アニメ
アニメ『モンスターストライク デッドバースリローデッド』第1話レビュー

『モンスト』初の地上波TVアニメ『モンスターストライク デッドバースリローデッド』第1話レビューをお届け! ゲームを知っていても知らなくても楽しめる謎が謎を呼ぶ展開が魅力!

ジュゲム役・松岡禎丞さんインタビュー

 

――初めて台本を読んだ時の感想を教えてください。

ジュゲム役・松岡禎丞さん(以下、松岡):『モンスターストライク(以下、モンスト)』と言えば「ストライクショット」というイメージがあるじゃないですか。最初に台本を読んだ時に「ん? ストライクショットって文言が無いぞ」と思ったんですよ。

僕は台本と絵を照らし合わせながらアフレコの練習をするのが、家でのルーティンなんです。なので、後々の話数で「ストライクショット」が出てくるんだろうなと思いながら台本を読み進めていったんですが、最終的に「どういうこと……!?」というのが一番の印象でした。

現場でキャストや監督、音響監督や宣伝スタッフさんたちに挨拶させていただく中で、作品の意図などを伺いながら「なるほど」と思いつつ、頭のどこかで「まだよくわからないな……」という部分もあって。ジュゲムという人間が「どうしてあんなぶっきらぼうな性格になったのか」と。でも、仲間や人を助ける時には自分の身がボロボロになったとしても自分を貫き通すんですよね。

あと、「俺はモンスターだ」と断言するシーンが結構出てくるんですけれど、それは作品全体を通して見ると「そういうことだったのね」と思っていただけるシーンがあります。

――ジュゲムのセリフで印象的な「俺はモンスターだ」は場面によって演じ分けをしていましたか?

松岡:実は話数が進んでも全10話の中で言い方は変わっていないんです。これがジュゲムの過去に繋がる部分であり、ジュゲムという人間の人生が形作られているのだと思った時に、絶対にこの言い方だけは変えないようにしようと考えたんです。

――台本に「ストライクショット」という言葉が出てきた時の感想を教えてください。

松岡:怖かったですよ(笑)。『モンスト』というコンテンツの長い歴史がある中で、みんなで「ストライクショット」を何億発と打っているわけじゃないですか。その中で例えオリジナルのアニメ作品だとしても、どういう「ストライクショット」が良いのかというのはアフレコ直前まで怖かったですね。

でも、ジュゲムというキャラクターを考えると、やっぱり「ストライクショット」という言葉が持つ力の強さが自分の背中を後押ししてくれるみたいなことがきっとあるんですよ。

必殺技を叫ぶとかもそうですが、実際に自分たちの世界でも極限状態で叫ぶと、理屈を超えた火事場の馬鹿力みたいなものが出ることがある。そう考えた時に、ジュゲムも「ストライクショット」と叫ぶことによって己の力以上のものを出せているのではないかと思いました。

――アクションシーンで印象的だったシーンやセリフはありますか?

松岡:実際にアニメ本編を見た方がどう思うかはわからないのですが、ジュゲムは「ダリいな」って結構言うんです。その「ダリいな」というセリフだけは、本編を通して明確に変わっていきました。

最初は本当にうんざりした感じの「ダリいな」だったのが、話数を重ねるうちに内容が変わっていって。仲間と一緒に歩んでいく過程で言い方が全部変わっていくのが面白かったです。

しかも、それは意図したものではなかったんです。「ダリいな」はジュゲムの口癖だからそんなに変わっていかないだろうって思っていたけれど、アフレコでの掛け合いで変わっていくんですよね。特に花澤(香菜)さん演じるヤクモとの掛け合いで、どんどん「ダリいな」の意味合いが変わっていきました。

――本作のアフレコでチャレンジしたことは何かありますか?

松岡:一番は「全然お芝居しないようにお芝居すること」です。これは僕がずっと目指していることでもあるのですが、マイクやモニターがあるような特殊な環境でも、台本を読んでいるのに普通に喋っているようにお芝居をする、とでも言うんですかね。とある人の影響なんですけれど、これをどうにかして体得したくて。

だから、ほぼジュゲムと一心同体という感覚で「自分ってこういう芝居が出来るんだ」と思うぐらいに演じさせていただいた感覚はあります。

――ジュゲム以外のキャラクターの見どころを教えてください。

松岡:リンネですね。アニメの冒頭からおかしいことに皆さん気付くはずで、リンネは周りの人の姿形はわかっているのに何故か顔だけ見えていないんですよね。どうして顔が見えていないのかということを考察していただけたら面白いかもしれないです。

あとは、ジュゲムも同等なんですけれど、ヤクモの馬鹿さ加減であったりとか。ヤクモとジュゲムが阿吽の呼吸で戦うような場面がよくあるんですが、そのシーンは気持ちよかったですね。

――『モンスト』ユーザーへメッセージをお願いします。

松岡:この『モンスターストライク デッドバースリローデッド』の話はどういう風に展開していくのかわからないことが面白いです。

色々な世界を旅する中でゲストキャラクターも登場してくるので、その時に『モンスト』をプレイしている方なら「あのキャラが来た!」とか、「ここでこのキャラが来るの?」みたいにニヤニヤできるポイントがずっと出てくるんです。

『モンスト』を知っている方は最終話にいくにつれて考察が捗るはずなので、是非とも見ていただきたい作品です。

――『モンスト』をプレイしたことがない方へメッセージをお願いします。

松岡:『モンスト』ユーザーと同じように色々な考察ができるという部分は変わらないと思います。今回はアニメで、しかもテレビシリーズということで、全10話を通して映像の迫力はもちろん、日常シーンでも細かいところまで躍動感で溢れている作品になっています。

『モンスト』は長く続いているコンテンツで、過去には映画版も公開されていますが、今回は時系列としては繋がっていません。

『モンスト』という作品を知らないと楽しめなそうと思ったり、用語がわからないという方もたくさんいると思いますが、それでも第1話からを見ていくと世界観にすんなり入っていけます。なので、騙されたと思って見ていただきたいです。

――これからアニメを観る方へメッセージをお願いします。

松岡:今回、『モンスト』初の地上波テレビアニメということで、責任を感じるところもありました。でも第1話のアフレコに行った時から「この現場は大丈夫だな」と思えたアフレコだったので、その空気感が皆さんにも伝わる第1話になっていると思います。

そして、ジュゲムやリンネという人間がどういう風に物語を紡いでいくのかを毎週楽しみにしていただけたらと思いますので、是非とも『モンスターストライク デッドバースリローデッド』で最後までお付き合いいただけたらと思います。
 

次ページ:<リンネ役・市ノ瀬加那さんインタビュー>
(C)MIXI
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2026冬アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング