『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』黒鋼スパナ/ヴァルバラド役・藤林泰也さん×ミナト役・熊木陸斗さんインタビュー|ミナトの「おじさん感」をアドリブで表現!? バッファケミーとの共演で求められた「想像力」とは?
2023年12月22日(金)より公開中の『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』。
一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード、浮世英寿/仮面ライダーギーツたちの前に現れたレベルナンバー10の大魔法使いのケミー・クロスウィザードによって、桜井景和/仮面ライダータイクーンらがケミーの姿に! 5体のレベルナンバー10ケミーとギーツケミーも出現する中、宝太郎らと英寿、ケミー化した景和たちは、事態を解決すべく「最強のケミー捕獲ゲーム」に挑みます。
アニメイトタイムズでは、公開を記念したキャストインタビューを2回にわたってお届け!
今回は、黒鋼スパナ/ヴァルバラド役・藤林泰也さん、ミナト役・熊木陸斗さんに撮影時のエピソードや映画の見どころを伺いました。
作品の空気感を変えた「仮面ライダードレッド」の存在
ーー放送開始から約3ヶ月が経ちました。今作の反響はおふたりにも届いていますか。
黒鋼スパナ/ヴァルバラド役・藤林泰也さん(以下、藤林):SNSを通して、沢山の方が観てくださっていることをしっかりと感じていて、『仮面ライダー』という大きな作品に関わっている実感が湧いています。
ーー制作発表会見では、役が決まったときにお母様が泣いて喜んでくれたとお話しされていました。それを聞いた南野陽子さんが「ハンカチをプレゼントしてあげて」と。
藤林:会見の後でお母さんに紫色のハンカチを贈りました! 南野さんとの約束は果たせたと思います。
ーーそれは素晴らしいです! 熊木さんはいかがでしょう?
ミナト役・熊木陸斗さん(以下、熊木):周囲の友達から「自分の子供が保育園や幼稚園でケミーカードをもらってくる」という話を聞いたんです。子どもたちが楽しんでくれていることを肌で感じられて、とても嬉しい気持ちになりました。
ーー第12話「暴走ライナー! 暗黒ライダー!」以降は、仮面ライダードレッドの登場によって、物語に大きな変化がありましたね。
熊木:ドレッドが出てきて、宝太郎たちは今までにない敗北を味わいました。第12話は、空気感がこれまでと全く違っていたと思います。
藤林:とても大きな出来事で、今まで積み重ねてきた11話の中では、経験したことのない新しい感情になりました。第12話のラストシーンの撮影は、良い意味でピリッとした雰囲気の中、進んでいったんです。テストの段階で、宝太郎もりんねも蓮華もみんな泣いちゃうくらい。キャスト・スタッフが一緒にしっかりと空気感を作って、撮影したシーンでした。
ーースパナが錬金術師として生きる過酷さを語る場面が心に残りました。彼は時折、宝太郎を諭したり、りんねに優しさを見せたりと、ただただクールな人物ではないと思っています。演じる際に大切にしていることはありますか。
藤林:“裏にあるもの”をいかにあからさまに見せないかです。観ている方に彼の背景を想像していただきたいので、ただ優しいだけじゃない、ただクールなだけじゃないという使い分けを意識しています。わかりやすいところはそのまま表現しますが、「なんで彼はこうなんだろう?」と視聴者に疑問を抱かせる素振りや、りんねへの優しさにも細かさを出したいんです。そうすれば、キャラクターにより深みが出て、彼が抱える謎が見えてくるんじゃないかなと。
ーー一方、熊木さん演じるミナトには、高校教師と錬金アカデミーの先生というふたつの側面があります。どのような意識で演じ分けているのでしょうか?
熊木:自分の中では、高校教師の緩い感じが素に近いんです。普段の自分が笑ってしまうようなところで、役としても笑ったりとか。逆に錬金アカデミーのミナトは、普段の自分自身とは真逆であることを意識して作っているんです。「何を考えているのかわからない」と視聴者に感じてもらえるニュアンスを意識しています。