
青春とは今に繋がるための何か。3人が一緒にいられた時間をまた味わってほしいーー『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』家入硝子役・遠藤 綾さんインタビュー
高専時代の三人の絆とは?
ーーこの五条・夏油・硝子の関係性を改めてどのように捉えていますか?
遠藤:3人はチームとして任務にあたっているので、それぞれが役割をちゃんと持っていますよね。五条たちにしかできないこともあれば、硝子にしかできないこともあって。それぞれがお互いを尊重しながら任務をこなしていたんじゃないかなと思います。
なので、3人での他の任務の様子も見てみたかったなと思ったり。どれくらい喧嘩してたのかな……とか、3人が共闘しているシーンはかっこいいんだろうなとか。なんだかんだ、居心地の良さそうな3人ですよね。
ーーそれこそ、虎杖たちのような雰囲気だったかもしれないですね。
遠藤:たしかにそうですね。時代が変わっても、ああいう3人は現れるんだなって。ある種の王道パターン。
ーーそれが物語後半には崩れてしまう。
遠藤:だからこそ、3人が一緒にいられた時間が尊いなと思います。それがまた、総集編になって劇場で味わえるのはやっぱり嬉しいです。2年前にTVシリーズを見たファンの方も、少なからず変化しているんじゃないかと思います。ちょっとだけ大人になって3人の青春を見た時に、どう感じるんでしょうか。
ーー当時高校生だったり、キャラクターたちと同年代のファンの方は、2年分時間が経っていますもんね。
遠藤:ですよね〜! 高校生だった子が、大学生になっていたりとか。あの時の楽しみ方とは違う楽しみ方ができそう。取り返せないなにかが沢山あるんだよな〜って。
ーー遠藤さんには、放送当時にもアニメイトタイムズで取材をさせていただきまして。
遠藤:え!? なんか変なこと言ってますか? 恥ずかしい!
ーー五条と夏油の制服のビジュアルが好みだっておっしゃっていました(笑)。
遠藤:それに関しては何も変わっていないです!(笑) 今回の劇場版を見てもやっぱり良いなと思います。特に夏油の立ち姿がかっこいいですよね〜。現在の夏油とはビジュアルが違うので、より良さが引き立っていると思います!
ーー今回は新たに3人が登場する「じゅじゅさんぽ」の収録もあったとお聞きしました。
遠藤:いや〜嬉しかったです。改めて、高専時代をやる機会って今後ないじゃないですか。大人の硝子はこれからもありますけど、高専時代のワイワイしてる3人を見ることができました。
色々な役を演じていると、もう演じることがないであろうキャラクターもいっぱい生まれてしまいます。そんな中で、硝子たちの過去にフィーチャーしてもらって、それが劇場版にもなる。それだけ、見てくださるファンの方々や、スタッフの皆さんにとっても大切なエピソードなんだなと再認識しています。
ーー『死滅回游』の制作も決定していて、昨年には原作も完結しました。改めて、遠藤さんにとって『呪術廻戦』ってどのような作品ですか?
遠藤:私は自分がアフレコでやる範囲までの原作を読んで臨んでいるので、どんな展開が待っているのかわかっていないんです。でも、何故か全然作品に関係のないファンの友達から「呪術廻戦こうなったよ!」って教えられるんですよ(笑)。家入硝子さんに、ご報告!みたいな感じで。
ーーキャストさんもネタバレされることがあるんですね……(笑)。
遠藤:私としては、硝子の後輩とか、虎杖たちみたいな若い子たちがどうなってしまうのかが気になっています。どうにか幸せになってほしいなとだけ思っています。
私にさえネタバレしたくなってしまうくらいに、注目度があって、誰かと語り合いたくなってしまう作品が『呪術廻戦』なんだと思います。それに参加することができて改めて嬉しいなと思います。
『呪術廻戦 懐玉・玉折』を新たな気持で楽しもう!
ーー遠藤さんにとって「青春」ってどんなものですか?
遠藤:難しいですね。ふと、青春ってなんだろうって思って、辞書で調べたことがあって。青年・青・春にフォーカスした内容が書いてあったんですね。その時、「そんなに春って青いんだっけ?」って思いました。
私の中で、春はドキドキしちゃって、苦手だなって思います。そういうドキドキ感や、まだ何もわからない、どうしたらいいかわからない不安を味わってたような気がするんです。
先ほど話した過去があるから、今がある五条みたいな感覚。なので、青春って今に繋がるための、何かじゃないかな。今、めんどくさかったり、ごちゃっとしたものでも、後に何かに繋がる尊い時間だなと思います。
ーー最後にファンの皆様に向けて、劇場版総集編の見どころとメッセージをお願いします。
遠藤:すでにテレビシリーズで見たよって方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、改めて大きなスクリーンで、しかも1人じゃない環境の中で見るのは、また気持ちも違うと思います。
一度視聴した作品も見る度に感じることが変わったり、違うところに注目できたり、より印象が強くなったりしますよね。何度見ても面白いと思うので、1回1回を噛み締めながら見ていただけたらいいなと。苦しいシーンもありますが、若いキャラクターたちの雰囲気も感じられて、自分の青春ってどうだったかな、と振り返ってみても楽しいですよね。新しく出会った『呪術』ファンの方と行く、みたいなのも楽しそう!
推し変しちゃったとか、受験や就職でアニメから離れてしまったり、皆さんの生活も日々変化していると思うんですけど、せっかく劇場版として、改めて『呪術廻戦 懐玉・玉折』が劇場版総集編として公開されるので、もう一度、楽しんでいただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でしか味わえない感覚を体験してみてください!
[取材・文/タイラ]
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』
2025年5月30日(金)公開
<STAFF>
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史・小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
制作:MAPPA
配給:TOHO NEXT
<CAST>
五条 悟:中村悠一
夏油 傑:櫻井孝宏
家入硝子:遠藤 綾
天内理子:永瀬アンナ
伏黒甚爾:子安武人
<主題歌>
キタニタツヤ「青のすみか (Acoustic ver.)」(Sony Music Labels)
<公式サイト>https://jujutsukaisen.jp/
<公式X>https://x.com/animejujutsu


















































