浪川大輔さん＆吉野裕行さんが振り返る、これまでの道のり──次なる挑戦は「M-1グランプリ」!? 「Uncle Bomb お笑い単独ライブへの道」DVD発売記念イベントレポート

「Kiramune」レーベルに所属する声優・浪川大輔さんと吉野裕行さんの2名で結成されたエンターテインメントユニット「Uncle Bomb」。U-NEXTで配信中の「Uncle Bomb お笑い単独ライブへの道」は、ふたりがお笑い単独ライブを成功（？）させるまでを追った人間ドキュメント番組です。

2023年8月5日（土）、本作のDVD発売記念イベントが池袋・アニメイトシアターで開催されました。

イベントでは、未公開シーンを含むUncle Bombのお笑い単独ライブ「チキンナゲット1ピース」の模様が上映されたほか、浪川さん、吉野さん、鬼ヶ島・おおかわらさんによるトークコーナーも展開。ライブに引き続いて大喜利も行われ、大きな盛り上がりを見せました。

ふたりがこれまでの道のりを軽快なトークで振り返り、笑顔の絶えない時間となった本イベント。本稿では、その模様をお届けします。

Kiramune

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爆笑の渦広がる73分の上映会

イベントが始まると、番組で浪川さん、吉野さんの芸人先生を務めたお笑いトリオ・鬼ヶ島のおおかわらさんが登場。観客に向けて「私が何者か知っている方は？」と挙手を求めるなど、コミュニケーションを取りながら、観客を盛り上げます。

今回のイベント前半では、12月に行われたUncle Bombお笑い単独ライブ「チキンナゲット1ピース」のネタパートを73分にわたって上映！　おおかわらさんは「浪川さん、吉野さんは楽屋で見ています」と明かし、裏でスタンバイしているふたりのためにも「声を出して笑っていただきたい」と呼びかけて上映がスタートしました。

昨年12月に開催された「チキンナゲット1ピース」は、Uncle Bomb 初のお笑い単独ライブで、披露されたネタは声優の強みを活かしつつ、バラエティに富んだ内容の全5本。

ピンチヒッターを務めることになった浪川さんが、ディレクターと軽妙な掛け合いを繰り広げる「コント・アフレコ」。吉野さん扮する紙芝居屋の「声優あるある」が面白い「コント・紙芝居」。浪川さんが生徒、吉野さんが教師を演じ、キャラクターの濃さが際立つ「コント・ラブレター」。大喜利・モノボケ地獄にふたりが挑む「大喜利」。ストレートなしゃべくりで番組の集大成を見せる「漫才」。

上映会ならではの”笑いづらい空気”など一切なく、会場には何度も爆笑の渦が生まれていました。会場と映像の笑いが混ざり合うほどの盛り上がりを見せた上映。ネタ終わりに必ず起こる拍手や観客の表情は「Uncle Bomb」が全力で挑んだステージに対する満足度の高さを物語っていました。

おおかわらさんが「M-1グランプリ」出場を提案！

　
上映会後には、おおかわらさんと浪川さん、吉野さんが登壇し、トークコーナーが展開。番組開始から単独ライブまでの道のりを振り返ります。

「Uncle Bomb」がお笑い単独ライブ決定の報せを受ける場面からスタートした番組の第1回目。当時、おおかわらさんは「ふたりがお笑いをやりたがっている」と聞かされていたとか。

それに対して、ふたりは「一言も言っていない！」と即座に返答。さらに浪川さんが「Kiramune」レーベルの4本柱は『朗読』『音楽』『映像』『トーク』であり、『お笑い』は入っていないと鋭く指摘します。

続いて話題に挙がったのは、吉野さんがネタ中に挟むアドリブの多さについて。当の本人は「やってた？」とあまり自覚がない様子です。浪川さんによると、吉野さんはネタの流れを修正しつつ、随所にアドリブを挟んでいたとのこと。

その結果、1時間予定だったライブが、2時間近くにまで伸びたと驚きの事実を明かします。それを受けた吉野さんは「浪川さんと一緒にやるときは必ずなんとかしてくれる」とアドリブの裏にある、相方への確かな信頼を覗かせます。

そんな「Uncle Bomb」のお笑いライブを「異常事態」と語るおおかわらさん。プロの芸人から見ても、ふたりの掛け合いは「面白すぎる」と絶賛！　それに応えるように会場からも大きな拍手が巻き起こりました。

吉野さんはお笑いライブで披露したネタの中で「漫才」が特に気に入っているとのこと。浪川さん相手に誰も見ていないところでネタを始めることもしばしばあると切り出します。自分からネタをスタートさせて、浪川さんが困惑しながらも乗ってくれることが面白いとコメントしました。

　
ここでおおかわらさんから「ふたりは『M-1グランプリ』に出るべき」と驚きの提案が！　一回戦突破も難しいと慎重な姿勢の吉野さんに対しても「一回戦は100％いけます！」と断言。とにかくふたりの続きを熱望していると話し、「コントや漫才をふたりのように振り切ってやれる人は中々いない」と今後への期待を滲ませました。

「振り切ってやらないと恥ずかしい」と語る吉野さん。浪川さんは吉野さんの振り切った演技を「どっか行っちゃいそう」と独特の比喩で表現し、おおかわらさんも「吉野さんのボケは完全な憑依型」と称賛しました。

大喜利地獄再び！　吉野さんの回答は「角度が鋭すぎる」!?

　
トークのあとは、おおかわらさんが出すお題にふたりが回答する「大喜利」へ。「インタビュアーの質問がイラッ。どんな質問？」という問いに対して、「これは簡単」と早速答えを書き始める吉野さん。「自分と似ているところは？」「休みの日は何してるんですか？」とテンポ良く回答し、浪川さんが「リアルにあるやつ！（笑）」と即座にツッコミを入れ、会場は大爆笑に包まれます。

その後も「Uncle Bomb」ならではの回答を続出させ、おおかわらさんが絶賛するなか、あっという間に最後の挨拶の時間に。

浪川さんは「地道にゼロからスタートしたことは嬉しかったし、みなさんの応援があったからこそできた」と改めてファンへの感謝を伝えました。

吉野さんは、同日に夏のイベントが多数開催されていることに触れ、ふと思いついたのか「花火、行くかな……」とポツリつぶやくと、すかさず浪川さんが「行けばいいじゃん！」と勢いよくツッコみ、最後の最後まで観客を盛り上げていました。

そしておおかわらさんが「ぜひ第2回を目指して……」と呼びかけると、会場は温かい拍手に包まれます。「Uncle Bomb」の次なる挑戦への期待を確認しつつ、イベントは閉幕となりました。