
ついに第2期がフィナーレを迎えたアニメ『薬屋のひとりごと』の猫猫役・悠木 碧さん、小蘭役・久野美咲さん、子翠/楼蘭役・瀬戸麻沙美さんにインタビュー!「壬氏目線の猫猫は、まつ毛が多くてキラキラしているんです!」
小蘭にとっても猫猫は特別な友だちだったんじゃないかな
――猫猫、小蘭、子翠がそろうシーンも多くありました。第2期を振り返って、印象深かったシーンを挙げるとしたら、どの回でしょうか。
悠木:この3人がそろうとやっぱり氷菓(アイス)の回(第39話「氷菓」)になっちゃうよね。
瀬戸:小蘭をいじめるな!って(笑)。
悠木:がんばって生きてるんだから!っていう(笑)。
瀬戸:その後もかわいいんですよね。猫猫がアイスを作ったら、しょぼんとしていたはずの小蘭が「ちょっと味見してもいい?」と元気になる。
悠木:小蘭からの「ありがとう」を聞きたいがために、猫猫は頭を働かせているんですよ。あの一言で猫猫の正義感が救われる!
瀬戸:その後、ちゃっかり子翠もいるんだよね。
久野:そうなんだよね(笑)。
悠木:最後はちゃんと子翠(=楼蘭)が「おいしい」と言っているのもポイントだよね。
瀬戸:今思い返すと、そこまで築いてきた3人の関係性や友情があったからこそのエピソードだったなと。思い入れ深い回ですね。
悠木:台本をもらって小蘭がいると、今日は事件が起きないなと思うんですけど、だからこそこの回は「小蘭をいじめるな」となったんですよね。小蘭といると、猫猫も表情がちょっと豊かになるというか、ちょっとだけボス猫づらをしているような気がします(笑)。
――小蘭と話す時、猫猫がちょっとお姉さんの声になりますよね。
悠木:そうなんですよ。花街でお姉ちゃんたちに育てられてきて、いい姉貴をたくさん知っているからこそ、そこに憧れがあって。その役をやらせてくれるのが小蘭なんですよね。実際、120%の「ありがとう」で返してくれるから彼女にとって小蘭は良き友だちなんだろうなと。後宮から小蘭がいなくなっちゃうのは本当に寂しい。小蘭にはいっぱい友だちがいるけど、猫猫は友だちがめっちゃ少ないから(笑)。
久野:小蘭は友だちがいっぱいいるタイプだと思いますけど、その中でも猫猫は特別な友だちだったんじゃないかな。
悠木:良かった!
久野:子翠とは下女仲間ですけど、猫猫とは立場が違うじゃないですか。誰とでも分け隔てなく接する小蘭とはいえ、後宮内だと立場が違うだけでお話ができなかったりします。でも、猫猫はそれを気にせずにお話してくれて。小蘭にとっても、猫猫はやっぱり特別な存在だったのかなと思います。
でも、子翠に対しては、小蘭がちょっとお姉さんになるんですよね。湯殿で「ダメだよ、湯船に入る前にちゃんと洗わないと」と言ってあげたりして。子翠の登場によって、小蘭の新しい一面が見られて、それは演じていてもすごく新鮮でした。
瀬戸:子翠にとっては、小蘭も甘えられる存在だったのかな。子翠って、本当は後宮に存在していない子だし、2人といる時間だけが子翠でいられた。それを思うと、あの笑顔とか好きなことを好きなだけ喋る姿とか……子翠にとって幸せな時間だったのかなと思います。
悠木:楼蘭って、すごく特殊な生き方をしているから意外と生活力がないところがありますよね。生活力トップは、小蘭のような気がする。猫猫も生活力は高いけど、ちょっと変わっているというか、いろいろ偏っているから(笑)。
久野:振り返ると3人のバランスが絶妙ですよね。助け合っているようなところもあって。
悠木:お互いに補い合うというか。重なった時に、きれいなグラフになるような関係性だったよね。















































