コートの中に入って試合を見ている感じがします。歴代編集者が作品への自信を覗かせる！『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の公開直前振り返り上映会＆トークイベントレポート

もう1度この気持ち良さを浴びたいと思わせる映画に！

続いて、過去に販売された『ハイキュー!!』のグッズを振り返るコーナーへ。「研磨の歯ブラシセット」や「ツッキーのクッキー」、「コヅメン　しょうゆラーメン」などのユニークな商品がツッコミ交じりに紹介され、ファンから笑い声が上がりました。

当時の状況について本田さんは「（紹介された）グッズの開発はアニメが始まったばかりで、どんな方が作品を好きなのかわからなかったんですよ。前まで『銀魂』を担当していたので、それに出るような面白いグッズやかっこいいグッズなど、多種多様なものを用意しようと思っていました」と語ると、これに東さんは「こんなに商品開発のことを赤裸々に語ったトークショーは他にないですよ！」と興奮した様子を見せます。

イベントは終盤に入り、いよいよ『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の見どころについてトーク。東さんは「劇場にあるスピーカーの数や角度に合わせて音を作っているので、TVアニメとは立体感が全然違うんです。実際にコートの中に入って、試合を見ている感じがします」と音響面のこだわりを熱弁！

また、本田さんが「画もすごかったねぇ」と言うと、「日向たちのことが心配になるくらい動きますよね。カメラの位置もこだわっていて、ずっと同じ試合を見ているんですけど、まったく飽きないくらい新しい画がどんどん登場します。一回観ただけだと分からないと思います」と語る東さん。

すると本田さんは、「スッと流れていくカットが、実はものすごい工夫を凝らしたものだったということに後から気がつくんですよね。だから、観終わったあとすぐにもう1回観たいと思いました。映像の力が強すぎて観ること自体が気持ちいいんです。“もう1度この気持ち良さを浴びたい”という気持ちになれる映画になっているなと忖度なしに思いますね」と完成度の高さに感動した様子を見せます。

東さんは声優陣の演技についても力説！　「寿命が縮んでいるんじゃないかと感じるくらいに、入魂の仕方がとてつもなかったです」と絶賛すると、「アフレコでは、声優さん全員がキャラクターに入り込んでいて、吐息一つの精度が高かったです。収録時間も（実際の）バレーの試合くらいの時間になってしまって、体力が減ってアドレナリンが出ているような状態だったんじゃないでしょうか。でも、それによって声色に試合を実際にしているようなリアリティが生まれていました。声だけで言うとドキュメンタリーに近いようなものになっていますので、ぜひそのあたりに注目して観ていただきたいです」とアピールしました。