音楽
岡咲美保、『SHAKING』に込めたこだわり、3rdライブに向けての意気込みを語る/インタビュー

岡咲美保、ハートを揺さぶる歌とチャレンジが満載のミニアルバム『SHAKING』に込めたこだわり、3rdライブに向けての意気込みを語る!

 

採用されたのは“わんぱくテイク”!「サンキュー!」に込めたライブ感

──リード曲の「少女のすゝめ」は、岡咲さんもリィネ役で出演している7月クール放送のTVアニメ『公女殿下の家庭教師』のエンディングテーマ。楽曲の制作はどのように進めていきましたか?

岡咲:楽曲選びの段階では、まだアフレコも始まっておらず、エンディングとして、しっとり系でいくか、かわいくいくか、元気にいくかを悩んだのですが、原作のテンポ感が良く、かわいい女の子がたくさん登場する一方で、リアルな心象描写もある作品なので、アニメを観終わった後に高鳴る鼓動のままエンディングを迎えるのがいいかなと思い、そのイメージをお伝えして、集めていただいたデモ曲から選ばせていただきました。

──この楽曲を選んだ決め手は?

岡咲:中毒性と新鮮さです。スウィング感のあるリズムとブラスサウンドが新鮮で、少女たちが行進していくような感じもありつつ、どこか懐かしいレトロ感もあって、少女が聴いてくれてもいいですし、大人が少女気分で聴いても素敵だと思います。歌詞も文学的で、作品の「家庭教師」という題材に合っていると感じました。

──作品にはどのように寄り添っているのでしょうか。

岡咲:作品自体、魔法などが登場するファンタジーな世界が舞台なので、歌詞に出てくる「剣(つるぎ)」や「氷」といったワードは、作品を観ていただければ「ここだ」とわかる部分がたくさんあると思います。それとこの作品には、私が演じるリィネを含め、本当にいろいろな少女が登場するのですが、「少女のすゝめ」の歌詞にも「駆け出し少女」「成長少女」「あえかな少女」「清廉少女」「可憐な少女」「優しい少女」など、たくさんの少女が出てくるので、聴く人が自分に当てはめたり、その時々の状況で捉え方を変えたりできるのがいいなと思いました。

 

 

──それで言うと、岡咲さんは「〇〇少女」だと思いますか?

岡咲:「未完成少女」じゃないですかね。デビュー前から今までずっと「私は未完成だな、悔しいな」とないものねだりをしてきているので。でも、完成してしまったら、それはそれで寂しいだろうなとも思います。そこにロマンを感じるくらいの余裕があれば、良いバランスなのかなと。なので私はこれからも「未完成少女」でいたいです。それが自分の良さだと思って頑張ります。

──楽曲タイトルの「少女のすゝめ」もインパクトがあっていいですよね。福沢諭吉の「学問のすゝめ」とかけていて。

岡咲:このタイトルは私が付けました。少女たちの背中を押すという意味だけでなく、「少女なんだから失敗してもいいんじゃない?」くらいのテンション感をおすすめしたいなと思ったんです。子供の頃って、失敗とか怪我を恐れることなく、自分のやりたいことを自由に何でもやるところがあったと思うのですが、大人になってもそういうメンタルは見習いたいなと。誰しもそういう時期を経て大人になっているはずだから、たまにはそこに戻ってみてもいいんじゃないか、という気持ちで聴いてもらえると嬉しいです。

──歌声も、すごく明るくて可憐な感じがしました。

岡咲:軽さを出すために、喉や胸にしっかり落として歌うというよりも、歌声がずっと繋がっているような、レガート感を意識して歌いました。一息で歌うような独特の節回しだったので、レコーディングは順調でしたが、ライブで初披露する時はどうなるかドキドキです。

──楽曲のラストを「サンキュー!」と元気いっぱいに締め括るのも良かったです。

岡咲:あれは4パターンくらい録ったうちの、一番わんぱくなテイクを採用しました。これまでの楽曲でも、落ちサビ前の吐息を数パターン録って「吐息選手権」を開いたりしていたんですけど、今回は「サンキュー選手権」でした(笑)。もっとかわいい感じのテイクもあったんですけど、私と作曲してくださった澤田(空海理)さんの意見で、一番わんぱくで打ち上げ感のある「サンキュー!」にしようということになりました。

──MVでは、カフェの店員に扮した岡咲さんがフィーチャーされていますが、撮影はいかがでしたか?

