品の力の抜けた感じが、普段のシユイのツイキャスなどのテキトーな雰囲気ともぴったりなんじゃないかなと僭越ながら思いました。

――シユイさんがテキトーな感じ……という印象はまだないんですけども。

シユイ:今日は真面目に話していています(笑)。スタッフさんもビックリされているんじゃないかな。ツイキャスなどで一人で喋る時は本当にテキトーなんです。

――歌を歌う時はスイッチが入るんですかね?

シユイ:どうなんだろう 。歌う時もわりとフラっとしているかもです。

――レコーディングのときも緊張せず?

シユイ:「君よ 気高くあれ」のレコーディングは緊張しました。緊張しすぎて声が出なくて、「いつも通りでいいんだよ」ってディレクションを受けて。でも頭では力抜いてやろうと思っても、体が全然思うように動かなかったんです。気合いが入りすぎて逆に全然歌えず大苦戦でした。

――その後は無事リラックスできたのですか?

シユイ:そうですね。時間はかかったんですけど、からあげとかを食べてなんとか……。

――あれ、でもシユイさんは胃腸が弱いのでは……。

シユイ:(笑)。からあげは大丈夫です。

チーム感が今は楽しいんです

――では「ハピネス オブ ザ デッド」のレコーディングはどうだったのでしょう。

シユイ:jon-YAKITORY さんに直接ディレクションしてくださいました。でもプリプロの時、今までで一番歌えなかったんです。特に緊張していたわけではないと思うのですが……不思議なことに全然歌えませんでした。でも楽曲をいただいた段階では歌っている自分のイメージができていたんです。jonさんらしさもあって、すごく好きなテイストで。だからこそ凄く楽しみにしていたんですけど1 ミリも歌えず。jonさんも戸惑っていて「大丈夫?」って。多分初雪が降ってたので、気圧のせいもあるのかな。

ただ、レコーディング当日はすごく楽しくて。前回と同じエンジニアさんということもあって、めちゃくちゃ楽しく歌うことができました。

――jonさんらしい曲というお話がありましたが、目まぐるしく、ドラマティックな曲ですよね。

シユイ:そうですね。楽しそうな曲だなって思いました。jonさんはこれまでも曲を書いてくださっているので、「きっとこうやって歌ってほしいんだろうな」という部分が節々に散りばめられていて。

――どういう部分にそれを感じたんですか?

シユイ:歌詞もそうですし……例えば<さあ幸せを探したいんだ>の<さあ>も、ものすごく楽しそうに歌ってほしいんだろうなって。文字になっていたわけではないんですけど、文字が透けて見えるくらい。

――愛が溢れた楽曲な印象です。シユイさん仕様の曲というか。

シユイ:めっちゃ分かります。 今回は初めてラップパートもあって。jonさんからは「シユイたそ」と呼ばれているのですが、「たそ、ちょっとラップ......やってみる?」って言われて。「いや〜あんまりやりたくないかも。やってもいいけど」と伝えていたら「作ったよ」と。デモの段階では、ラップ部分をjonさんが歌っていたので、そこも聴いていて楽しかったです。歌もお上手なんです。

――そのラップ部分の収録はいかがでしたか?

シユイ:最後に録ったんですが、思ったよりもできました! スタジオの誰もが「できない」って思っていて、最後に一応やってみるか、という感じで歌ったのですが褒めていただけました。

また、<先頭でダイブ>というフレーズではウィスパーっぽい感じで被せているんですが、そこは自分から提案していて。全体的に楽しい収録でした。

――クリエイティブな側面においても積極的に参加されていたんですね。

シユイ:jonさんの方から特に何も言われていなくて、基本的には自由にさせていただきました。ありがたいことに。

――サウンドもめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。ベースもめちゃくちゃ効いてて、イントロからワクワク感がありました。

シユイ:(うなずきながら)jon さんが仲の良い、ササキさんとシンナイコウジさんという方にギターとベースをお願いしていて。映像やイラストもいつもの藍瀬 まなみさん、LOWRISEさん、エンジニアさんもいつもと同じ方で。勝手に言うのもおこがましいですが「シユイチーム」みたいに感じているんです。そのチーム感がすごく楽しいし幸せで、それが曲にも滲んでいるんじゃないかなって。「みんなで楽しもう」って感じが出ているんじゃないかなと感じています。

――そういう意味では、今だからこそ完成した曲というか。

シユイ:間違いなくそうだと思います。

――完成した音源をご覧になってどのような気持ちになりました?

シユイ:感動のひとことです。“ハピネス”な気持ちになりました。……つまんないこと言っちゃった……。

――そんなことないですよ(笑)。タイトル通りですね。『ゾン100』にぴったりなタイトルで。

シユイ:タイトルも凄く良いですよね。jon さん流石だなって思っていました。

――それでいて、今までにないシユイさんの表情も見れたような気がしたんです。いかがですか?

シユイ:ニヤリとするようなパートもあれば、D メロの落ちているところや綺麗に歌う部分、最後のサビにはファルセットもあって。ファルセットに関しては、あのテイクが出きたときに「これはキタな !」と思っていました(笑)。あそこが歌っていて一番楽しいかもしれないですね。

(C)麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会
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