
「遥はいつまでも私の憧れで、尊敬する存在です」──『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』Blu-ray発売記念 MORE MORE JUMP!桐谷 遥役・吉岡茉祐さんインタビュー
長い付き合いだからこそ生まれる特別な感覚
──ゲームのリリースから5年を迎えた今、吉岡さんにとって「桐谷 遥」はどのような存在でしょうか。
吉岡:5年も経つと、もうだいぶ長い付き合いだなぁという感覚になりますね……。月に一度はゲームシナリオ収録があって、曲も同じくらいの頻度で録っているので、ありがたいことに『プロセカ』はキャラクターと触れ合う時間が多いんです。なので、遥と向き合う時間が必然的に多くなり、自然と「遥ってこうだよね」と表現できるようになりました。
でもその一方で、違和感を覚えることも多くなってきて……。
──違和感?
吉岡:「このとき、遥はこんな行動をするのかな?」という自問を、自分の中でできるようになってきているというか……。最近は、「この行動をしたから、遥はこう思う」という筋道を逐一考えずとも「遥だからこう」とそのままリンクしている感覚なんです。
頭の中であれこれ考えずに、神経で簡単に演じられるようになっているところが怖くもあり、楽しさもあって。これが付き合いの長さから来る感覚なのかなと。こんな経験は中々できないと思います。
──吉岡さんの中に遥が生きているといいますか。
吉岡:ただ、私は遥のようにはなれないなって(笑)。もちろん私もプロ意識は持っているつもりですが、高校生であのストイックさとプロ意識、そしてプロデューサーになるほどの視野の広さを鑑みると、遥はいつまでも私の憧れで、尊敬する存在です。
──彼女が高校生ということを忘れてしまう瞬間もあって。
吉岡:もう超えていますよね。普通の高校生はプロデューサー業なんてできませんよ(笑)。自分のお世話だけでも大変なのに、ユニット全体を見なきゃいけない……普通の重圧ではないと思います。
大人とバチバチに戦っているシーンも描かれていますが、遥たちはまだ未成年。そんな子たちが頑張っているんだと思うと、私も頑張らなきゃって思います。
──ありがとうございます。次に、公開前に小倉唯さん(花里 みのり役)、降幡愛さん(桃井 愛莉役)、本泉莉奈さん(日野森 雫役)の3人にインタビューをさせていただいたときと同じ質問を、ぜひ吉岡さんにもお答えいただけたらと思います。
吉岡:3人から何やら期待されていたことは知ってます(笑)。
──(笑)。それでは、MORE MORE JUMP!の魅力を一言で表すと……?
吉岡:色々考えましたが……天使の「天」かな。
どんなに挫折しても、暗いシナリオであっても、最終的に「モモジャンだったら大丈夫」という謎の自信があるんですよね。
最近のモモジャンはみんなの目標がブレないから、どんなに辛い状況に陥っていても「きっとモモジャンなら何とかしてくれる」「この子たちはもう揺るがない」と、安心して見ていられるんです。
ずっと明るい未来を見ているんだろうなと。きっと、ユーザーの皆さんもそうあってほしいと、そこにたどり着くみんなを見てみたいと思っているのではないかなと。
そしてモモジャンの中心であり、ユニットのきっかけをくれたのは、みのりです。そのみのりを象徴する「天使」という言葉……みんなの中心にいる、本当の意味のアイドルのような意味での「天使」という意味も含めて、天使の「天」を選びました。「天使のクローバー」という曲もありますし、ピッタリなのではないかなと思います。
「FUN!!」のミュージックビデオもそうですが、随所に天使の羽が出てくるんです。クリエイターさん側も意識されているのかな?と思うこともあるので、良い感じに収まる言葉なんじゃないかなと思います(笑)。
──「跳」「美」「愛」に加えて「天」と、素敵なワードが並びました。
吉岡:「この4文字は何を表しているでしょう?」と聞かれたら、「モモジャン!」と即答すると思います(笑)。
──最後になりますが、Blu-rayを手に取った皆さんへ、ここに注目してほしい、繰り返し見てほしいシーンを教えてください。
吉岡:全部良いんですよね……! 真っ暗な状態から始まる導入部分から、1番最後のエンドクレジットの終わりまで見てほしいです。
私自身、モモジャンのキャストみんなと渋谷の応援上映に参加したとき、映画の最初から最後まで、ファンの皆さんから制作陣や『プロセカ』への感謝の気持ちを強く感じました。それを何度も思い出させてくれるBlu-rayになっていると思います。
応援上映に行かれた方はそのときを思い出してほしいですし、Blu-rayから観る方もきっとそれを感じられるシーンだらけなので、最初から最後まで『劇場版プロセカ』を堪能してもらえたら嬉しいです。
私自身も一人のファンとして、また皆さんと一緒に、何らかの形で『プロセカ』愛を語り合える日が来たら良いなと思っています。たくさん観ていただいて、語り合いたい熱が高まったらぜひSNS等で「そろそろ『プロセカ』を語る会を……」と、たくさん呟いてください(笑)。その日が来るのを楽しみにしています!
