『聖剣学院の魔剣使い』レオニス役・井上麻里奈さん、シャーリ役・仲田ありささん、ブラッカス役・池添朋文さんインタビュー｜ここまでの物語と10歳の頃の自分を振り返る【連載第1回】

累計発行部数200万部を超える人気シリーズ『精霊使いの剣舞』の著者・志瑞祐先生と、『ガーリー・エアフォース』のイラストレーター・遠坂あさぎ先生のタッグで送る『聖剣学院の魔剣使い』。本作は10歳の姿で蘇った魔王・レオニスと彼の覚醒の瞬間に立ち会ったリーセリアたちが織り成す学園ソード・ファンタジーシリーズで、TVアニメが10月2日（月）より放送中です。

アニメイトタイムズでは、本作のインタビュー連載を実施！ 第1回はレオニス役の井上麻里奈さん、シャーリ役の仲田ありささん、ブラッカス役の池添朋文さんに、これまでの物語と10歳の頃の自分を振り返ってもらいました。

「レオニスくんはここを守りたくなるよね」と共感できた

――アニメは7話まで放送されました。ここまでの物語を振り返って印象に残っているシーンを教えてください。

レオニス役・井上麻里奈さん（以下、井上）：6話で覚悟を決めてレオニスが魔剣ダーインスレイヴを抜くところですね。レオニスは勇者として世界を救ったのにも関わらず、人間たちの裏切りによって命を落とし、叛逆の女神によって魔王として蘇生させられました。そういった経緯があるから、人間のことを信用してないんですよね。ただ、人類に敗れた1000年後に10歳の姿で目覚めてから、リーセリアや陽だまりの家のティセラたちと出会い、人間の温かさに触れました。そして、セヴンス・アサルト・ガーデン（リーセリアたちが住む地）を自身の王国にして守ることを決めます。ここに至るまでの過程と合わせて、レオニスにとってもすごく重要な場面だと思ったので、熱い思いを含ませながら演じました。

　
ブラッカス役・池添朋文さん（以下、池添）：僕も6話ですね。勇者だった頃のレオくん（レオニス）と同じく六英雄だったアラキールとの因縁の対決。なぜアラキールがヴォイド・ロードとして登場したのかも含めて、とても印象的なバトルでした。あとは僕も男ですので、2話のお風呂シーンは外せない（笑）。見えそうで見えない、あのカメラワークは素晴らしいと思いました。

シャーリ役・仲田ありささん（以下、仲田）：お二人と同じで恐縮ですが、私も6話ですね。ダーインスレイヴを抜く条件は王国を守ること。6話までの物語を経てレオニスくんがセヴンス・アサルト・ガーデンを守りたい、自身の王国にしたいと思う場所になったから、魔剣を抜いたんですよね。そこに至るまでの過程を見ても「そうだよね、レオニスくんはここを守りたくなるよね」と共感できたので、印象に残りました。

――魔剣を抜く際、ブラッカスは「それが何を意味するか、承知しているのだろうな」とレオニスに問いかけていました。シャーリはどういう気持ちだったんでしょうね。

仲田：「魔王様が決めたことであれば私もそれに従います」という気持ちだったんじゃないかなと、、、ヤキモチは焼くでしょうが、1000年前から仕えている主人の考えについていくと思います。

――続いて、お互いが演じるキャラクターについての印象をお聞かせください。

井上：ブラッカスはもう単純にモフモフかわいい。ひたすら癒されます。

池添：ブラッカスをマスコットキャラクターだと言ってくれるのは、井上さんだけです（笑)。

井上：えぇ!?　あんなにかわいいのに！　声を含めてカッコいいのはもちろんそうなのですが……。むしろそのカッコよさとのギャップによって、よりかわいさが増しているんですよ。レオニスとの関係も面白いですよね。従者として慕ってくれている感じもありつつ、戦友のような、相棒のような関係でもある。1000年後に目覚めたとき、ブラッカスがいてくれてレオニスも少し安心したんじゃないかな。

　
シャーリは末っ子ちゃんみたいな感じでかわいい。彼女の行動を見ていると「面倒を見てあげなきゃ」って感覚になるんですよ。レオニスとは主従関係がハッキリしていても、お互い気を許し合っているのが分かるんですよね。シャーリは他のヒロインとは違って、勝手に一人でヒロインしている感じがあります。

池添：井上さんがおっしゃっていた通り、ブラッカスにとってレオニスは戦友であり盟友。「影の王国の王子」でもあるブラッカスの窮地を救ったレオニスを命の恩人とも思っていることもあり、尊敬して止まないんでしょう。ブラッカスから見ても、僕個人から見てもレオニスはいい上司だなと思います。シャーリは……何でしょうね、あのポンコツぶりは（笑）。レオニスという上司に対してそんな口の利き方はダメだよって思っちゃう。でもかわいいから「シャーリならしょうがないか」と思えちゃう。姪っ子を見ているような感じです。

　
仲田：魔王って、誰かの上に立って動じない存在というイメージがありました。ただ、レオニスくんは勇者から魔王になったという過程もあってか、表情や感情が豊かなんですよね。人間だった経験があるから、1000年後の世界の変化に驚いたり、取り巻くキャラクターたちの言動や行動にドギマギしたりするのかなと思っています。そんな細やかな心境の変化が私の中で新しい魔王様のイメージです。ブラッカスは、とにかく懐が深い。Cパートでシャーリちゃんが無茶なことをしたとき、それを受け止めてツッコむんです。あれは懐がかなり深くないとできない受け止め方ですよ。

池添：半分、諦めているのかも。

仲田：それもあるかもしれません（笑)。