![『ゆるキャン△SEASON3』花守ゆみり&東山奈央&黒沢ともよインタビュー](https://img2.animatetimes.com/2024/04/8250f0005af9309296143ee00a66df4e6614b2e019b3d3_86520722_251413b00a07a292eadf1c4e4cc5200bb8b72cb1.jpeg)
春アニメ『ゆるキャン△ SEASON3』各務原なでしこ役・花守ゆみりさん、志摩リン役・東山奈央さん、土岐綾乃役・黒沢ともよさんインタビュー|音と匂いがキケンなアフレコ現場。シェフ東山がスタジオで振る舞ったニクいアイツ
2024年4月4日より AT-X、TOKYO MX、BS11他にて順次放送開始のアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』。その第1話放送に先駆け、メインキャラクターである各務原なでしこ役の花守ゆみりさん、志摩リン役の東山奈央さん、そして今回描かれるエピソードのひとつ「大井川キャンプ編」の中心人物となる土岐綾乃役・黒沢ともよさんの3名にインタビューを行いました!
『SEASON3』の見どころやアフレコ時のエピソード、3名がやってみたいキャンプ、さらにファンは見逃せない”とある食べ物”の話など、様々なお話を伺いましたので、ぜひアニメ放送を楽しみにしつつ最後までご覧ください!
みんなの新しいかわいさを別の角度から描いているシリーズに
──まず『SEASON3』の制作が決まった時の感想をお願いします。
東山:たくさんの方に『ゆるキャン△』を愛していただき、こうして『SEASON3』を迎えることができて本当に嬉しく思っています。この作品は普遍的な心地よさが詰まった作品だと感じていますし、個人的にも長く長く続けていきたいと思っていたので、また『ゆるキャン△』の世界に帰ってこられて嬉しかったです。
花守:私の知り合いに綾乃ちゃんが大好きな人が居て、『SEASON2』の時に「綾乃ちゃんがすごいタイプなんです」って話をしてくれたので、『SEASON3』が発表された時に真っ先にその人の顔が思い浮かびました(笑)。ずっと「大井川キャンプの話が見たい」、「大井川に行く時のアヤちゃんがどうやってキャンプギアを集めたのか知りたい」って話を会うたびにされていて(笑)。
発表された時のあfろ先生のコメントから、絶対に大井川のエピソードも描かれるし、デスロードもやると思うし、『SEASON2』で綾乃ちゃんに心を掴まれた人が、「さらに綾乃ちゃんを大好きになるに違いない」って気持ちでいっぱいでした。
東山:それで思い出しましたが、最初に『SEASON3』のビジュアルが発表された時に、『SEASON3』のロゴの中にバイクが2台あって。さらに吊り橋まで描かれていて。今までもタイトルロゴは注目ポイントだったんですけど、『SEASON3』ではこの話が軸になってくるっていうのがわかって“ゲキアツ”だなと思いました。
花守:ロゴだけでどこの話をやるのか分かるファンの人たちが居ること自体すごいですよね。
東山:みんなニヤニヤしながら待ってくれているんだろうなって。
黒沢:そんな色んなものを背負っている綾乃役の黒沢ともよです。大人気だからここで終わるわけはないと思ってはいましたが、後から参加させてもらった身としては、みんなが作り上げてきた空間の中に参加できるんだと思い、かなり楽しみになりました。
あと、『SEASON3』に出られること自体が嬉しくて。『SEASON3』が発表された時にみんなから「楽しみだね」、「よかったね」って言われて、当時はそこまで原作を読み進めていなかったので、「え、出れる? 出れるの?」って反応をしたら「出れるどころじゃない!」って(笑)。そこから原作を読み進めて、「これどのくらいの尺でやるんだろう」ってどんどんと楽しみになっていって。そもそもリンとなでしこの間に挟まるので、ファンからしたら一番羨ましいポジションじゃないですか(笑)。
東山:みんなはここに混ざりたいんじゃなくて、森羅万象の木々とかになって尊い空間を見守りたいんだよ(笑)。
一同:(笑)
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──『SEASON3』になって制作スタッフが一新し、登坂監督がキャラクターデザインで原作テイストを取り入れたとコメントされていましたが、PVや発表されたビジュアルを見た時の感想を教えてください。
東山:アニメで追ってくださっていた方は新鮮に受け取られたり、原作を追ってらっしゃる方はこちらから伝えるまでもなく「あ、原作のテイストに寄せているんだな」と伝わって。
私としてはみんなの新しいかわいさを別の角度から描いているシリーズだと思います。今回は京極監督から登坂監督にあたたかなバトンを渡してくださっているため、作品の共通認識であったり、『ゆるキャン△』の持っている雰囲気をみなさんにも安心して受け取っていただけるんじゃないかなと思いました。我々もつつがなくアフレコをさせていただいています。
それと、先日登坂監督とゆっくりお話した際に、今まで出てきたリンのおうちだったり、それぞれの場面だったりを、改めてロケハンに行かれたそうです。資料ではなく、登坂監督のチームのみなさんが実際にご覧になったことで感じた現地の空気感や雰囲気が、より繊細に描かれているだろうなと。まだ私たちも完成したものは見られていないんですが、登坂監督チームならではの、新しい『ゆるキャン△』の魅力を描いてくださっているんじゃないかなと楽しみにしているところです。
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花守:『SEASON3』の第1話を録り始めた時から、前のシリーズを踏襲していることが台本からも伝わってきて。すべてを一新させるのではなく、魂を継いで、新しいスタッフがぶつける『SEASON3』が言葉だけじゃなく、台本や映像からも伝わってきました。
私たちもすべてを新しいものとして作るのではなく、ちゃんと踏襲した中で新しい感情を持っていく彼女たちを演じていいんだと受け取れて。なので第1話から安心して収録できましたし、すり合わせとかもスムーズに行えて。きっとこのシーズンも最後まで安心して彼女たちのキャンプを見守ることができるんだなと、アフレコをしている今現在も感じています。リスタートしたというより、地続きな感じがしました。
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黒沢:私は逆に今回からが本格的な登場なんですが、私が『ゆるキャン△』という作品を知ったのはアニメが先なんですよ。アニメを『SEASON2』まで見てから原作漫画を1巻から読んだので、その身からすると、リハVの段階で違和感がないというか、漫画を初めて読んだ時に感じた雰囲気がそのまま入ってくるので。原作読者からすると、とても馴染みのある風景になっているんだなぁって思いました。
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花守:時々完成している絵がアフレコ映像に入っていることもありますが、それが本当に繊細すぎて「写真かな?」って思った話を現場で何度もしていて。この背景の手前でキャラクターたちが動くのがすごく楽しみです。
東山:五感を刺激される映像になっていると思います。あともうひとつ思い出したのが、千明役の原紗友里さんが、PVを見て「千明、お前かわいいぞ!」って突っ込んでいて(笑)。
一同:(笑)
花守:いつもかわいいよー!(笑)
東山:アニメキャラが途中で髪を切る展開って多くはないじゃないですか。そういう変化とかも作画だけでなく、キャラクターの生活を感じるんですよね。我々としても、新鮮というより「そうか、変化がある子たちなんだ」と改めて感じました。