マンガ・ラノベ
ねこ田米蔵先生・やまねあやの先生トークショーレポート

「梅田店グランドオープン&大阪・関西万博開催記念!ねこ田米蔵先生・やまねあやの先生トークショー」レポート! 記事にできないかもしれないほどのギリギリトークに大爆笑!

読者の声はありがたい?

トークは続き、続いての質問へ。「描くつもりはなかったというキャラクターはいますか?」という質問に、やまね先生は「読者の反応が良ければ描いてみようかなと思うことはよくあります」とコメント。

ねこ田先生曰く、「やまねさんに性癖を聞いたときもそうだったんですけど、やまねさんは自分で描きたいものを描くというよりかは読者さんが見たいものを描きたいみたいなんですよ」とのこと。そのため「みなさんも見たいものをやまねさんにDMとかしておくといいですよ!」と呼びかけます。やまね先生も「編集さんからもそうだし、読者さんからの要望もけっこう取り入れますね」とお話されていました。

ねこ田先生も読者や周囲の反応を取り入れることがあるようで、例として挙げたのは『酷くしないで』の彰。当初はそこまで活躍がなかったそうですが(攻めかな? でもカップリングにはしないだろうなと思っていたそう)、友人から「彰は受けですよ」と急に言われ、「ですよ!? どういうこと!?」と思ったそうですが、徐々に洗脳? されていって、「じゃあ受けかなぁ……?」ということになったとのことです。

やまね先生もそのお話に反応し、「描いている側に見えていない世界が読者さんに見えていることってあるよね」と話すと、ねこ田先生も「あるある!」と共感します。「ありがとな! 使わせてもらうわ!」という流れで作品に登場することもあるようです。「BLはみんなで作っていくジャンルでもあるから、その良さでもあるかもしれんね」とやまね先生は総括していました。

心に残るセリフを

そうは言っても、創作というものは難産のようで、やはりお二人も作業の手が止まってしまう瞬間があるようです。なかなかいいアイデアが見つから無いときはどうしている? というお話へ。

ねこ田先生もずっと悩んでいるようで、「やりたいことを何十通りも考えるけど、結局一番最初に考えたやつに戻ることがよくある」と話します。

やまね先生も同じような悩みがある様子。「自分の中でやりたい展開というのがなんとなくあると思うんです。そこに行くまでにバシッと決まる瞬間があるんです。「この展開で行こう!」というやつ。それが降りてくると早い。降りてこないとダラダラと時間を使ってしまって……。本当に「降りてこい、降りてこい……」って祈る雨乞いみたいやね。ひとつのセリフでずっと悩んで、掲載したけど「やっぱ違う!」と思ってコミックスで変えるときもある」と苦労を語っていました。

しかし、それを聞いたねこ田先生が「やまねさんの漫画は「これどうやって思いついたんやろうな」と思ってしまうくらいバシッと決まったセリフがあるんですよ。「このセリフは私には出てこんやろうな」って!」と力説。やまね先生はそれに「そう?(笑)」とちょっと照れ笑い。照れ隠しか、「何この空間?(笑)」とお茶を濁していたのも印象的でした。もちろん、会場に集まったファンはニコニコとその様子を見守るのでした。

これだけは描いておきたいネタは?

続いての質問は「お二人とも一つのシリーズを長く書かれていますが、「これだけは描いておきたい」と決めているシーンやテーマはありますか?」というもの。

ねこ田先生は、「今回のシリーズではなくて、作家としていつか描いてみたいなというのは「記憶喪失ネタ」と、賛否両論あると思うんですけど「死にネタ」ですね。死にネタはとんでもなく賛否両論があると思うんだけど、それをどう昇華するかを作家として答えが出たら描いてみようかなと思ってる」と構想を話します。それに対してやまね先生が「死ぬのはメインキャラ?」と聞くと「そう」とねこ田先生。これには会場のファンたちも「え〜……」と驚いた様子。しかし、ねこ田先生は「わしかて! わしかてキャラが死んだら「なんでじゃ!」となる! でもやる!(笑)」と意気込みを見せ、笑いを誘います。

一方、やまね先生はすでに「ファインダーシリーズ」で記憶喪失ネタを描いた過去があります。「なんで描こうとした?」とねこ田先生に聞かれ、「ちょっとリセットしたいなというのがあった。麻見と秋仁の関係って私達の間では長いじゃないですか。ぶっちゃけ、記憶喪失ネタってやられたら「え、もうええやろ」と読者さんは考えると思うんです。けっこうやり尽くされているし、どの作品でもそれをやっちゃうとネタ切れと思われちゃう雰囲気もあったのでだいぶ悩んだんですけどやりました」と当時を振り返ります。

「あれは読者さんがどう思うか心配だったんですけど、結局やりきっちゃった。読者さんが「もういいよ!」ってなっちゃう前に終わらせる予定だったんですけど、なんだか長くなっちゃって、1.5巻分くらいその状態が続いたんです。でもそれが終わったら逆に蜜月が来たんですよ。なんかね、攻め(麻見)の様子がおかしいんですよ(笑)。」と話すと、ねこ田先生も同意。

ねこ田先生「そうそう! 昨日読んでて爆笑した(笑)。情事が終わったあとに秋仁がシャワーを浴びてたら麻見がそこにスッ……って現れて(笑)」
やまね先生「亡霊のようにね(笑)」
ねこ田先生「ストーカーやん!(笑)。あの麻見様がー!」

まるで漫才のようなやりとりに会場は笑いに包まれます。

やまね先生は続けて、「でもね、それも記憶喪失ターンがあってこそかと。物語の中に、戦いがあって、凪があって、みたいに山と谷を作りたくてあれをやりました」と話します。
そのお話の通り、最新刊はラブラブな雰囲気が流れていて、やまね先生曰く「辛い期間を読んでくれた読者さんへのご褒美」とのことです。

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