
あのパインアメがアニメイトカラーの配色に!? パインアメとアニメイトのコラボが実現! コラボ商品の「アニメイトパインアメ」の制作秘話をパイン株式会社&アニメイトの担当者が語る
パインアメでお馴染みのパイン株式会社と、アニメグッズといえばでお馴染みのアニメイトがまさかのコラボ!
2025年4月24日にグランドオープンしたアニメイト梅田やアニメイト大阪・関西万博店にて先行販売されていた、アニメイトとパインアメがコラボした、青いパッケージが目を引く「アニメイトパインアメ」。
そのコラボパインアメが5月23日より全国アニメイト店舗にて順次発売決定! (国内のみ通販除く)
それを受けアニメイトタイムズでは、今回実現したまさかのコラボがどういった経緯で生まれたのか、パインアメを製造しているパイン株式会社とアニメイト、両社の担当者に話を伺いました!
「この飴は何だ」と一目でわかるシルエット
──まず、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。
株式会社アニメイト ストア事業本部・B(以下、アニメイト・B):株式会社アニメイトのストア事業本部のアニメイト・Bと申します。本日はよろしくお願いいたします。
パイン株式会社 営業・Kさん(以下、パイン・K):パイン株式会社 営業のパイン・Kと申します。普段は東京にいますが、販売は大阪ということで、大阪の者が担当してもよかったのですが、最初にやり取りをしていた私がそのまま担当させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。
パイン株式会社 広報・Iさん(以下、パイン・I):パイン株式会社広報部のパイン・Iと申します。SNS周りを中心に担当しており、広報全般を一人で担当しております。今回はSNSで色々と盛り上げさせていただきました。よろしくお願いいたします。
──改めて、パイン株式会社さんはどのような会社なのか、ご紹介いただけますか。
パイン・I:設立は戦後すぐの1951年、今年で設立74年目になります。パインアメも同い年となり、パインアメの製造から始まったような会社ですね。パインアメのイメージがかなり強いですが、実は「あわだま」、「どんぐりガムミックス」など、駄菓子屋さんでおなじみのキャンディーも作っていたりします。
駄菓子から普通の袋物のパッケージをはじめ、最近ではコラボ商品にも色々と取り組んだりしていますので、割といろんな売り場でパインアメという名前を目にしていただく機会が増えてきたのではないかと思います。
──おっしゃる通り、パインアメはどこかで一度は口にしたことのあるお菓子という印象があります。今回のコラボのきっかけも、そういった認識があったのでしょうか。
アニメイト・B:はい。元々、アニメイト梅田のリニューアルオープンに合わせて、大阪で愛されているものと何かコラボをしたい旨を上司と話しておりました。その際に上司から「パインアメがある」というような話がありまして。上司が大阪出身で元々詳しく「パインアメだ!」となったことで今回のコラボに至りました。
──話が出てからは即決だったのでしょうか。
アニメイト・B:「みんな知ってるからね!」「ここで実現できたら絶対面白いね!」という話になり、もう即決でした。
──こうした企業、しかも小売り主体の企業とのコラボレーションは珍しいのかと思いますが、パイン株式会社さんとしてはアニメイトからお話があった際にはどう思われましたか?
パイン・K:企業の方とのコラボは全くないわけではないですが、小売業においては多分そんなに前例がないんじゃないかと思います。
最初にお話をいただいたのが「キャラクターを使ったようなキャンディーを作れますか?」といった内容でした。正直、キャラクターを使うというのは想像がつかなくて。「できるかできないかで言えばできますけど、何をしますか?」とお話した記憶があります。
──その段階のプロトタイプはどのようなものだったのですか?
アニメイト・B:パインアメの形のものに、アニメイトのロゴなどを使ったパッケージで、味はアニメイトのカラーである青と黄色にちなんで、青だったらソーダ味、黄色だったらパイン味にしたいと提案させていただきました。
ただ、それでは実現できるのが秋頃になるかもしれないという話になりまして。そこでパイン・K様にご尽力いただき、現在の仕様に落とし込むことで梅田店のグランドオープンに合わせて販売できました。本当にありがとうございます。
──アニメイト・Bさんは元々パインアメがお好きだったんですか?
