
『ウマ娘』世界のスピード感を解剖。そして情熱とこだわりを込めて“10-FEETなりのスピード感”を表現――アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2クール OP主題歌「スパートシンドローマー」担当・10-FEETインタビュー
MVに登場する2台の車種は狙い通り? それとも……。
――「スパートシンドローマー」のMVも注目です。まずは100万再生突破おめでとうございます!
TAKUMA:ありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです!
>>10-FEET – スパートシンドローマー(アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2クールオープニング主題歌)
――2台の車がレースするのは、どのように想起したのですか?
TAKUMA:メンバーと制作チームと意見を出し合って、いろいろディスカッションしました。ウマ娘のように誰かが走るのはどうかな?といった意見もあったんですけど、ウマ娘に寄せても所詮は“寄せている”ことになるから、そうじゃなくて「レースのスピード感はあるけど、MVはMVの世界観を作った方がいい」となりました。そこはみんなの意見が一致したんちゃうかな。
NAOKI:スピード感も含めて「作品のイメージに沿っていれば」ってぐらいの感じで。そこは最初の段階でみんなの意見が一致していましたね。
――車種が「ハコスカ(日産スカイラインC10型)」と「R32(日産スカイラインGT-R R32型)」で、ハコスカのシルバーボディは芦毛をイメージさせますし、R32の発売された1989年はオグリキャップが活躍していた時期と重なり、レースでの強さからR32は“怪物”と呼ばれていました。この車種選定は狙っていたのでしょうか?
TAKUMA:狙いました……ってことにしといてもらっていいですか?(笑) いや、そうだったんですか! 知らんかった! 知り合いからも「なんでこの車にしたんすか?」とか言われたんですよ。
KOUICHI:監督さんがいろいろと案を出してくださったんですよね。
TAKUMA:新しめの車がいいのか、ヴィンテージっぽい車がいいのか。そこも作品との距離というか、一番いい感じの距離で作りたいと言ってこれに決まったんです。
――てっきり皆さんの中に、こういった車を好きな方がいたのかと。
NAOKI:みんな普通の車に乗っています(笑)。
TAKUMA:(ヴィンテージのものではなく)現行の車種にね。これ、もし案を出してくれた人も知らなかったら怖いぐらいヤバいですね。
いつか[Alexandros]と10-FEETの“◯◯兄弟”による競馬場ライブを!
――TAKUMAさんは楽曲制作のために『ウマ娘』のゲームを始めたらハマってしまったと話していましたが、皆さんがゲームでもアニメでも好きなウマ娘を挙げるならどの子ですか?
KOUICHI:もともと競走馬をあまり知らなかったんですが、親父がずっと競馬やっていたのでオグリキャップの名前は知っていました。なので、やっぱりオグリキャップですかね。
NAOKI:僕はタマモクロスが好きです。あのチャキチャキ感がいいなと。
TAKUMA:ゲームだと『シンデレラグレイ』に出ていないウマ娘もいるんですよね。最初はオグリキャップが欲しくてガチャをやっていたんですけど、シュヴァルグランとかが来てくれました。僕のウマ娘たちを見せてあげたいです。毎回、ガチャをやるたびに「ゲートの色変われ!」ってめっちゃ祈っていますから(笑)。
――世界中のトレーナー(『ウマ娘』ファン)と同じですね(笑)。「変われ! 変われ!」とみんな祈っています。
TAKUMA:レインボー来い来い来い!みたいな。50歳のおっさんもガッツリはまりそうになりました(笑)。やばい、封印していたのに(確認のためにゲーム画面を)見たらやりたくなってきた。
――時間のあるときにぜひ。『シンデレラグレイ』以外のアニメに関してはいかがですか? こういう作品を見る、昔見ていた、グッズを持っているなどあれば教えて下さい。
NAOKI:僕の娘がアニメとか歌い手さんを好きで、娘と一緒に(地元である)京都のアニメイトにむちゃくちゃ行きます。京都の2店舗(アニメイト京都、アニメイトアバンティ京都)はどちらも行きますし、アニメイト池袋本店も何回か行ったことがありますね。アプリでポイントを貯めています(笑)。
TAKUMA:僕も昔、京都のアニメイトに行っていました。その頃はアニメを結構見ていて、中でも『ガンダム』シリーズは全部見ていました。中学ぐらいかな、漫画にめっちゃハマったときは高橋留美子さんの作品が好きで、あとジブリも好きでしたね。
当時の京都のアニメイトは、めちゃめちゃデカい『ああっ女神さまっ』のフィギュアが入口に置いてあったんですよ。いまみたいにネット通販がこんなになかったから、初めて行ったときは「その辺の店では販売してへんやん!」ってものばかりでビビりましたね。とんでもない世界やなと。『ガンダム』のCDもそこに買いに行きましたし、しばらく入り浸っていました。
KOUICHI:昔のことでいえば、『キャプテン翼』を見てサッカーやったぐらいなので、アニメにすごい影響を受けています。
NAOKI:僕は『タッチ』をめちゃくちゃ見ていましたね。
――『THE FIRST SLAM DUNK』に続き今回の『シンデレラグレイ』と、改めてアニメに関わること、しかもこれだけ大きなタイトルに関わることについてはどう感じていますか?
