
MADKIDが「変革」を掲げた新曲は尚文たちの決意とリンクーー『盾の勇者の成り上がり Season 4』OPテーマ「Resolution」インタビュー
MVはYOU-TAさんが尚文になって冒険するファンタジックな映像
――MVはどんなテーマで、どんな撮影をされたのでしょうか? 裏話もあればお聞かせください。
YOU-TA:今回は初めて物語があるMVになっています。『盾の勇者』になぞらえて、僕と女の子との掛け合いで物語が進んでいきます。MADKIDのMVでは今までそういうMVを撮影したことがなかったので、完成が楽しみです。
――これまでとはまた違う楽しみ方ができそうな映像ですね。
YOU-TA:監督さんが『盾の勇者』の世界観を再現したいという想いでご提案してくださったみたいです。また雲の色がグラフィカルに表現されていたり、随所にCGのエフェクトも入ります。細かい演出も含めて、世界観全体で楽しんでいただけたら。
――MADKIDのMVといえば廃墟や閉鎖された空間が特に多いので、ファンタジーの世界のような映像は楽しみです。
YOU-TA:確かに僕らが踊るのは廃墟か夜だったり、工場の倉庫が多いですね(笑)。
LIN:監督がすごく熱意がある方で、こだわって撮影してくださいました。
KAƵUKI:あとスピード感がより出るようにドローンでの撮影も随所でしたのでそこの仕上がりも楽しみです。
――今回のYOU-TAさんのお芝居が良かったら、ドラマへのオファーがあるかも。
YOU-TA:僕は芝居が本当に苦手なので、うまく表現できていたらいいんですけど……。
カップリング曲「MAZE」はツアーの頭に流れるテーマ曲
――カップリング曲「MAZE」はすごい大作ですね。激しさや雄大さ、カッコよさなどブロックごとに感じられて、曲全体が1つの物語を表現しているような。
YUKI:5月から6月にかけて行っていた『MADKID LIVE TOUR 2025 -MAZE MUSEUM-』のテーマ曲です。ツアーに来場してくださった皆さんにはやっと音源の形で届けることができます。
このツアーのテーマは「謎の美術館」で、僕達の楽曲を「アート」に例えて、公演ごとに違うメンバーがホストとしてセットリストを考えています。絵画も最初に観た時と何度か観ていくことで感じ方が変わっていくように、楽曲もセットリストの置き方で感じ方も変わってくるので、いろいろな楽しみ方ができていると思って。公演ごとにメンバーのカラーも楽しんでもらえるツアーになったと思っています。
そういうコンセプトのツアーのテーマ曲なので、サウンドも壮大さがある曲にしたくて。今回の楽曲を作ってくださった井手コウジさんがかなりヒップホップに精通している方なので、井手さんのカラーも加わって、いつものMADKIDのロックなサウンドに化学反応が起きた素晴らしい曲ができたと思います。
――なるほど。数曲分のエッセンスが入っているので気合が入っているなと思いましたが、コンセプトや化学反応など様々なことがあった結果、完成した曲なんですね。
YUKI:井手さんも僕らが仮歌で歌ったものに対して、アレンジにこだわったり、付け加えてくださったりとすごい熱量でやっていただいて。また平歌(曲頭からサビまでの部分)も井手出さんのエッセンスを取り入れたいということで、歌詞もラップパート以外は井手さんに書いていただきました。
LIN:リリース前にライブでパフォーマンスするのは珍しいし、披露してから約3カ月も後に音源化するのは初めてかもしれません。
――ライブでパフォーマンスしてみてお客さんの反応はいかがでしたか?
YOU-TA:まさかツアーのテーマ曲があるとは思っていなかったでしょうし、1曲目に披露していた事もあって最初は皆さん、ビックリしていました。ライブでは僕らが煽って空気感を作っていくことが多いんですけど、この曲はパフォーマンスを高いクオリティで魅せ続けようと思ってやっていたので、お客さんもしっかりパフォーマンスを見て感じてもらえたと思います。
――曲を聴いてライブではどう表現されているのかなと気になりました。サウンドにいろいろなエッセンスがあるということはダンスにも様々な表現があると思うので。
LIN:今回はお客さんとコミュニケーションを取りながらというよりも、僕たちが完成したものをお見せする形でした。いかに「MAZE」の世界観を全員そして個人で表現できるかに集中しているので、いつもと違いますね。パワーよりはテクニックで、1つひとつ丁寧に魅せるので、体力的な消耗度は他の曲と同じでも、メンタル的な疲労度が高いです。
――体操やフィギュアスケートみたいですね。
YUKI:自分はロックで踊るよりもこっちのほうが踊りやすくて好きかも。ロックで踊るのは難しくて、ギターが引き立っている部分に、ダンスのタテのリズムがあまり感じられない瞬間があるので、こういうトラックのほうが踊りやすいです。

















