アニメイト・B:実は飴自体はあまり食べなかったのですが、パインアメだけは本当に好きで! 社内でもらったときも、すぐに食べてしまうくらい大好きです(笑)。もともとパイナップルが好きだからなのかもしれませんが、味が本当に美味しくて。パイナップル味のものが食べたいと思ったら、絶対にパインアメを買っていました。
──パインをなぞらえて穴が空いている点も独特でパインアメならではですよね。
パイン・K:飴って個包装をビリッと剥いて一つ出すじゃないですか。それを見た時に「この飴は何だ」と分かるのは、世の中でパインアメぐらいしかないと思うんです。他のものは大体丸だったり四角だったりしますから。
今回のコラボ商品も他の飴でやっていたら、単なる黄色い飴と青色の飴みたいになってしまったんじゃないかなと。このアニメイトカラーの青色の飴も、見ただけで「パインアメが青色になった」と分かると思います。
アニメイト梅田店グランドオープンに間に合わせる鍵は「パッケージ」
──商品化に際して大変だったことや楽しかったことなど、それぞれお伺いできればと思いますが、アニメイト・Bさんいかがでしょうか。
アニメイト・B:先ほどもお伝えしたのですが、本当に秋頃にしか販売できないかもしれないという状況で進めさせていただいていた中、グランドオープンに合わせて販売できるようにパイン株式会社様にご尽力いただき実際に商品化できたので、ご迷惑をおかけしたという意味で大変だったと感じています……本当にありがとうございます……!
──パイン株式会社の皆さんはいかがでしょうか。
パイン・K:最初にお話があった時には、スケジュール的に結構怪しいところがありましたが、実際に発売予定日などが決まってからは、パッケージデザインの作成や確認事項など短い時間の中で迅速にご対応いただきました。
アニメイト・B:飴の製造自体はもう本当にすぐにできるというお話だったので、パッケージがどれだけ早くできるか、というのが大きな課題でしたね。
アニメイト宣伝担当:デザインの確認も社内で凄い勢いで回っていました。ロゴを作る際に「animate」の「i」の字の丸をパインアメにしたいという弊社のパッケージ担当の強い思いがあって。
会社のロゴを変えることはハードルが高いのですが、社内でも「パインアメさんとのコラボならやろう」といったムードがあって。さらには、ロゴのアニメ店長もコラボ仕様にしてしまおうという勢いで実現しました。
最初は通常のロゴの使用を想定していたのですが、社内で確認が回っていくうちに「パインアメを取り入れたほうが……」と、徐々に話が盛り上がっていき、最終的にパインアメの要素を取り入れた案が正式に出ると、アニメイト・Fさんがすぐ形にしてくれるという、とてつもないスピード感で出来上がりました。
パイン・I:バイザーの上にパインが乗っかっている今回のアニメ店長のロゴは可愛いですよね。アニメイト梅田に伺った際、窓の衝突防止のところにアニメ店長が描かれていたり、ちょっとしたデザインの工夫があって。
アニメイト宣伝担当:ありがとうございます。実は梅田店内のいたるところに隠れ店長が散りばめられているので、お越しいただくお客様にはそういった遊び心も楽しんでいただきたく思います。私もどこにあるか把握しきれていないのですが……(笑)。
アニメイト・B:私も今度行ったら探したいと思っているんですけれど、壁とかにこっそりいるらしくて。
アニメイト宣伝担当:お店側もノリノリで色々なところに散りばめてくれたみたいです。
──お客様にも注目いただいているんですね。パイン・Iさんは反響などご覧になっていかがですか?
パイン・I:大阪のお客様という点で申しますと、やはり普段から馴染みのあるパッケージが、ブルーのパッケージになっていて、中身の飴も青いという点から「おっ」と思われる方が多いのではないでしょうか。比較的手頃な価格であり、飴が気軽に買いやすいという意味でも、多くの方が手に取ってくださっているのではないかと感じています。
──大阪と言えば“飴ちゃん”を配ったりもらったりする土地柄の文化も馴染み深い印象があります。
パイン・I:そうですね、いわゆる“飴ちゃん文化”はある程度根付いており、飴はプレゼントしたり、もらったりする際に、それほど気兼ねしないものなのかなと。あまり気を遣わずに気軽にやり取りができるものだと思います。コミュニケーションツールになるのではないでしょうか。
アニメイト宣伝担当:ちょっとしたお土産として良いものになっていると感じました。
──おっしゃる通り、気軽に人に渡したりもらったりできますし、社内などでもちょっとした際に分けたりもできます。
アニメイト宣伝担当:アニメイトで売っているものは趣味のものが多く、人に何か買っていこうとすると難しい場合があるのですが、飴は「行ってきたよ」という時にちょうど良いお土産になります。まさに、梅田店に行ってきたお土産として、今回のパインアメはちょうど良いものだと思います。
──ちょうど大阪・関西万博も開催されているので、旅行でいらっしゃるお客様がアニメイトに立ち寄られた際の手土産としてお手にとっていただけると良いですね。
アニメイト・B:お土産は企画のタイミングから意識しており、個包装かつ誰もが知っているパインアメ、さらに目を引くパッケージと、発売前から社内では「お土産になるね」と話していました。
アニメイト宣伝担当:実際に大阪・関西万博店のお土産として早速買ってくださっている方もいらっしゃるようです。実際にSNSでもお土産として紹介してくださる方も見かけましたし、良いタイミングで発売できたと実感しております。