【インタビュー・編集:西澤駿太郎 撮影:MoA 文:福室美綺】
『劇場版プロセカ』BD発売記念インタビューバックナンバー
Blu-ray情報
特装限定版
封入特典・仕様・特典内容
■特製Blu-ray BOX(キャラクターデザイン 秋山有希 描き下ろし)
■5面デジパック(キャラクターデザイン 秋山有希 描き下ろし)
■オリジナルサウンドトラックCD2枚組(41曲収録)
■特製原画集
■Blu-ray描き下ろしイラストBIGアクリルスタンド
アニメイト限定セット
アニメイト限定版特典
Blu-ray描き下ろしイラスト アクリルブロック(128㎜×91㎜×8㎜)
アニメイト特典
■ワンダーランズ×ショウタイム ジャケットイラスト A3クリアポスター
■ワンダーランズ×ショウタイム ミニキャライラスト 缶バッジ4個セット(56㎜)
※アニメイト通販では本特典は終了しました
『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』作品情報
あらすじ
「キミのことを、教えて。そうすれば、歌がわかるのかもしれない」
CDショップで聴いたことのないミクの歌を耳にした星乃一歌。彼女はモニターに、見たことのない姿の”初音ミク”を見つけ、「ミク!?」と思わず声に出す。その声に驚いたミクは、一歌と目が合ったものの、ほどなくして消えてしまう。
後日、路上ライブを終えた一歌のスマホに、以前見かけたミクが姿を現す。寂しそうに俯くミクに、一歌はそっと話を聞いてみると、歌を届けたい人たちがいるのに、いくら歌っても、その歌が届かないという。
ライブで多くの人の心に歌を届ける一歌の姿を見て、彼女のことを知れば自分も同じように出来るのではと考えたミクは、一歌のもとにやってきたのだった。ミクの願いに「私でよければ」と微笑みながら一歌は答え、初音ミクと少年少女たちの新たな物語が始まる―。
キャスト
初音ミク:ORIGINAL CV BY 藤田 咲
鏡音リン・鏡音レン:ORIGINAL CV BY 下田 麻美
巡音ルカ:ORIGINAL CV BY 浅川 悠
MEIKO:ORIGINAL CV BY 拝郷 メイコ
KAITO:ORIGINAL CV BY 風雅 なおと
星乃 一歌:野口 瑠璃子
天馬 咲希:礒部 花凜
望月 穂波:上田 麗奈
日野森 志歩:中島 由貴
花里 みのり:小倉 唯
桐谷 遥:吉岡 茉祐
桃井 愛莉:降幡 愛
日野森 雫:本泉 莉奈
小豆沢 こはね:秋奈
白石 杏:鷲見 友美ジェナ
東雲 彰人:今井 文也
青柳 冬弥:伊東 健人
天馬 司:廣瀬 大介
鳳 えむ:木野 日菜
草薙 寧々:Machico
神代 類:土岐 隼一
宵崎 奏:楠木 ともり
朝比奈 まふゆ:田辺 留依
東雲 絵名:鈴木 みのり
暁山 瑞希:佐藤 日向














