岡咲:普段はステージでの演奏も楽しめるカフェを貸し切って撮影しました。私はお店の閉店作業をして、エプロンを巻くと妄想なのかステージで歌っているシーンに切り替わる内容になっています。私も飲食店でアルバイトをしていたので、その頃を思い出しながら、手際よく掃除しました(笑)。

──どんなお店でアルバイトをされていたのですか?

岡咲:カレー屋さんで働いていました。その頃は、お昼時はスパイスと共に過ごしていましたね(笑)。そこの店長さんが父親と同世代で、娘さんも私と同い年くらいだったこともあり、本当に娘のようにかわいがっていただいて、今でもライブに来てくださったりします。

 

 

──素敵なご縁ですね。MVの衣装の注目ポイントも教えてください。

岡咲:それはもうメガネですね。MVでメガネを長い時間かけるのは初めてじゃないかな? 雑誌の撮影では何度かかけたことがあって、その時に「メガネおみほ」と喜んでくれた方もいたのですが、それが全員の意見なのか、一部の方に深く刺さっているのか……皆さんがどう受け取ってくれるかドキドキです(笑)。自分としては、メガネをかけると雰囲気が変わって柔らかくなると思うんですよね。メガネ好きの方にも刺さると嬉しいです。最後には取っちゃいますけど(笑)。

──せっかくなので『公女殿下の家庭教師』についてもう少し詳しくお聞かせください。ずばり見どころは?

岡咲:まず、かわいい女の子がたくさん出てくるので、必ず推しが見つかると思います! 願わくば私が演じるリィネちゃんを贔屓にしていただきたいですけど(笑)。リィネは、年齢的には幼いけどプライドが高くて、些細なことにも噛みつきますが、一度懐くと仲間意識が強く情に厚い、猫のような性格なので、好きな方には刺さる子だと思います。

作品は、ポップでハーレム要素も楽しめる一方で、複雑な心境を抱えている少女が多く、誰かがうまくいっている横で、寂しげな顔をしている子がいたりします。その点で、頑張っているのにうまくいかない自分の状況とキャラクターを重ねて勇気をもらえたり、学生時代の「あの子は評価されているけど自分は……」といったリアルな心境に寄り添ってくれる作品です。絵はかわいいですが、意外と深い物語が描かれています。

──女の子のキャラが多いこともあり、キャストは華やかな方々が揃っていますが、アフレコの思い出も聞いていいですか?

岡咲:アフレコは席が自由だったので、私はいつも(水瀬)いのりさんと前島亜美さんの間に座っていました。前島さんとはこの作品が初対面だったのですが、実は誕生日が11月22日で私と同じなんですよ。なのですごく仲良くなれそうだなと思って、「あみたって呼んでいいですか?」と聞いたら、「じゃあ、私はおみほさんって呼ぶね」と言ってくれて。キャリア的には前島さんの方が上なのに、すごく丁寧な方で、人見知りだそうなので、「じゃあ私がこじ開けるね」と宣言して、今はもっと仲良くなるために打ち合わせ中です(笑)。そんな私たちを、いのりさんはニコニコしながら見守ってくれて、収録後にいのりさんが誘ってくれて3人でご飯に行ったりもしました。本当にお姉さんのような愛を感じています。

──キングレコード所属の縁もあって親交が深まっているようですね。余談ですが、この間、水瀬さんと2人でカラオケに行かれたそうですね。SNSで報告されていましたけど。

岡咲:そうなんです! 「LIVE DAM WAO!」で「KING SUPER LIVE 2024」の映像を使った楽曲を楽しめるということで、その映像を2人で観ながら、副音声みたいに「あー、ここ!」って言い合って、本当にホームパーティーのような時間を過ごしました。ほとんど歌わずにしゃべっていたんですけど、お互い水樹奈々さんへのリスペクトが強いので、最後に2人で「ETERNAL BLAZE」を歌って締め括りました。

 

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