
TVアニメ&実写映画『キングダム』歴代主題歌まとめ|アニメと映画のOP・ED曲情報、アーティスト紹介や楽曲への思いを、一気に振り返る
『キングダム』は、中国 戦国時代末期(紀元前245年頃から)を舞台にした、週刊ヤングジャンプ連載中の原泰久先生の漫画作品です。主人公は、中華統一をめざす秦(しん)王 嬴 政(えいせい、後の始皇帝)と、大将軍を目指す信(しん、後に李信)の二人。
作品の人気ぶりはコミックスの売上冊数を見れば一目瞭然! さらにアニメ版と実写映画版のヒットは、多くの人々が『キングダム』の世界に足を踏み入れるきっかけになったように思います。
アニメは2025年5月現在、第5シリーズまで放映済み、映画は最終作と予告された第4弾まで公開済みです。
ここでは、これまでの放映を振り返りつつ、“OP・ED曲とアーティスト”を、一気見できるように整理していきます。「アニメ→映画」の順にまとめていきますので、年代順ではないことにご注意ください。目次を見て、気になったところだけを見ることもできますよ。
さあ、それでは、一気に振り返っていきましょう!
目次
- 『キングダム』第1シリーズOP「Pride」
- 『キングダム』第1シリーズ(第1話~第19話)ED「Voice of Soul」
- 『キングダム』第1シリーズ(第20話~第38話)ED「Destiny Sky」
- 『キングダム』第1シリーズ(第39話~)ED「Never Ending」
- 『キングダム』第2シリーズOP「GLORY DAYS」
- 『キングダム』第2シリーズ 第1クールED「21」
- 『キングダム』第2シリーズ 第2クールED「Exit」
- 『キングダム』第2シリーズ 第3クールED「そこに君がいる」
- 『キングダム』第3シリーズ 第1クールOP「TOMORROW」
- 『キングダム』第3シリーズ 第1クールED「Deep inside」
- 『キングダム』第3シリーズ 第2クールOP「STACKiNG」
- 『キングダム』第3シリーズ 第2クールED「kIng」
- 『キングダム』第4シリーズ 第1シリーズOP「黎-ray-」
- 『キングダム』第4シリーズ 第1シリーズED「眩耀(げんよう)」
- 『キングダム』第4シリーズ 第2シリーズOP「geki」(檄)
- 『キングダム』第4シリーズ 第2シリーズED「Believe」
- 『キングダム』第5シリーズOP「導火」
- 『キングダム』第5シリーズED「RULERS」
- 劇場版『キングダム』第1弾「Wasted Nights」
- 劇場版『キングダム』第2弾「生きろ」
- 劇場版『キングダム』第3弾「Gold 〜また逢う日まで〜」
- 劇場版『キングダム』第4弾「Delusion:All」
- どの楽曲も作品への愛と理解が濃い!
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『キングダム』第1シリーズOP「Pride」
虐げられてきた怒りや不条理さへの憤りから、未来を切り開くことになった信。「Pride」は、まさにそんな信の内側をうたった楽曲のように聞こえます。
Nothing's Carved In Stone
活動開始は2009年から。2024年には、2度目の日本武道館公演 "15th Anniversary Live at BUDOKAN"を開催しています。
『キングダム』第1シリーズ(第1話~第19話)ED「Voice of Soul」
「悲しみならきっと強さに変わるはず」などの歌詞が、信の悲しみに寄り添っているようで胸にしみます。信は、共に育った幼馴染み 漂(ひょう)が亡くなり、その悲しみと怒りから新たな世界へ一歩を踏み出すのです。
石田匠
デビューは1996年。歌手だけでなく、有名歌手のバックコーラスや楽曲提供としての活動もされいます。アニメ楽曲提供では、『機動戦士ガンダムORIGIN II』主題歌「風よ 0074」も有名です。
『キングダム』第1シリーズ(第20話~第38話)ED「Destiny Sky」
ボロボロになって打ちひしがれても、また立ち上がって道を歩み出す信たちの姿をうたった楽曲。落ち込んでいるときに聞くと勇気をもらえます。
若井友希(from i☆Ris)
「i☆Ris」の一員であり声優としてもご活躍中。「Destiny Sky」は、ソロ名義としてのデビューシングルでした。
