
夢限大みゅーたいぷによる対談インタビュー連載「ゆめみたのWA!」がスタート! 第1回:千石ユノ × 伊藤彩沙(Poppin'Party)|リアルバンドで活躍する先輩たちに直球質問! 対話でつながる『バンドリ!』の輪から夢限大へ
伊藤さんが「キラキラドキドキした瞬間」は?
──千石さんからの質問に「彩沙さんがポピパとして活動してきた中でいちばんキラキラドキドキした瞬間があればお聞かせください」というものがありましたが、どうでしょうか。
伊藤:10年となると、たくさんあるけど……やっぱり、初めての日本武道館(BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017!」)でしょうか。みんな一丸になって、特に「やるぞ」って肩を組みながら進んでいた時期で、ここまでの10年を長いマラソンで捉えるとしたら、あの頃は本当に全力疾走していた時期という印象で。
活動量もすごく多くて心も体もついていかない時期でもあったし、ペースをつかめない苦しさもあったけど……だからこそ感じられたキラキラドキドキもあって。あの時見られた景色は今でも忘れられない。全部ひっくるめて「キラキラドキドキ」だったなって思います。
千石:素敵……!
伊藤:あの経験がなかったら、今の自分には絶対につながっていないなってしみじみ思います。でも、だからこそ今ならではの課題というのもあって。スムーズな進行の仕方や、安定感みたいなものを手に入れたからこそ、今はそこからどう脱却するか……というか。刺激や尖りをもっと出したいよねって。もう一度あの武道館みたいなキラキラドキドキを感じたいな、と思っています。
千石:すごく素敵です……。ゆめみたにとって武道館って本当に「夢」で。まだ全然、手が届くものだとは思えなくて。「大きな場所に行きたい」って気持ちはあるけど、まだどこかふわっとしていて、迷いながら進んでいる途中、という感覚があります。でも、いま彩沙さんのお話を聞いて、これ!っていう瞬間を掴むためにも、より明確に目標を持ちたいなって思いました。
伊藤:いいね! 夢は口に出した方がいいと思うし、実際にPoppin'Partyはそれを体現できているのかなって。……ただ、なぜかショッピングモールツアーだけは叶ってないんだけど(笑)。それこそゆめみたちゃんは今やってるよね、良いなぁ〜。でも、それ以外は「やりたい」って言ったら、そこに向かって流れができていく感覚があって。
──そういうものなのかもしれませんね。
伊藤:叶わないことって、そもそも思い描かないと思うんですよね。「やりたい」って思えるってことは、きっと届くからこそだと思う。
千石:じゃあ……言った方がいいですよね。ゆめみたもいつか武道館、やりたいです。
伊藤:楽しみにしてる!
アニメ放送に向けてさらなる飛躍
──そして、ゆめみたはTVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』と題して2026年夏にTVアニメの放送も控えています。
伊藤:いま制作中なのかな?
千石:はい。
伊藤:じゃあアフレコにも挑戦中なんだ! どうだった?
千石:プレスコでやらせてもらっているんです。ゆめみたは“あたしたちがそのまま”なので、それを活かしていただいたアニメになっていて。「お芝居をする」というよりは、キャラクターの魅力をどうやったら引き出すか、制作チームの皆さんと一緒にすり合わせながら進めていっています。
初めてなので緊張してはいるのですが、本当に、ゆめみたのことをよく見てくださっているスタッフさんばかりで、すごく温かい現場で。楽しく、安心して収録させていただいています。
伊藤:そうなんだ。初めての収録がプレスコというのもすごいね。
千石:それこそ初回は本当にどうなることかと……。普段は楽屋でもわちゃわちゃしているんですけど、いざ収録となると、みんなガチガチで、しーんとしていました(笑)。みんな収録の経験がない中だったので、台本の持ち方からして「これで良いのかな?」という感じで。
事前にレッスンはしていただいていたんですが、それでも現場では試行錯誤の連続です。でもその分、制作スタッフの皆さんが本当に丁寧で。抜きの部分もすごくゆっくり確認してくださっています。
──伊藤さんは、TVアニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』の収録のことは覚えていますか?
伊藤:覚えてます! 序盤の話数で、香澄と有咲がめちゃくちゃ喋る回があって。事前に台本をもらっていたので、あいみん(愛美)と家で練習して。できるだけ万全な状態で臨もうって話していました。当時、ポピパはアフレコ経験も本当にバラバラで。
さえチ(大塚紗英)と、りみりん(西本りみ)はほぼ初めてだったから体当たりで挑んで。彩香(大橋彩香)はアニメ経験がある子だったので、引っ張ってもらいながら、先輩方にも支えていただきつつ、わきあいあいとやっていましたね。
──現場はアットホームな雰囲気でしたか?
伊藤:すごくアットホームでした。音響監督の亀山(俊樹)さんが本当に優しくて、やわらかい空気を作ってくださっていたので、その空気に応えたいな、と思いながらやっていましたね。物語の展開的に、シリアスな場面も多かったので、みんなで全力で、キャラクターの感情を拾いながら向き合っていたと思います。
ゆめみたスタッフ:私もひとつ聞いてみたいのですが、アニメのストーリーを『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』で再び演じるときはどうされているんでしょうか?
伊藤:めっちゃいい質問! それは悩むところがあるんです。どうしたって自分が成長してしまっている段階ですし、その後のストーリーも知っている。さらに、声優としての技術や経験値も上がっているから、当時の気持ちに戻るのは簡単じゃなくて。アニメとは少しセリフが違うところもあるので難しくもあったのですが、できるだけ初めて触れる人にも違和感が出ないように、新鮮さを保つことを意識していました。
──もしなにかアフレコについて、伊藤さんからアドバイスをされるとしたら……?
伊藤:えーっ! なんだろう。ゆめみたちゃんの場合、“本人でもあり、キャラクターでもある”立場ですよね。だからまた少し違うかもしれないのですが……アニメーションになると、普段よりも少し表現を強めた方がいい場合もあるかもしれません。もちろんシーンによるとは思うけども、ナチュラルなまま、というよりは、物語として成立させるために、どこを立たせるべきか。そこを意識する場面が出てくるかも……?
千石:たとえば、クールはクールでも、表現としてのクールを強めたほうが良いということでしょうか?
伊藤:うん。まさにそんな感じ!
千石:実はアフレコの課題として、感情を抑えてほしい、というディレクションを受けることが多くて。でも抑えるだけだと良さを殺しちゃうんじゃないか……って悩んだこともあったんです。そこは試行錯誤していきたいです。今後の参考にさせていただきます!
伊藤:そうだったんだ! 抑えるお芝居って本当に難しいと思う。クールなキャラの場合は、喜怒哀楽の振れ幅が狭い中で表現しなきゃいけないじゃない? そのなかで表に出すというのは難しいことだなって、私も感じることがある。
心の中では思っていても、外に“出力”する時に、気持ちと技術のせめぎ合いが生まれるから難しいなって思う。できるだけ(セリフの)最初と最後を同じトーンでやるとクールに聞こえやすい、とか。抑揚をできるだけ抑える、っていうのも方法のひとつだけど……。そこはゆめみたちゃんならではの難しさだよね。逆に「もっと」って言われる子もいるんじゃないかな。
千石:いました!
伊藤:そうだよね。




























