冬アニメ『俺だけレベルアップな件』連載インタビュー:ED曲「request」歌唱 krageさん|一曲の中で私自身の表現も“俺レべ”と同じように”レベルアップ”している部分が聴きどころ
『ピッコマ BEST OF 2019』マンガ部門第1位を受賞した人気SMARTOON(縦読み電子マンガ)『俺だけレベルアップな件』が待望のアニメ化! 2024年1月から好評放送中!
先日放送された4話では、旬がライカンとの戦闘中、二重ダンジョンで真島が置いて行った剣がアイテム一覧にあることを思い出す。そしてその剣で次々と襲い来るライカンを倒し、ついにレベルアップを遂げる。すると今度はヘビのモンスター、”青毒牙のカサカ”が現れた。激戦の末、旬はカサカの首に飛びつき、そのまま締め付けて倒した。
地上に戻って来た旬は、ダンジョンを抜け出してきた巨大ゴーレムと交戦中のハンターの一団と遭遇。その中に観月の姿を見つけつつ、苦戦するハンターをよそに剣の一撃でとどめを刺した。旬の後ろ姿を見た観月は何を思うのか?
そんな『俺だけレベルアップな件』のアニメ化を記念して、インタビュー連載をお送りしています。
今回ご登場いただくのは、EDテーマ「request」を歌唱されているkrageさんです。2月28日にリリースされる「request」について、そしてアニメの印象などを伺いました。
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絶え間ない努力でレベルアップしていく旬に共感。アニメはどの瞬間を切り取っても最高
――『俺だけレベルアップな件』の原作や資料などを読んで感じた印象と魅力を感じた点、たくさんの人を引き付ける理由など、お聞かせください。
krageさん(以下、krage):“人類最弱兵器”と呼ばれる主人公・水篠旬くんがレベルアップをする過程で、様々なハードルを乗り越えて強くなっていく姿、例えば毎日の筋トレなどの絶え間ない努力によってレベルアップしてゆくストーリーが現実(リアル)を生きている私から見てとても感情移入できました。
ダークファンタジーのストーリーですがリアルさも共存しているところがこの作品の魅力だと感じています。
――PVやアニメ本編など映像をご覧になった感想をお聞かせください。
krage:最初にPVが届いた時、鳥肌が凄かったです。声優さん達の演技、澤野弘之さんの劇伴BGM、SawanoHiroyuki[nZk]:TOMORROW X TOGETHERさんの主題歌「LEveL」も素晴らしく、そしてきめ細やかに描かれた映像がとても美しくて感動しました。
アニメ本編ではバトルシーンが疾走感のある絵で描かれているので、その全てがより一層際立つ仕上がりになっていて、どの一瞬を切り取っても「最高!」と言える作品になっていて見入ってしまいます。
ED曲「request」はレベルアップする前の旬にフォーカスした曲で、歌いながら私もレベルアップしていくのが聴きどころ
――ED曲「request」を制作するにあたってのコンセプトや意識されたことはありますか? またアニメの制作サイドからオーダーがあった場合は合わせて教えてください。
krage:「request」はまだレベルアップする前の水篠旬くんにフォーカスを当てた曲です。アニメ制作サイドのみなさまからもそのようなオーダーをいただいていたので、かっこよさの中にある生々しい欲望、必死に自分を鼓舞して這い上がっていく姿を歌で表現できればと思いました。
――「request」についてご紹介をお願いします。
krage:レコーディングはTK(凛として時雨)さんにディレクションしていただき進めましたが、感情を込めつつリズムを意識して歌うのが大変でした。めまぐるしく展開していく曲なので、セクションごとに違う表情を見せられるように今まで歌唱では使ってこなかった息遣いなど、新しく表現を工夫した点も多かったです。
曲全体が聴きどころと言っても過言ではない曲ですが、一曲の中で私自身の表現も“俺レべ”と同じように”レベルアップ”している部分が聴きどころになっています。
――今回TKさんが楽曲提供として携わられていますが、制作時の思い出などがございましたらお聞かせください。
krage:実は「request」のサビは何パターンかTKさんからアイディアを頂いていて、もう少し明るく高音からスタートする楽曲もあったのですが、TKさんとスタジオに入らせていただき一緒に作業する中で、TKさんから「もしかしたらkrageちゃんは少し低めの声がかっこいいのかな」と言ってくださり今の低音から入るサビになりました。私も自分の低音域は好きなので、TKさんに「かっこいい」と言っていただけたことが嬉しくて印象的な思い出です。