![[Alexandros]の川上洋平(Vo&Gt)がオグリキャップの“走る理由”に共鳴|『ウマ娘 シンデレラグレイ』OP「超える」インタビュー](https://img2.animatetimes.com/2025/06/3710fd11b510508f349ae4794e4573286846971adde278_40343996_0f191ac2d1d2c1fe5e5f8f8be43dfa83062aca7e.jpg)
オグリキャップの“走る理由”に共鳴。ウマ娘たちの美しさも取り入れた制作秘話ーーアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第1クールOP主題歌「超える」を手掛ける、[Alexandros]ボーカル・ギターの川上洋平さんにインタビュー
オグリキャップの奮闘にフォーカスしたアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』が現在放送中。[Alexandros]のOP曲「超える」はキャラや作品にピッタリと合い、話題になっています。
そんな名曲「超える」について、[Alexandros]のボーカル&ギター担当で、楽曲も制作された川上洋平さんにインタビュー。楽曲制作の面だけではなく、作品と共感できた点やお気に入りのキャラ、現在のツアーで演奏された感想など語っていただきました。
「最終的に戦う相手は自分自身」に共鳴
――『ウマ娘』のゲームやアニメ、コミックなどで触れた作品を教えてください。
[Alexandros]ボーカル・ギター 川上洋平さん(以下、川上):『ウマ娘 シンデレラグレイ』のコミックを読んだのが最初で、自分と共通する点が多い素敵なストーリーだなと思いました。自分はマンガの主人公に共鳴することは少ないんですけど、久しぶりに共鳴できる作品に出会えて、タイアップを抜きにしても楽しませていただきました。
――主人公のオグリキャップのどのあたりに共鳴したのでしょうか?
川上:自分自身が何のために走っているのかを考えた時、「好きだ」とか「憧れて」とか「親に言われて」とかではなく、シンプルに「走れるから」というところが珍しいなと思いました。僕も音楽は好きだし、憧れるアーティストもいるけど、なぜ自分がリスナーではなく、曲を作ったり、演奏する側を選んだのかといえば、自然と音楽が自分の中から出てくるからです。
また、戦っている時にライバルや競争相手はいると思うけど、最終的な戦う相手は自分自身だと教えてくれて。今回の曲のテーマにもなっていますが、自分の中でもそれがここ数年のテーマでもあったので、とても強く共鳴しました。
――お気に入りのキャラクターを教えてください。
川上:オグリキャップですね。似ているなと思うキャラは別にいますけど。とても素直で考え方もシンプルで、自分のやっていることにウソがない、憧れる主人公です。自分とは違う性格ですが、大食いなところは似ています(笑)。
――ちなみにご自身と似ていると思われたキャラクターも教えてください。
川上:フジマサマーチです。「とにかく戦って勝つんだ」というがむしゃらなところは自分と近いものがあります。昔の映画の『アマデウス』でいうとサリエリみたいな。嫌いではないし、応援したくなります。
絶対に皆さんの期待を超える曲にしたかった
――今回OP曲を担当することになった感想を教えてください。
川上:光栄でした。お話をいただくまではゲームやアニメを存じ上げていませんでしたが、勉強していく中で、興味深くて共感できる作品だったので。
――曲を制作するにあたってのテーマや意識した点、アニメの制作サイドのオーダーなど教えてください。
川上:何のオーダーもなく自由に作らせていただきました。[Alexandros]らしさを求められているんだろうなと思いつつ、お互いの共通認識としては、まずバラードではないだろうというくらいで(笑)。
――制作サイドとやり取りなしで、しかもOKをいただくのはすごいですね。
川上:今までのアニメのタイアップもそんな感じです。多分、何を言っても聞かなそうだなとあきらめられているんじゃないでしょうか(笑)。ロックバンドに任せるということはオーダー通りにはいかないだろうと織り込み済みでしょうし、締め切りもギリギリだったので。もちろんそういう作戦とかではないんですけどね(笑)。
――締め切りギリギリであんなに良い曲ができてしまうんですか?
川上:ギリギリだからできたのだと思います(笑)。最後の最後まで「もっと行けるな」という気持ちがあったし、自分が作品を読ませていただいて吸収したり、感銘を受けたところがあったので、負けたくなかったんですよね。作品を作っている方や愛している方などいろいろな想いがあることは十分に感じていたけど、そこに怖気づいてはいけないので、絶対に皆さんの想像や期待を超える曲を作ろうという気持ちがありました。