【今週の『呪術廻戦≡（モジュロ）の話題は？】「次生まれ変わっても……」数々の名バトルを繰り広げた“最強の式神”が降臨！ダブラとの頂上決戦が幕を開ける＜15話＞

「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦≡（じゅじゅつかいせんモジュロ）』。

本作は芥見下々先生が原作、岩崎優次先生が作画を担当する短期集中連載作品。『呪術廻戦』の近未来スピンオフとして、乙骨憂太と真希の孫たちの物語が描かれます。

12月15日（月）発売の週刊少年ジャンプに掲載された第15話「禁術解禁」では、憂花が魔虚羅を降臨させ、ダブラとの決闘に臨む展開や、兄・真剣への思いが描かれました。

本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。

「次生まれ変わっても……」憂花の思いが泣ける

第15話では、憂花の現実と決意が描かれました。

憂花は脳に悪性腫瘍を患っており、第7話時点で余命半年と診断されていました。しかし第15話では病状がさらに進行し、視力も著しく悪化。飛行機内で近くにいる美野を兄の真剣と誤認するほどに衰弱しています。車椅子がなければ移動もままならない状態で、ダブラとの決闘に臨むという展開に、多くの読者が胸を痛めました。

そんな中、憂花はかすれ行く視界の中でこれまでの真剣との思い出を回想します。過去に何度も真剣に助けられ、その優しさに甘えてきたこと。そして「次生まれ変わっても真剣の妹がいい」という思いを胸に、ダブラとの決闘へと向かいます。

SNSでは、「泣いた」「生き残ってほしい」といった投稿で溢れかえっていました。特に憂花の病状悪化の描写や、「次生まれ変わっても真剣の妹がいい」という想いは、多くの読者の心に響いています。

“あの式神”が降臨！

そして、ついに憂花とダブラの決闘がスタート。なんと魔虚羅（まこら）が降臨するという形での幕開けとなりました。

飛行機から飛び降りた直後、憂花が「布瑠部由良由良（ふるべゆらゆら）」と唱え、魔虚羅を召喚。憂花はそのまま影の中に隠れ、魔虚羅vsダブラの戦いへ。ここでダブラの術式が地球人には発話不可能な「□□□」と「光」という名前であることも判明。「□□□」は「質量をもった殺意」を意味し、ダブラはこれを用いて光速での攻撃を放ちました。顕現直後の魔虚羅は全身を貫かれましたが、頭上の法陣が回転し、地球外の術式に対する適応を開始したところで第15話は終了。

魔虚羅といえば『呪術廻戦』本編にて、十種影法術（とくさのかげぼうじゅつ）の切り札として、宿儺や五条ら名だたる豪傑たちと名バトルを繰り広げてきた最強の式神。その最大の能力は「あらゆる事象への適応」であり、一度適応した攻撃は二度と通用しなくなると言われています。今作でも地球外の特級術師ダブラと対峙する展開にSNSでは「アツすぎる」「かっこよすぎる」「天才」と盛り上がりを見せていました。

また、十種影法術を扱えることが判明した憂花に対して「実は乙骨憂太のような模倣の術式であり、それを用いて十種影法術を使っているのではないか」といった考察も。もし憂花の術式が模倣であり憂太の指輪を受け継いでいるならば、リカを用いた術式の乱打が見られるかもしれません。さらに、地球外の術式に魔虚羅がどのように適応していくのか、そしてその適応が戦局をどう変えるのかが今後の焦点となりそうです。

憂憂も登場！意味深なセリフの真意は？

そして第15話では、憂憂も登場しました。決戦の前にダブラの前に現れ、「アナタの孤独もきっと癒える」と意味深な言葉を残しています。

この憂憂のセリフに対し「虎杖悠仁の介入を示唆しているのでは？」と考察する声も。第15話では、「中途半端な相手では魅せる間もなく終わってしまう」とダブラが述べていることから、圧倒的な強さを持つが故に肩を並べる相手がいないという「強さ故の孤独」を抱えていると読み取れます。そして虎杖もまた、圧倒的な強さを持ち、孤独を感じているキャラクター。「孤独」という共通点を持つ二人が相まみえる展開は、多くの読者が期待しているのではないでしょうか。

第15話は、憂花の切ない想いが描かれつつ、魔虚羅降臨という衝撃展開で物語が大きく動き出した回となりました。魔虚羅がダブラの術式にどう適応するのか、そして虎杖の介入はあるのか、次回も目が離せない展開が続きそうです。

[文／平田特異点]
(C)週刊少年ジャンプ2026年3号／集英社
(C)芥見下々・岩崎優次／集英社