『キングダム』第1シリーズ(第39話~)ED「Never Ending」
信が政と共に夢を叶えるために進んでいる、という楽曲で、まるで死んだ漂に語りかけているかのような歌詞が印象的です。
蛇足
2008年から歌い手として活動されており、2011年にはボーカルグループROOT FIVE(2014年に√5から改名)としてメジャーデビュー。2015年に脱退し、ソロアーティストとなりました。
「蛇足ん家」というYouTubeチャンネルも人気です。
『キングダム』第2シリーズOP「GLORY DAYS」
壮大な中華の地と、登場人物たちの熱い思いをうたっています。「仲間との絆」を力に困難に直面しても諦めず前に進む信たちの姿に、パワーをもらえる楽曲です。
D☆DATE
D☆DATEは、パフォーマンス集団「D-BOYS」から選抜されたメンバーによって結成された音楽ユニット。TV番組とのタイアップ曲を多く手掛けています。
『キングダム』第2シリーズ 第1クールED「21」
繊細なピアノの旋律が心に響きます。静かに始まり、徐々に強くなっていくメロディーに、キャラクターそれぞれの内面や葛藤、絆を感じます。
The Sketchbook
2011年のテレビアニメ『SKET DANCE』でのオーディション企画から誕生したバンド。地道なライブ活動を行う頑張りや優しく心にしみる歌詞により、ファンが増えていきましたが、2015年3月に惜しまれながらも解散しています。
『キングダム』第2シリーズのエンディング曲のすべてが、The Sketchbookによる楽曲提供となっています。
『キングダム』第2シリーズ 第2クールED「Exit」
やや切なさを帯びながらも、希望への明るさを感じさせる楽曲。
歌詞「裸足のまま 迷い込んでいた」「追いかけても 手を伸ばしても まだ応えないで」などには、聞き手の心の傷までも掬ってくれるような優しさを感じます。
The Sketchbook
第1クール「21」、第2クール「Exit」、第3クール「そこに君がいる」と、ストーリーの進行に従い曲調と歌詞が変化していくのが聞きどころです。
『キングダム』第2シリーズ 第3クールED「そこに君がいる」
広大な平原と信の内面を感じさせてくれる楽曲。
歌詞の「探してる方に君がいる」には、大切な人との繋がりを感じさせ、信の旅路を象徴しているように感じられます。
The Sketchbook
ギタリストの小原莉子さんの声を活かしたもので、従来の楽曲とは少し異なるアプローチなのではと思います。
『キングダム』第3シリーズ 第1クールOP「TOMORROW」
力強いロックサウンドに、ボーカルの声が駆け抜ける楽曲。
歌詞の「大切なものを守り抜く覚悟 諦めないことだけ取柄さ」には、守るものができた信の成長が伝わってきます。
BiSH
BiSHは「楽器を持たないパンクバンド」として、2015年に結成された6人組の女性グループです。2023年6月に惜しまれながらも解散となっています。
特徴のあるパフォーマンスや楽曲で注目を集め、様々なアニメやドラマとタイアップしていました。
『キングダム』第3シリーズ 第1クールED「Deep inside」
力強いメロディック・ハードコアサウンドの楽曲。信たちが困難に立ち向かい前進し続ける姿勢が聞こえます。
waterweed
ラウドロック・シーンを牽引するメロディック・ハードコアバンド。大阪で結成され、アジアやヨーロッパでも高い評価を受けています。
「Deep inside」が『キングダム』第3シリーズのエンディング曲に決まった時には、バンド名がTwitterのトレンド入りし、話題となりました。
『キングダム』第3シリーズ 第2クールOP「STACKiNG」
ドラマチックなストリングスに、力強いボーカル。壮大な楽曲です。曲名の「STACKiNG」には、"弱い者が自分の身の丈に合っていない大きいものを倒す"という意味が込められているそうです。
BiSH
第1クールに引き続き、オープニング曲を担当したBiSH。メンバーそれぞれが、各パートを歌い分けています。
『キングダム』第3シリーズ 第2クールED「kIng」
