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TVアニメ「霧尾ファンクラブ」桃瀬隼斗役・小笠原仁インタビュー【連載インタビュー第6回】

言葉の外にある桃瀬と皐月の関係性──アフレコでも印象深かった第7話のエピソードとは? 「霧尾ファンクラブ」桃瀬隼斗 役・小笠原 仁さん【連載インタビュー第6回】

面白く楽しいアフレコ現場と噂のコロッケパーティー

──アフレコはいかがでしたか?

小笠原:藍美、波、霧尾のお芝居に泣かされました……!

もちろん毎話毎話、ずっと面白くて。当然、本番は笑ってはいけないので、テストのときにみんなでずっと声を上げて笑っていましたね。

音響監督の亀山さんがテストで良いものが出たらそのまま採用してくださるんですけど、「テストのほうが面白かったのでそれをもらっちゃいます」ということが多かったです。

お芝居を尊重してくれる良い現場だなぁと思っていたら、笑い声のせいで使えないということもあって「ごめんなさい……!」と(笑)。

──(笑)。

小笠原:それくらい全員が「霧尾ファンクラブ」のアフレコを心から面白く楽しんでいたと思います。たぶん、少人数でアフレコができたというところもあったんじゃないかな。色々な要素が噛み合って、すごく楽しいアフレコ現場でした。

その中で、メインキャラクターの3人(藍美、波、霧尾)には泣かされて……満田、星羅も含めて全員素晴らしい役者陣だなぁと思いながら素敵な時間を過ごさせていただきました。

──本作のアフレコ現場は、できるだけ流れを途切れさせないように録っていったとうかがっています。

小笠原:そうですね。多少声が被っていたとしても、分けて録ることはありませんでした。

ひとつなぎで流して会話を大切にしていたというか、ひとつの朗読劇くらいの気持ちで収録したこともあって、これだけ会話劇をやらせてくださるのもすごい現場だなと。

だからこそ、藍美と波を演じる稗田さんと若山さんの掛け合いの空気感、テンポ感、テンション感というものがずっと素晴らしい形で続いていたんだと思います。役者の芝居体験という面でもすごく得難い経験でした。

──キャストの皆さんにインタビューさせていただいていますが、皆さん同じことをおっしゃっていました。それだけ素晴らしい現場だったのですね。

小笠原:(収録当時の)2025年の僕にとっての夏は「霧尾ファンクラブ」だったと思うくらい、本当にすごく楽しかったです。第1話の収録時には想像もできないほど、最終回の収録がこんなに寂しく感じるとは思いませんでした。

1クール収録してこの気持ちですから、4クールだったら大泣きしていたと思います。イベント等でこのメンバーとトークをやれたら良いな、とその時点で思うくらいにはすごく好きな現場になっていました。

──そして小耳に挟んだことなのですが、キャストやスタッフの皆さんとコロッケパーティーが開催されたとか。

小笠原:あ〜! (梶原)岳人がコロッケを作ってきてくれた話ですね(笑)。

僕がちょうどいなかったアフレコの話数でコロッケの話が持ち上がっていたんです。「霧尾ファンクラブ」のグループLINEがあるんですけど、そこで岳人から(梶原さんの声真似をしながら)「来週、コロッケを作って持っていきます」といきなりメッセージが来て。

僕は経緯を知らなかったので「何の話?」と送ったら、かくかくしかじかで……と。そしたら次のアフレコ現場で結構な量のコロッケがババーッと並んでいて。どんなアフレコ現場だよ!と笑った記憶があります。

──しかも、作るのに手間がかかるコロッケという(笑)。

小笠原:本当ですよ(笑)。しかも割とノリ気で作ってきたにもかかわらず、岳人がずっと(再び声真似をしながら)「え、大丈夫? 美味しい……?」みたいな空気感だったのも面白かったです。ノリノリで作ってきてくれたのにオドオドしないで、と(笑)。「大丈夫だよ、美味しいよ」と伝えました。

──皆さんの仲良しエピソード、微笑ましいです。

小笠原:アフレコ終わりに、割とみんなでご飯に行くこともあったので、そういう仲の良さも好きでしたね。

「はい、じゃあご飯行く人ー?」と気軽に参加できる雰囲気というか、その日に行ける人だけ行くという空気感が良かったです。……ちなみに、岳人は全然来なかったんですよ? (楽しそうに声真似をしながら)「ちょっと、今日は、帰る……」みたいな(笑)。

