春アニメ『ゆるキャン△ SEASON３』各務原なでしこ役・花守ゆみりさん、志摩リン役・東山奈央さん、土岐綾乃役・黒沢ともよさんインタビュー｜音と匂いがキケンなアフレコ現場。シェフ東山がスタジオで振る舞ったニクいアイツ

それぞれが思い描くキャンプのスタイルとは？

──シリーズ通じて、ソロキャンプとグループキャンプ、どっちも魅力があることがテーマのひとつになっていると思いますが、今のみなさんがあえて選ぶならどっちですか？

3人：せーので。

東山：ソロ！

花守・黒沢：グループ！

黒沢：なんか役に近い感じですね。

花守：私は忘れ物をする人間なので、数は多ければ多いほどいい。

東山：他力本願!?

花守：箸とお皿とか、軍手が常に足りなくなって。特に箸とお皿は誰かが持っていきますが、軍手がだんだんなくなっていくんですよ。業務用のものを車に積んでおくんだけど、なくなっていることに気づいて。使い捨てしちゃうことも多いので、そろそろキャンプ用のマイ軍手を買おうかなって。

黒沢：私も右に同じで、他力本願。みんなと一緒がいい。あと一人っ子特有だと思うんですけれど、ずっと多くの人と一緒にいられないし、けどずっと一人ぼっちもイヤなんですよ。でも2人とか3人で行くと抜けられないじゃないですか。だから5人以上で行って、時々、車の中で一人ぼっちになって。「ごめんごめん電話してた」くらいで戻るみたいな（笑）。キャンプって行くと長いじゃないですか。なので、家族以外と行くなら大所帯のほうが最後まで元気でいられる。

東山：私も一人っ子だけど、大勢でいると、盛り上げなきゃと思っちゃうタイプなんです。だからこそ、自然やおいしいものをじっくり味わうためにはソロがいいのかなと思っていて。1人でコーヒーを飲んだりお散歩したりするのも好きなんですよ。川がせせらいでいて、天気がよくて木が生い茂ってて木陰になってるところをコーヒー片手に歩いて、たまにベンチに座ってとか、そういうゆっくりした時間を過ごしたい。みんなとだったら、私は都内でもいいなって感覚があるから、自然の中だったら1人で、五感を鋭敏にしたいですね。

花守：湖畔でミルをガリガリやっていてほしい。

黒沢：味は変わりますよね、1人で食べるご飯とみんなで食べるご飯は。みんなで食べるほうがおいしいっていう意見もある……がしかし、一人っ子から言わせていただくと、味がちょっとわからなくなるっていう。

東山：ちょっと分かるなあ。私も会話に夢中になっちゃうから（笑）

黒沢：肉とかもおいしい時を逃しちゃう。

花守：でもみんなで持ち寄って、ちょっとずつ食べられるっていう大人数のメリットもある。

東山：確かにそれは大人数ならではの楽しみだね。天秤にかけられないくらいどちらも良さがあるのは大前提として、あえて選ぶならソロですね。

──今回のシリーズでは鉄道で向かうキャンプ、ツーリングキャンプと様々なキャンプが描かれていきますが、やってみたいキャンプはありますか？

花守：私、寝台列車に乗ったことがなくて、気になるんですよ。キャンプかと言われると疑問を持たれるかもしれませんが、“サンライズ出雲”で出雲に行ってみたいなって。すっごい綺麗なんですよ。

あとは、今の子たちはアプト式列車みたいな古くて良いものに乗って、お菓子とか広げながら目的地に行くのが楽しいんだろうなと思っているので、列車で目的地に向かうキャンプもいいなーってなでしこを演じていて思いました。

黒沢：私はドライブがすごく好きなので、いい景色のところまでちゃんと車で行って、車で寝泊まりしながら行った先でキャンプとかやってみたいなって。

キャンピングカーとかもいいんですけれど、普通の荷台の広い自家用車に冷蔵庫とかマットとか積んでいるのをYouTubeで見て、すごい楽しそうだと思ったので、いつかやってみたいです。あとちくわと同じくらいのかわいらしい愛犬がいるので、車で一緒に行けたらいいなって思います。

東山：先日、家族旅行に車で行った際、そこを目的にしないと止まれないような、道の先に小さいカフェがあったんですよ。こんな時、バイクに乗っていたらすぐ止まって行けるのに、と思って。そういう身軽さはバイクならではだと思うので、いつか目についたものや気になったものに寄り道しまくるキャンプがしてみたいです。

──それでは最後に、『SEASON３』の見どころや、楽しみにしてほしいポイントをネタバレにならない範囲で教えてください。

花守：みなさんロゴの時から楽しみにされていると思いますが、大井川キャンプ編は今回取材を受けた3人が大大大活躍するお話になっていますので、楽しみにしていただきたいと思っています。

