いつまでも忘する事無かれ――約束の日『ReoNa ONE-MAN Concert 2023「ピルグリム」at日本武道館 ～3.6 day 逃げて逢おうね～』が映像化　 “HUMAN”ツアー、５周年アニバーサリーイヤーに向けての話題も　ReoNaロングインタビュー

“ハロー、アンハッピー”に向けてのメッセージ

――5周年の1日目に本作がリリースされます。5周年は“ハロー、アンハッピー”をテーマにされるとうかがいました。

ReoNa：はい。“ハロー、アンハッピーイヤー”が8月29日から始動します。まさか自分のTwitterの所在地を“ハロー、アンハッピー”にした当時の私からすると、こんなに長く付き合い続ける言葉になるとは思ってなかったです。

――良い言葉ですよね。当時はどのような思いで、その言葉をつけたのですか？

ReoNa：10代のとき、落ち込んでて、病んでて。Twitterのプロフィールを消したり、書いたりをしながら更新していたんです。そのときに書いた言葉でした。

――“HUMANツアー”のロゴもとても素敵でしたが、５周年アニバーサリーのロゴもとても素敵ですね。猫ちゃんがいて。

ReoNa：ちょっと太った猫ちゃんがいます（笑）。デザイナーさんが猫ちゃんを入れてくださいました。

――そして5周年イヤーには、「ReoNa Acoustic Live Tour “ふあんぷらぐど2023”」が。ReoNaさんの誕生日である10月20日からのスタートですね。

ReoNa：誕生日を初日に、名古屋から全国都市をまわるツアーになります。“ふあんぷらぐど”は2021年6月以来となるので、丸2年以上空いているんです。アコースティックで全編お届けするライブ自体、すごく久しぶりなので私自身も楽しみにしています。濃い5周年にしていきたいです。

――当たり前ではあるんですけど、5周年を目前に控えている時間って“今”しかないんですよね。次にお会いするときはきっともう5周年を迎えられていて。

ReoNa：時間って一方通行で、ひたすら進んでいくもので。

――第一章、第二章と区切るものではないかもしれませんが、5周年というのは節目ではありますよね。

ReoNa：節目ではあるなと思っています。

――では5周年イヤーに向かう、今の思いを最後に聞かせてください。

ReoNa：不器用ながらに、目の前のものを一つひとつ、「どうしようどうしよう」と思いながら、できる限り掬おうとしてきたらアーティスト・ReoNaとして5周年を目前に迎えていて。今、ReoNaを続けてきた中で、一切後悔のようなものはないんですけども、今が完成型だとも思っていなくて。もっともっとできるようになることがあるな、とか。まだまだReoNaとしてやらなきゃいけないことっていっぱいあるなってすごく感じています。

その先で……こうしてReoNaの音楽に出会ってくださった方と、ReoNaの音楽を受け取ってくださる方と一緒に目指せる未来を今探していて。あっという間に5周年になってしまったけれど、でも、どこかにたどり着いたとも思っていないというか。

一方で、この5周年を迎えられた“ありがとう”は心の中にあって。その“ありがとう”を持って、“ハロー、アンハッピー”イヤーをお届けできたらと思っています。歩んでいく道筋の中で、あなたに寄り添える絶望がReoNaの中にあったらいいなと。

――この5年間、絶望の種類ってたくさんあるんだなと私自身も気付かされた気持ちです。

ReoNa：多分、まだまだあるんですよね。一緒に音楽を作ってくれているクリエイターさんの中にもまだまだ、私自身の知らない絶望があると思います。

――絶望と幸せって相反するようではありますけど、絶望に寄り添っていくことがReoNaさんにとっての幸せでもある、と。

ReoNa：はい。ReoNaにとって寄り添える絶望が、これからも見つけ続けられたら、広げ続けられたら良いなと思っています。

インタビュー・逆井マリ

ReoNa ONE-MAN Concert 2023「ピルグリム」at日本武道館 〜3.6 day 逃げて逢おうね〜 パッケージ情報

Blu-ray初回生産限定版

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DVD通常版

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