
冬アニメ『時光代理人 -LINK CLICK- 英都篇』豊永利行さん×櫻井孝宏さんインタビュー|「どういう物語になるんだろうと思われている方も多いと思いますが、御多分に漏れず、激しい展開が第1話から待っています」
2021年4月よりbilibili動画にて配信されたオリジナルアニメーション『時光代理人 -LINK CLICK-』。2024年には日本語吹替版第2期『時光代理人 -LINK CLICK-II』が放送され、心を揺さぶる展開と衝撃の結末で多くの視聴者を魅了しました。その続編である『時光代理人 -LINK CLICK- 英都篇』日本語吹替版の放送が、2026年2月からスタートします。
本作は、トキとヒカルの出会いから始まります。トキの両親にまつわる手がかりが写った一枚の写真が「時光写真館」で発見され、真相を突き止めるため、ヒカルは不安を抱えつつトキと共に英都へ向かいます。そこで出会ったそれぞれ異なる目的を秘めた人物たちを前に、ヒカルは果たして、定められた死の運命を打ち破ることができるのか──。
アニメイトタイムズでは、程小時(チョン・シャオシー)/トキ役の豊永利行さん、陸光(ルー・グアン)/ヒカル役の櫻井孝宏さんにインタビュー。『英都篇』の見どころに加えて、出会った頃からのお互いの印象の変化についてお聞きしました。
これまでの見方も変わっちゃうような気分になりました
──『英都篇』のシナリオを読んだときの感想を教えてください。
トキ役・豊永利行さん(以下、豊永):第2期が衝撃のラストを迎えたなかで、『英都篇』では、トキとヒカルが出会ったころの話が導入で描かれるんです。なので、「え、あの続きはどうなるの!?」というのが正直な気持ちでした。ただ、『英都篇』という副題があるからには何かしらの伏線やギミックがきっと張り巡らされているんだろうなと思って。今回もまだ心が晴れやかになることはないだろうと覚悟しました。
ヒカル役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):トキとヒカルの出会いから始まる『英都篇』のシナリオを読んで、これで作品の見方が大きく変わってしまうなと複雑な気分になりました。第1期・第2期で本作のルールめいたものを理解したつもりでしたが、この『英都篇』で、未だ自分はちゃんと把握できていないんじゃないかと、ちょっと打ちのめされたような気持ちになっています(笑)。
豊永:それは僕もそうです(笑)。
櫻井:「これはこうです」って言いきれないことだらけになってしまった。今回はヒカルの視点をメインに描かれていくのですが、彼はトキの死を回避しようと奮闘しています。そこに新キャラクターたちが絡んでくるのですが、これが不穏な奴らばかりでこの先が全く読めなくなってしまった。ともすれば、もっと外側にいる誰かがタクトを握っているのかなと憶測、邪推してしまうんですよ。目の前にある情報を鵜呑みにできない。
豊永:「演者側は何か知っているだろう」って思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、僕らも分からないことだらけでして(笑)。だから、本作のインタビューでは「僕らも分からないんですよ」という前置きをしてしまうんです。そうしないと、場合によっては伏線の答え合わせをする楽しみを奪ってしまうかもしれないので。
──色々と気を遣っていただきながらインタビューに答えていただき、ありがとうございます……! 『英都篇』では第1期よりも過去が描かれるということですが、演じるなかで意識したことを教えてください。
豊永:今回は過去の話ということもあり、第1期の頃のちょっと無鉄砲で自由な感じのトキを思い出しながら組み立てていきました。第1話はコミカルな描写も多いので、そういうところでトキらしさが表現できたらとも考えていましたね。
櫻井:過去の話ではありますが、どうやらヒカルはその時間を何度も繰り返しているようなんです。ありとあらゆる手段を尽くしてトキが生存する未来を作ろうと、必死にもがき続けている。
とはいえ、何回目のループなのかも分からないですし、自分の深読みが誤りで表現の妨げになるとよくないじゃないですか。なので、ループを繰り返していることを情報としては持ちながらも、できるだけシンプルに表現しようと思いました。絵は完成されているので、それにそぐわない複雑なことをやってもきれいじゃなくなってしまうので。
──あまり含みを持たせすぎないように意識していた。
櫻井:そうですね。何度も繰り返しているからこそ、シンプルな境地に達しているようなイメージで演技していました。
櫻井さんは僕が何を投げてもきっとヒカルでいてくれるという信頼感がすごかったです
──おふたりでの掛け合いも多いと思います。改めて、掛け合いのなかで感じたお互いのお芝居の印象をお聞かせください。
櫻井:豊永くんはトキにピッタリですよね。以前のインタビューでもお答えしたかと思いますが、お芝居のアイデアが豊富で、それが面白くて。トキの野良っぽい感じというか、縛られていない奔放な感じを豊永くんが絶妙に表現しているなと思います。
豊永:櫻井さんは僕が何を投げてもきっとヒカルでいてくれるという信頼感がすごかったです。櫻井さんがキャラクターを演じるときの土台の堅牢さはすさまじいので、何があってもきっと芯はぶれずにヒカルのまま楽しんでくださると、アフレコ現場でひしひしと感じていました。
櫻井:豊永くんのお芝居が気持ちがよかったんです。セリフのグルーヴ感とでも言いますか。トキに乗せられる感じがありました。
──お互いにリスペクトしている関係なのかなと感じたのですが、知り合った頃と比べて、お互いの印象は変化していますか?
豊永:最初にご一緒したときは、自分がやっていたゲームの主人公を演じられていたので、「本物だ!」って思っちゃいましたね(笑)。そこから、現場で色々とお話させていただいたり、お芝居を拝見させていただいたりするたびに、飄々としているイメージだったけれど、実はめっちゃ熱い人かもと、自分が言うのは大変おこがましいですが感じて。お芝居の骨幹を掴もうとするけど、柔軟さは忘れない。背中を見ていく中で、たくさん学ばせていただきました。
櫻井:豊永くんは、ポイントはしっかり押さえつつ、自分の個性やアイデアを織り交ぜて、役をより深いところに持っていくようなチャレンジに絶えず取り組んでいます。熱さを感じさせつつも、それがとても軽やかなんですよね。サラッとやってのけてしまう。これは簡単なことではないので尊敬しています。
豊永:紆余曲折を経て、そうなったんです(笑)。そのトライアルをやることに必死で頑固になっちゃったり、尖っちゃったりしていた時期もあって。色々と経て、いまやっと落ち着いた感じはありますね。
櫻井:もしかしたら、僕はその変遷を見てきているかもしれないですね。知り合ってから随分と経つので。
豊永:僕がレギュラー2、3作目のときに櫻井さんと初めて共演させていただいたのですが、あの頃はまだまだ若造で……。現場のルールすらちゃんと分かっていないし、尖ってもいない時期でした。そう考えると、確かに櫻井さんには僕の変遷を見てもらってきたかもしれません。



