澤野弘之さんが作曲・編曲・プロデュースを担当した壮大な楽曲。サビ前から一気に爆発するように駆け上がるところが、気持ちいいです。歌詞の「どんな答えでも掴まなければ進めるから」「間違う数だけの傷が叶えていく」という部分には、痛みを感じるけれど、とにかく進もうと思わせてくれます。
鈴木瑛美子
ゴスペルをルーツに持つヴォーカリストで、シンガーソングライターでもあります。この曲は、鈴木さん初のアニメタイアップソングでした。
『キングダム』第4シリーズ 第1シリーズOP「黎-ray-」
壮大なスケールとスピード感のあるロックサウンドが特徴。加えて、中国的な音色も随所に入っているのが聞きどころです。歌詞の「信じる意志を貫いて 進むべき道ひたすらに進め」「五百年の闇を断ち切って その日を掴むまで」は、道への強い意志を示しているように感じられます。
SUIREN
2020年から活動する2人組音楽ユニット。お二人とも『キングダム』の大ファンで、特にボーカルのRenさんは「人生のバイブル」と呼ぶほど。歌詞も「純度100%『キングダム』のために書いた詞」とのことで、日常的な感情表現を削ぎ落とし作品の世界観に没入して、曲作りをしたそうです。
『キングダム』第4シリーズ 第1シリーズED「眩耀(げんよう)」
ギターと二胡を軸にした、大陸の広さが伝わってくる曲。「眩耀」の意味は、「非常に強く光り輝くこと、またはまぶしくて目がくらむこと」(デジタル『大辞泉』小学館)とのこと。たくましく成長してきた信のイメージと重なります。
珀
作詞・作曲・編曲・歌唱まで、ひとりで担うシンガーソングライター。2020年12月から活動されています。元々『キングダム』のファンだったという珀さん。曲提供が決まった時は、夢かなと思うほど嬉しかったそうです。「読んでいると心が震える感じがして、自分も頑張らなきゃなという気持ちにさせてもらえる」おっしゃっています。
『キングダム』第4シリーズ 第2シリーズOP「geki」(檄)
エモーショナルなメロディに、エレキギター効く楽曲。歌詞のテーマは「檄」(激励のメッセージ)で、信が大きな声で夢を語る姿に、インスパイアされ、曲作りをしたそうです。
zonji
2020年に結成された2人組音楽ユニット。"全てのムードを音楽に"をコンセプトに活動をされています。
お二人とも以前から『キングダム』のファンだったそうで、次のような旨をコメントされています。「信が到底叶いそうもない夢を、大きな声で真剣に何度も口にする様子に強く心を動かされました」。「キングダムは大学生の頃に友人に薦められて以来ずっと追ってきました。作品を通して色々な感情を貰いました」。
『キングダム』第4シリーズ 第2シリーズED「Believe」
みさきさんの柔らかな歌声と、「ヒヨリノアメ」(ロックバンド)の力強いロックサウンドが調和した楽曲。信が新しい時代へまっすぐに進んでいるように聞こえてきます。
みさき
この楽曲を発表した当時(2022年)は、19歳。曲提供が決まった時には、「夢でもいいからやってみたいと思っていたことが叶って、夢の夢の夢のようです!」とコメントされています。
『キングダム』第5シリーズOP「導火」
戦場の緊張感や、突撃していく覚悟を感じさせてくれる楽曲。サビ部分の歌詞「恐れを知って 哀を知って 進むなら 己の全て捧げ 旗を上げろ」が、聞き手の心の導火線にも火を点けます。
DeNeel
2017年に大阪で結成された4人組バンド。"OSAKA REVIVAL POP"を掲げて活動されています。
作詞をされた中野さんは、以前から大の『キングダム』ファン。「自分の本当に辛かった時期を支えてくれたのが『キングダム』で、20代前半に出会って今でもバイブル本にしている大切な作品です。OPを担当させてもらえるのは夢のような気持ちです」とおっしゃっているほどです。
『キングダム』第5シリーズED「RULERS」
シリーズの内容に合わせた、不良イケオジ風(?)の香りを感じさせる楽曲となっています。タイトルの「RULERS」は、「物差し」とも「支配者」とも訳され、歌詞とともに色々と考察のしがいがあるところです。
Novel Core
ラッパー・シンガーソングライターとしてご活躍中。「キングダムは本当に大好きな作品なので気合いを入れて書き下ろしました」とのコメントをされています。2024年1月には、初の日本武道館単独公演を成功させ、ここで「RULERS」も披露されました。こちらの熱いライブの様子は、彼の公式YouTubeで見ることができます。