満田役の広瀬くんと僕が1番参加していたかもしれません。キャストだけでなく、スタッフさんも交えての食事会ですごく仲の良い温かい現場でした。

──作品と関係のないお話で恐縮ですが、先ほどからチラチラ出てくる梶原さんの声真似が……(笑)。

小笠原:あはは! 僕の中のデフォルメされた梶原岳人が出ちゃいましたね(笑)。

「霧尾ファンクラブ」の現場だけでなく、彼の前ではいつも“どんどん音質の悪くなる梶原岳人”というネタをやっているんです。彼の声真似から始めて、だんだん音質が悪くなっていって最終的にバイクになるのですが……。

実際に「最終的にバイクになる梶原岳人さん」のネタをやってくれる小笠原さん

一同:(笑)。

小笠原:そういうネタを岳人の前でたぶん30回くらいやっています(笑)。毎回やるたびに岳人に「俺、そんなに何言っているのかわからない……?」「今日ぐらいはちょっと音質良くしてよ〜」と言われたり。彼へのだる絡みは、僕の人生の宿命になっています。

感情を揺さぶられた第6話、陽キャに押しつぶされた第7話

──第7話放送後ということで、ここからは第6話と第7話の振り返りをさせていただければと思います。印象に残っているシーンがありましたら教えてください。

小笠原:第6話といえば、皐月が2人(藍美と波)に変に絡まれるシーンが印象に残っています。そして桃瀬が皐月に自分の想いを打ち明けて、皐月がくらっちゃうシーンもありましたよね……このバカ桃瀬がもう……本当に、本当にひどい……!

──(笑)。

小笠原:なんでわかってあげないんだろうと! こんなに皐月がかわいいのに、こんなにわかりやすく桃瀬に懐いて桃瀬を好きでいてくれているのに、この男は……! となるんですけど、桃瀬も別に何の裏もなく、ただただまっすぐに波のことが好きなんですよね。

それこそ、等身大の男子高校生らしい空回り方もしますし、鈍感さもありますし、彼は彼でただ波のことを好きなだけだし……。このバカたれが!と言いたいところですが、“恋は盲目”を体現したキャラクターだと思いました。

小笠原:あと、霧尾と望の母のやり取りも印象に残っています。霧尾のネガティブな部分、彼が背負っているドラマチックな部分が垣間見えるシーンですよね。

6話ではやっと視聴者の皆さんも霧尾賢という人物に触れることができたのではないかと思います。彼にとって何がモチベーションになっていて、何がバックボーンにあるのか。それが見えないキャラクターだったからこそ、ここでこういう舵を切ってくるのかと衝撃を受ける回なのではと。

皐月という魅力的な女の子の片想いにみんながヤキモキする、ちょっと甘酸っぱい流れもあり、6話はすごく感情を揺さぶられる回でした。

──そして、第7話は修学旅行のお話でした。

小笠原:修学旅行でしたね! あの熱い夜のやつ!

──熱い夜(笑)。

小笠原:8話にも出てくるんですけど、自然と混ざってくる陽キャたちが好きすぎて(笑)。陽キャ担当のキャストの皆さんの陽キャ度がハンパなくて、よく覚えています。

7話の陽キャ担当のキャストさんのお芝居が、もうあまりにも理想的なギャルすぎて! 女性キャスト陣はその方さんにメロついていましたし、男性キャスト陣はガタガタ震えることしかできなくて本当にハンパじゃなかったです(笑)。

8話では、その方の演じる陽キャと桃瀬のやり取りがありますが、テストで録ったときに、あまりにも絡まれ方が本物すぎて、圧倒されて自分のセリフが言えなかったということがありました。

それで席に戻ったら広瀬くんに「あれは負けたね」と言われたので「負けた……」と(笑)。陽キャに押しつぶされた良い思い出です。

──それほど圧倒的な陽キャだったのですね(笑)。

小笠原:本当に「うわぁ! 怖い!」と心から思っちゃって(笑)。一応、言葉に詰まるようなセリフではありましたが、詰まりすぎて結局出なかったという。お芝居の妙だなと、しみじみ感じました。あのNGテイク、Blu-rayにでも入れてくれないかな(笑)。

──ぜひお願いします(笑)。小笠原さんのお話を聞いていると「霧尾ファンクラブ」の登場人物は悪い人がいないというか、全員意図的に人を傷つけない優しさを持っているんだなと改めて思いました。

小笠原:そうですね。思いやりが必ず全員の間に存在している作品だなと思います。

悪いキャラクターがいることによるストレスがフックとなって魅力が増す作品はこの世にたくさんありますが、「霧尾ファンクラブ」のような物語があるのも良いなと思えるすごく優しい作品です。

(C)地球のお魚ぽんちゃん・実業之日本社/「霧尾ファンクラブ」製作委員会
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