秋アニメ『はめつのおうこく』リレーインタビュー第5回：シロウサギ役：谷山紀章さん│悪役然とした悪役、その「底意地の悪さ」を楽しみながら演じた

石川界人さん＆和氣あず未さんとの収録

――アドニス役の石川界人さんとは一緒にアフレコできたのでしょうか？

谷山：シロウサギの登場シーンは、だいたい界人君と和氣（あず未）さんと一緒でした。一緒に掛け合えたのは本当によかったです。界人君の声は圧があって強い主人公としての説得力があるので、一緒に掛け合うことで役としてしっかり対峙できました。もしかしたら、彼も「シロウサギに負けない、勝ち切る」という気持ちで演じていたのかもしれないですね。それぐらいの圧を感じましたから。

――谷山さんも「二人を追い詰めてやる」という気持ちで？

谷山：そうですね。これは演じているときにうっすら感じていたことで、今は確信しているんですが、シロウサギはアドニスに嫉妬しているんですよ。「俺はドロテーアさまとイチャコラできないのに、おめーらときたら……！」みたいな（笑）。

そのジェラシーが彼の殺意につながっているので、大仰に笑ってみせたり、露悪的に目玉を潰したりという行動をしたんだと思います。思いっきり意地悪してやろうじゃねーかといういじめっ子の気持ちですよね。僕がどうこうというよりも、シロウサギ自身が楽しみながらやっていたはずなので、僕もその底意地の悪さを楽しみながら演じました。

――シロウサギが心酔するドロテーアについては、どんな印象をお持ちになりましたか？

谷山：マジ、女神でした。シロウサギが「幼馴染みが学園のアイドルになっちまった感覚」と言っていましたけど、まさにそんな気分。まさか歌姫になるとは思わなかったです。思い通りに生きて、欲しいものを手に入れて、どうか楽しい人生をお送りいただきたいですね。

――第8話のライブシーンはびっくりしますよね。

谷山：ど真ん中のアイドルソングだし、ダンスもかわいかったですね。（劇中の）SNSで民衆が沸き立っていましたけど、その気持ちはよくわかります。ぜひ、和氣さんにはどこかでドロテーアの格好をして歌ってほしいですね！

――アドニスについては、冒頭で「意志の強さが魅力的」とおっしゃっていましたが、第10話まで演じられてその印象に変化はありましたか？

谷山：その印象はずっと変わらないですね。復讐や憎しみがいいか悪いかは置いておいて、復讐してやるという信念の強さは本物だし、そのモチベーションを持ち続けられるのもすさまじい。ある意味、才能ですよね。バトルも強いですが、何より心が強い。それもこれもクロエとの生活が夢のように楽しかったからなんだろうなと思います。クロエという夢が打ち砕かれ、大切なものが無に帰して、「人間許すまじ」という感情に至ってしまった。そこまでクロエを思っていたのかと、話数が進むごとに補強されていくのがいいですね。

――アドニスと旅を続けるドロカについてはいかがでしょうか？

谷山：彼女はもう見たままの子ですよね。どこか抜けたようなところもあるけれど、アドニスに負けないくらい芯が強くて、何より優しい。他人の復讐を止めようなんて芯が強くないと絶対にできないし、シロウサギにも真っ正面から立ち向かおうとしますから。本当に魅力的な子ですね。何かと痛めつけられているイメージがあるので、それはちょっと不憫ですけど（笑）。

――確かにちょっとかわいそうな印象も強いです。

谷山：それもあるのか、自己評価が低すぎますよね。裸を見られて「小汚くお見苦しいものを……」と謙遜したところは（第5話）、「本当にそう思ってるの？」ってちょっと疑っちゃいました（笑）。そのあざとかわいいところも魅力的な部分だと思います。

――（笑）。その二人とシロウサギがこの先どんな戦いを見せてくれるのか、とても楽しみです。

谷山：シロウサギとしてはドロカの目を潰し、二人をかなりのところまで追い詰めたので、あとはひたすら痛めつけるだけですね。ただ、アドニスは一筋縄ではいかないので、どんな策を用意してくるのか楽しみにしてほしいです。個人的には、この先に出てくるアドニスのセリフが中二病的にグッときました。アドニスがドロカに掛ける「ある言葉」に注目してほしいです。

――シロウサギの注目ポイントは？

谷山：アドニスとのガチバトルですね。あとはさっきも言いましたが、ドロテーアへの思いがシロウサギの行動原理なので、それが垣間見えるシーンも楽しみにしてください。

TVアニメ「はめつのおうこく」作品情報

放送・配信情報

10月6日(金)よりMBS・TBS・BS-TBS ”アニメイズム”枠ほかにて放送中！

■放送情報
・MBS：毎週金曜日 25:53～
・TBS：毎週金曜日 25:53～
・BS-TBS：毎週金曜日 26:30～
・AT-X：毎週土曜日 23:30～
【リピート放送】毎週火曜日 29:30～／毎週土曜日 8:30～

■配信情報
・毎週金曜日 26:30～単独最速配信
dアニメストア

・毎週火曜日 12:00以降順次配信
ABEMA・U-NEXT・アニメ放題・DMM TV・Hulu・FOD
ニコニコ動画・Lemino・ひかりTV・Prime Video
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J:COMオンデマンドメガパック・J:COMオンデマンド
TELASA(見放題プラン)・TELASA(レンタル)
バンダイチャンネル・MBS動画イズム
TVer・Happy!動画・クランクイン！ビデオ・Google Play

・毎週火曜日 22:00～放送
ニコニコ生放送

イントロダクション

人類に知恵と安寧をもたらした存在――“魔女”。

しかし、リディア帝国の“超産業革命(ギア・エクスパンション)”は魔法を凌駕する科学文明を生み出し、魔女は進歩を阻害する“敵”と見做されてしまう。

かくして“魔女狩り”が始まった。
魔女クロエに育てられた人間アドニスは
最愛の師を奪われ、同族である人類への復讐を誓う。

絶望を糧にした修羅は、殺戮の果てにいかなる“救い”を見いだすのか――。

キャスト

アドニス：石川界人
ドロカ：和氣あず未
クロエ：白石涼子
ヤマト：日野聡
ユキ：遠野ひかる
シロウサギ：谷山紀章

スタッフ

原作：yoruhashi(マッグガーデン「月刊コミックガーデン」「MAGCOMI」連載)
監督：元永慶太郎
シリーズ構成：鴻野貴光
キャラクターデザイン：加藤裕美
プロップデザイン：村山章子
銃器デザイン：松田未来
美術監督：栫ヒロツグ(鹿児島ラメカヒリム)
美術設定：山口大悟郎(鹿児島ラメカヒリム)、三浦智(鹿児島ラメカヒリム)
色彩設計：松山愛子(颱風グラフィックス)
2Dワークス：矢崎宏幸
CG監督：遠藤誠(トライスラッシュ)
撮影監督：今泉秀樹(颱風グラフィックス)
編集：木村祥明
音響監督：えびなやすのり
音楽：櫻井美希、兼松衆、中村巴奈重
音楽制作：日音
アニメーション制作：横浜アニメーションラボ