TAKUMA:奇跡ですね。ほんとにミラクルやなって思います。光栄です。
KOUICHI:アニメのファンの人たちがタイアップをきっかけに僕らを知ってくれて、ライブに足運んでくれる人もいるので、そういうのがすごく嬉しいですね。
NAOKI:『ウマ娘』と10-FEETという意外性を面白がってくれている反響もすごいたくさんあって。いままでの活動の中でも世界が広がっているのを実感しています。そういう広がり方はやっぱ面白いし嬉しいです。
――最後に、2026年に向けた意気込みをお願いします。10-FEETが主催している「京都大作戦」にウマ娘を呼んで欲しいという声もありますが。
KOUICHI:面白いかもしれませんね。どうなるかわかりませんが、2026年もライブをたくさんして、「スパートシンドローマー」をもっともっとたくさんの場所でやりつつ、新しいことにも挑戦できたらいいなと思います。
NAOKI:このあいだ[Alexandros]主催のフェス(THIS FES '25 in Sagamihara)に呼んでもらったときに、なにかのタイミングで[Alexandros]とツーマンライブができたら面白いなと話していたので、それができたらいいですね。
TAKUMA:京都競馬場のパドックでやればいいんじゃない?
KOUICHI:競馬場でライブをやったバンドっているのかな……?
NAOKI:ヒーローショーはやってるよ。
――大井競馬場にはステージがありますし、京都競馬場でもできるかもしれないです。
TAKUMA:それなら「アレキテンフィショー」をぜひ! ウマ娘とも一緒にできたら、めっちゃ楽しみたいです!
――そういえば、[Alexandros]と『ウマ娘』や『シンデレラグレイ』のことを話すこともあるのですか?
TAKUMA:話しますね。僕らが『シンデレラグレイ』のオープニングに決まってから最初に会ったときは、([Alexandros]の川上洋平さんが)ひと言目に「俺ら“ウマ娘兄弟”なんで」とよくわからない単語を言ってきて(笑)。「これに関しては俺たちが兄貴でいいですか?」と言われたので、「もちろんいいで〜」って。
――“ウマ娘兄弟”によるショーやライブの実現を楽しみにしています! ありがとうございました。
[取材・文/千葉研一 撮影/MoA]
Digital Single 「スパートシンドローマー」/10-FEET
「スパートシンドローマー」
(アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2クールオープニング主題歌)
2025.10.8(水) より配信中!
主要配信サイトはこちら→https://lnk.to/10feet_ssr
『ウマ娘 シンデレラグレイ』作品情報
あらすじ
週刊ヤングジャンプにて大好評連載中、累計発行部数800万部突破!!
クロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』発のオグリキャップを主人公としたコミカライズがついにアニメ化!!
寂れた地方のカサマツトレセン学園。そこに1人のウマ娘が現れる。
名は、オグリキャップ。
その圧倒的な走りは、あらゆる常識を覆していく。
やがて「怪物」と呼ばれる灰被りの少女が、今、新たな伝説を刻む――。
青春“駆ける”シンデレラストーリー、遂に出走!!
キャスト
オグリキャップ:高柳知葉
ベルノライト:瀬戸桃子
北原穣:小西克幸
六平銀次郎:大塚芳忠
フジマサマーチ:伊瀬茉莉也
ノルンエース:渋谷彩乃
ルディレモーノ:大地葉
ミニーザレディ:井澤詩織
タマモクロス:大空直美
ヤエノムテキ:日原あゆみ
サクラチヨノオー:野口瑠璃子
メジロアルダン:会沢紗弥
スーパークリーク:優木かな
ディクタストライカ:花守ゆみり
ゴールドシチー:香坂さき
シンボリルドルフ:田所あずさ
マルゼンスキー:Lynn
ミスターシービー:天海由梨奈
トニビアンカ:甲斐田裕子
オベイユアマスター:石上静香
ムーンライトルナシー:関根明良
ミシェルマイベイビー:高垣彩陽
エラズリープライド:富田美憂
Ⓒ久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会 Ⓒ Cygames, Inc.

















































