ドラマCD『服従と甘噛み』発売記念！　寺島惇太さん＆熊谷健太郎さん対談インタビュー

志木見ビビ先生の大ヒットコミックス『服従と甘噛み』（onBlueコミックス刊）が、待望の音声化！　BL専門通販サイト「コミコミスタジオ」発BLCDレーベル「Charme Gatto（シャルムガット）」から本日5月24日（金）に、ドラマCDが発売されます!!

ここでは、主人公・入間を演じる寺島惇太さんと、相手役・湊啓介を演じる熊谷健太郎さんの対談インタビューを掲載。普段から親交の深いお二人に、お互いの演技の印象や、キャラクターの魅力について伺いました。また、作品にちなんだ質問の回答には、実体験を交えたほっこりエピソードも飛び出します。

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お芝居ににじみ出ていた「中の人の関係性」とは!?

――ドラマCDレーベル『Charme Gatto』では初共演のお二人ですが、共演されてみて、お互いの印象はいかがでしたか。

湊啓介役・熊谷健太郎さん（以下、熊谷）：がっつり二人だけで、シリアスありコミカルありなお芝居をさせていただくのは初めてだったんですが、自分で言うのもなんだけど、二人とも真面目だなぁと思いました（笑）。

入間役・寺島惇太さん（以下、寺島）：あははは。そうそう、ちゃんとしてるんですよね（笑）。ちゃんと二人とも台本に書いてあることを丁寧に表現するなぁって。予想外の謎のアドリブとかは絶対入れなかったよね。

熊谷：与えられたセリフや演出の中で少しひねったり、アレンジを入れたりはありましたけどね。

寺島：二人ともずっと原作を読みながら収録してたしね。このコマ割りだったらどんな演技がいいんだろう…とか、とにかく原作に忠実にあろうとし続けて真っすぐにやりましたね。

熊谷：ほんと、真っ直ぐに（笑）。その中でも、惇太さんのお芝居の中での遊び心だったり入間の表現など、惇太さんならではの楽しさもすごく感じました。一方で、メンタル的に追い詰められたシーンなんかの、ぐーっと内面を締め付けるような演技とか、今までご一緒させていただいた時に聴くことができなかったようなお芝居も聴けて、すごく素敵だなと思いました。

寺島：僕はとにかく、熊ちゃんの声が心地よくて素敵な時間だったなと。催眠療法とかみたいに優しく語りかけてくれる声が心地よかったです。

熊谷：ちゃんとそれがマイクに乗ってるといいな（笑）。

――お二人がとても信頼し合っていらっしゃるのが伝わってきます！　では次の質問です。ご自身のキャラクターを演じてみて難しかったところ・苦労したところはどこですか？

　
寺島：最初のシーンって冷静に考えたら、拾われていきなりとんでもないことをされて…からの目覚めなので、警戒心があふれ出ている演技の方が絶対いいんですけど、僕が熊ちゃんと仲がいいこともあって、テストの時に最初からだいぶ打ち解けてる感が出ちゃったみたいで…。

熊谷：中の人の関係性がね、出ちゃいましたね、最初（笑）。

寺島：音響監督さんに「もうちょっと警戒して」って言われた時に「確かにそうだ」と。あれは反省しました（笑）。

熊谷：僕は、動物が好きな獣医師さんって、【獣医師】モードと【いち動物好き】モードって地続きのイメージがあったんですよね。だから最初のテストの時に、普段の湊と獣医師の湊の差を大きくつけないで、あくまで傷ついた動物に対する「怪我をしている、助けなきゃ」という方向で持っていったんですが、それよりも獣医師としての面とのメリハリをつけてほしいという音響監督さんからディレクションをいただいて。

ただ、湊の動物への愛情を消すのも嫌だったので、テストを通してそのバランスを調整したところが難しかったですね。

互いのキャラの魅力は「いじめがいがある」＆「Sとしてすごく優秀」

――お互い（お相手）が演じられたキャラクターの好きなところ、好きなセリフなどあれば教えてください。

熊谷：湊の目線から見ると、やっぱりいじめがいのあるところですかね。入間本人が元々持っている性格としての気質と、狼になってしまったときに出る、イヌ科としての本能に振り回されて、口では嫌がっていても体は従順になっちゃう、そんなギャップにグッときますね。入間って根っこが優しくて純粋な子なので、湊はそんなところを可愛らしいと思っていたんだろうし、僕自身もいいなぁと思いますね。

寺島：第一印象ではパッと見『優しくて、お医者さんだし節度がある人』な感じだったんですけど、実は結構Sっ気が強くて、検査という名目で口の中を色々と…（笑）。

熊谷：ね、薬塗るんだって言いながら（笑）。

寺島：絶対薬塗る以外の目的でもやってるだろ、と（笑）。あえて色んなボールを投げて入間の反応を楽しんでいるところが、Sとしてすごく優秀だなと思います（笑）。相手を不快にさせないギリギリのラインで遊んでいる感じで、すごくいいSだと思いますね。

熊谷：「あ、いいかも」って思う塩梅を残してますからね、絶対（笑）。

寺島：あと髪型変わると付き合ってる人でもわからないとかね。

熊谷：ほんと、ひどいもんですよ（笑）。ドライというか。

寺島：興味があることにはとことん興味があるけど、興味の範疇から外れると、急にドライになるところとのバランスもいい。見た目は優しそうだけど、実は優しいだけじゃないところが魅力的だから、入間も従順になってしまうんだろうなと感じます。

カメって意外と懐くんですよ！

――ここからは、作品にちなんだ質問です。本作には動物がたくさん登場しますが、お二人は動物はお好きですか？

熊谷：動物はすごく好きです。犬も猫も好きですけど、どちらかと言うと犬派ですね。上京する前は、祖母の家に犬がいたり、近所のおじさんの家にシーズーが二匹いて、一緒に遊んだりしてましたね。
あと実家ではカメを飼ってました。小5くらいの時に近所の商店から「ご自由にどうぞ」みたいな感じで譲ってもらって家に連れて帰って、母に怒られながらも飼い始めたんですよ。もう20年近く飼ってると思うんですけど、この前帰省した時、父が「かめじろう～かめじ～」って名前を呼ぶと、ぬって桶から首伸ばしてくるようになってて。

寺島：えっ！

熊谷：カメって意外と懐くんですよ！　祖母の家にもカメがいて、そいつは「かーめー」っていう名前だったんですけど「かーめー」って祖母が言うと、そーっと出てくるんです。

寺島：え～すごいねぇ。ていうかカメって長生きなんだね。

熊谷：全然元気ですよ。少なくとも20年くらい生きてますからね。今日も元気に泳いでるのかなぁ（笑）。

寺島：僕は昔、犬を二匹実家で飼ってました。でも一人暮らしするようになってからペットは飼ってなくて。一人では中々行けないんですけど、猫カフェとかフクロウカフェとかに皆で行こうってなったら、「行く！」って即答するくらいには動物は好きですね。

熊谷：今色んなカフェがありますからね。

寺島：あとは世界の野生動物のドキュメンタリーはYouTubeとかで流れてくるとつい見ちゃう。野生動物の身のこなしとか、食うか食われるかみたいな命を懸けた生き様を見ると、動物ってすげーってなりますね。

熊谷：あいつら目から違いますからね。

寺島：人間ってぬるま湯に浸かってるなって思うよね。

熊谷：牙を抜かれてね（笑）。

寺島：お母さんが子供のために狩りをしたりとか、そういうのを見てると命の素晴らしさを感じますね。

――お二人とも楽しいお話をありがとうございました！　では最後にお客様にメッセージをお願いします。