東山：『ゆるキャン△』なので、キャンプがメインディッシュではありますが、大井川キャンプ編はそこに至るまでの道中も見逃せないポイントです。感性が豊かな子たちだからこそ気付けるポイントがたくさんあって、「この場所ってこんなに素敵なんだよ」ってキャラクターたちが教えてくれる感じがして面白いなって思います。みんなが冒険している様子が見られることも今回の大きな魅力ですね。

黒沢：今作からしっかり登場させていただきます（笑）。今まで特典とかでなでしことの会話はありましたが、リンちゃんと2人の会話が今回からやっと始まるので、この2人が揃うとどうなるのかを、リンちゃんの静かな優しさを含めて見ていただけたらと思います。

[取材・文・写真／二城利月]

TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON３』作品情報

2024年4月4日より放送開始！

放送情報

AT-X：4月4日より毎週木曜23：00～
※リピート放送：月曜11：00～、水曜17：00～
TOKYO MX：4月4日より毎週木曜23：30～
BS11：4月4日より毎週木曜24：00～
サンテレビ：4月4日より毎週木曜24：00～
KBS京都：4月4日より毎週木曜24：30～
テレビ愛知：4月4日より毎週木曜26：35～
北海道テレビ：4月4日より毎週木曜26：25～
YBS山梨放送：4月6日より毎週土曜10：27～
SBSテレビ：※放送時間は現在調整中となります。
※放送日時は変更になる場合がございます。

配信情報

4月4日より毎週木曜23：30～配信
▶WEB最速先行配信サイト
・dアニメストア
・ABEMA

4月9日以降、順次配信予定
▶一般配信サイト
・U-NEXT
・アニメ放題
・Amazonプライム・ビデオ
・DMMTV
・FOD
・Hulu
・J：COM オンデマンド
・みるプラス
・TELASA
・スマートパスプレミアム
・バンダイチャンネル
・HAPPY！動画
・ニコニコ動画
※配信日時は変更になる可能性がございます。

イントロダクション

女子高生が本格的にキャンプする姿と、ゆるーい空気感が受け、累計1,000万部を突破し大ヒット漫画となった『ゆるキャン△』（原作：あｆろ、芳文社公式マンガアプリ「COMIC FUZ」にて連載中）。

2018年に初めてアニメ化されると、これまでTVシリーズ２作、ショートアニメシリーズ１作、さらに2022年に映画『ゆるキャン△』が公開され、どれも大ヒットを記録した。そして2024年春、待望のTVシリーズ第３弾が登場！

今回、新シリーズのアニメーション制作を担当するのは、多くの人気作品を手掛けてきたエイトビット。監督はこれまで絵コンテ、演出で長く活躍し「原作の魅力を実直に丁寧に描く」と本作の意気込みを語った登坂晋。そして一新されたキャラクターデザインを担当するのは、作画監督、各種デザインで力を発揮してきた橋本尚典。

また音楽は立山秋航が引き続き担当し、いつもの『ゆるキャン△』サウンドを奏でてくれる。声の出演は、花守ゆみり、東山奈央など、長年キャラクターを演じてくれているキャスト陣が今回も集結。新しい風を取り入れつつも、変わらない雰囲気のTVアニメ『ゆるキャン△』が楽しめるスタッフ陣となっている。

暖かい気温と日差しが心地よい2024年の春、キャンプ好きのなでしこたちと一緒に、きれいな風景、美味しいご飯、旅先での出会いを堪能しよう!!!

ストーリー

これは、冬と春の間の物語。

伊豆でグループキャンプを楽しんだ、なでしこ、リン、千明、あおい、恵那。
その後もキャンプ熱が高いままの五人は、山梨や静岡で、それぞれのアウトドアを楽しんでいく。
リンは、なでしこの幼なじみ・土岐綾乃と大井川周辺をツーリングキャンプ。
なでしこは、ツーリング中のリンたちと合流するために、電車で一人旅。
千明、あおい、恵那は、突発で山梨北部へバスキャンプに出かけていく。

五人は各地でこれまでの経験を活かしながら、時にはノリと勢いでピンチを乗り越えて、思い思いのキャンプを満喫。
そんな「たのしい、更新中」の、なでしこたちが紡ぐ、アウトドア系ガールズストーリーの新しい幕が上がる。

スタッフ

原作：あfろ（芳文社「COMIC FUZ」掲載）
監督：登坂晋
シリーズ構成：ピエール杉浦
キャラクターデザイン：橋本尚典
色彩設計：長谷川美穂（緋和）
美術監督：権瓶岳斗（グーフィー）
背景美術：Creative Freaks
撮影監督：小川克人（チップチューン）
音楽：立山秋航
音響監督：高寺たけし
オープニングテーマ：キミのね「レイドバックジャーニー」
エンディングテーマ：亜咲花「So Precious」
アニメーション制作：エイトビット