
『アクアリウムは踊らない』制作者・橙々さん×クリス役・たみやすともえさんインタビュー|「脳内キャストが思いつかないまま作った珍しいキャラクター」のキャスティングは、とある配信をきっかけに決定した!?
たみやすさんが「天才」と感じた、橙々さんのSNS活用法
──クリスはどのように生まれたキャラクターだったのでしょうか?
橙々:実は、原案では今のおしとやかな人妻というキャラクターではなかったんです。
というのも、元々クリスの立ち位置は今のレトロで、スーズと一緒に敵をバッタバッタと倒してくれる、騎士のようなイメージの女性だったんですよ。
ただ、お話を作っていく内に、そうするとスーズの存在意義が薄くなるといいますか……一緒に行動するキャラクターが強すぎるのは良くないなと気づいて。その役回りを不器用で口下手なレトロに任せ、クリスはその対比として、おしとやかで途中で裏切るようなポジションのキャラクターにしようと思いついたんです。
「おしとやか」は、今のクリスを構成する大事な要素だったので、たみやすさんがその点を汲んで演じてくださったのがとても嬉しかったですね。
▲レトロ(CV:花守ゆみり)
──たみやすさんがクリスの正体を知った時は、どのように思われましたか?
たみやす:途中、クリスさんが死んだと思わせられるようなシーンがあるのですが、私は根が単純なタイプなので、本当に死んでしまったんだと思っていました。その後再登場した時も、「クリスはそんな人じゃない! これは偽物だ!」と疑っていたところがあったので(笑)、話が進んでいくにつれて、そうじゃないと分かって……二重でビックリしていましたね。
退場までが結構早かったですし、クリスさんのキャラクター付けは個人的に私のツボだったので、純粋に帰ってきてくれて嬉しい気持ちもありました。
──冒頭で少し話題に出ましたが、昨年末のRTAでは大きなバズりを見せていました。たみやすさんはあの盛り上がりをどうご覧になられていましたか?
たみやす:プレイもすごいなと思ったのですが、とにかく橙々さんが天才だなと。あの時に限らず、橙々さんのXって、普段からめちゃくちゃ面白いんですよ。
プレイされている方も『アクおど』愛が深い人で、橙々さんもそれを知った上で、プロレス的に喧嘩してくださるのがとにかく面白かったですよね(笑)。
橙々:あれは私自身が一番予想外だったというか、実は身内同士のノリでポストしたつもりだったんですよ。まさかあんなに反応をいただけるとは……。しばらくはお仕事で人と会う度に、あの話題になってました(笑)。
たみやす:本当に盛り上がりがすごかったですもんね! 同時視聴の配信も見ていましたが、伊藤ライフ先生が参戦されるなどして、また大騒ぎになって。
橙々:たくさん反応をいただくことができてありがたかったのですが、「ファーストコンタクトがあそこか……」という想いは少しだけありますね(笑)。
──(笑)。橙々さん的には、「RTA in Japan Winter 2024」のタイトルに選ばれるという想像はできていましたか?
橙々:まさか自分のゲームをRTAとして遊ぶ人がいるとは夢にも思ってなかったですね。最初にお話を聞いた時は、つい笑ってしまいました。
実際に繰り広げられたプレイは、想像していた以上に動きが研ぎ澄まされていて、どこに力を入れてんだと(笑)。こういう方向で愛を伝えてきてくれる方もいるんだ、とゲーム作家として新しい学びがありましたね。
たみやす:あの方、絶対ものすごい回数プレイされてますよね。
橙々:だと思います。私が通しでやった回数は大体40回くらいなのですが、あの極まりっぷりを見るに、100回近くやってても全然おかしくない気がします(笑)。
──そして、同時期に開催された冬コミには、お二人一緒に参加されたんですよね。
たみやす:しましたね! 二人とも集合が早くて、フロンティアワークスの方が驚いていました。
橙々:そうでしたね。あの時に、たみやすさんと色々お話をさせていただいたおかげで、その後の収録もスムーズだった気がします。
たみやす:確かに。実際、それはあったかもしれないです。
橙々:あと、『アクおど』のファンはイベントでも礼儀正しい方が多いんです。今回もこちらから指示をしていないのに、前の列の人たちが後ろの人が見えるように自主的に座ってくださったりして、ありがたかったです。
たみやす:あの時って、製品版の配信から何ヶ月くらいでしたっけ。
橙々:10ヶ月だったかと思います。一年は経ってないくらい。
たみやす:リリースからそれくらいの時間が経っているゲームだと、結構前にクリアしたという人もいらっしゃったと思うんです。そんな中で、あれだけ大勢のファンの人が愛をもってイベントに来て楽しんでくださるというのは、私も嬉しかったし新鮮な体験でしたね。
橙々:本当に、こんな一個人が作ったゲームをこんなにも盛り上げてくださって、感謝の気持ちしかないですね。参加率もほぼ100%だったみたいで、それも異例だというお話も耳にして。
たみやす:企業ブースなので様々なイベントに参加できる場所だったんですけど、本当に皆さん全身『アクおど』のグッズフル装備で来られていて、愛がすごいなと思いました。
それはそれとして、「先日のRTAで知って、急いで来ました」みたいな人もいらっしゃったのがまた面白かったです(笑)。
──そんな『アクおど』をプレイした/演じた際の印象的なシーンについて教えてください。
たみやす:何回かプレイしていると、何気ない序盤のシーンが気になることがあります。クリスさんの本当の気持ちが分かった後にもう一回見ると、この時は思うところがあったのかなとか、この時は誤魔化しながら喋ってたんだなとか……たくさんの新しい発見があるんです。
演じた側としては、クリオネの回想シーンや、レトロと二人きりの時に本音を打ち明けるシーンなど、印象的なシーンが色々あるのですが、プレイヤー側の気持ちとしては、2周目以降、序盤のクリスさんがどんな気持ちで喋っているかを想像しながらプレイしていただくと、初回と違った面白さを味わえるのではないかと思っています。
──最後に『アクおど』ファンに向けて、たみやすさんからメッセージをお願いします。
たみやす:ついに『アクおど』がコンシューマー化となりました!
きっとこの記事を読まれた方は、すでに一度プレイされているという方が多いんじゃないかと思いますが、あなたの頭の中で聞こえていた声がゲームから聞こえてくるか、答え合わせをする気持ちで楽しんでもらえればと(笑)。
他にも追加シナリオなど、様々な部分がパワーアップして、よりお友達におすすめしやすい環境になりました。是非友達にも「こんなにも面白いゲームがある」ということを伝えていただけると嬉しいです。
私も心を込めてクリスさんを演じさせていただいたので、是非全てのエンディングを遊び尽くして、『アクおど』の物語を、最後まで見届けていただければと思います。
【インタビュー・文:米澤崇史】
『アクアリウムは踊らない』作品情報

タイトル名:アクアリウムは踊らない
ジャンル:謎解きアドベンチャーホラーゲーム
プラットフォーム:Nintendo Switch™ / Steam®
Nintendo Switch / Steam ダウンロード版発売日:2025年8月1日(金)
Nintendo Switch パッケージ版発売日:2025年10月30日(木)
価格:
【ダウンロード版】2,200円(税込)
【パッケージ版】4,950円(税込)
販売形態:ダウンロード版、パッケージ版
CERO:「C」(15才以上対象)
プレイ人数:1人用
対応言語:日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)
原作:橙々
開発:Gotcha Gotcha Games、フロンティアワークス
パブリッシャー:フロンティアワークス
『アクアリウムは踊らない』Nintendo Switch / Steam版 PV
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