
「観ていただいたお客さまに『光』を感じていただけるような作品にできたら、舞台としてひとつの成功だと思っています」──「舞台『怪物事変』-東京編-」日下夏羽役・富本惣昭さんインタビュー
「最近は虫を触ってみたり」
──先ほどビジュアル撮影を拝見させていただきましたが「目の前に夏羽がいる!」と思いました。
富本:そう言っていただけて嬉しいです! たくさんの方々のご協力で無事に夏羽になることができました(笑)。
──キーアイテムである命結石まで精巧に作られていて。
富本:衣装、命結石、ウィッグ……細かいところまで、みなさんのこだわりが詰まっています。
──本日、初めて衣装に袖を通されたとお伺いしています。ご自身の姿を見て、いかがですか?
富本:実際に夏羽の姿になることによって「本当に『怪物事変』をやれるんだ」「夏羽を演じることができるんだ」という実感が湧いてきました。ワクワクしていますし、良いものを作って、早くみなさまにお届けしたい気持ちでいっぱいです。
──夏羽のビジュアル面で注目してほしいポイントを教えてください。
富本:衣装のシルエットがまさに作品から飛び出てきたようにそのままです。夏羽らしさが出ているかなと思います。
あと個人的に、赤いカラコンをつけるのが初めてなんです。そんな新鮮さもあって「夏羽に一歩近づけたな」と思っています。
──富本さんのビジュアルからもすでに期待感が高まっていますが、改めて『怪物事変』が舞台になることによって生まれる魅力について教えてください。
富本:2.5次元作品全般に言えることですが、漫画やアニメの中にいたキャラクターが、自分たちの生きる3次元に飛び出してきて、さっきおっしゃっていただいたように「夏羽がいる」と思っていただける。そんな感覚を目で楽しむことができるのがひとつの大きな魅力ですし、舞台化する意義だと思っています。
キャラクターがそのまま出てくる楽しさといいますか、原作と同じ会話をして、同じ人間関係を見ることができる。一人の視聴者としてリアルに物語を体験できる……これが舞台化の魅力ではないでしょうか。
──たしかに漫画ではコマ割りの関係で見えていなかった、そのとき喋っていないキャラクターの表情なども、ステージで見ることができますものね。
富本:本当におっしゃる通りです! 映っていない部分にも、たしかにキャラクターの生き様があります。僕もお芝居をしている上で大切にしていることのひとつですね。
──今回の舞台において富本さんが演じる夏羽は「痛みを感じない」「恐怖心を覚えない」という特異性を持っています。どのように役作りを進めていますか?
富本:今から自分自身の感覚をなくすのは不可能なので、ちょっとずつ訓練をしています。本当に小さいことなのですが、最近は虫を触ってみたり。
──虫ですか?
富本:虫が苦手なんですよ(笑)。だから観察してみたりちょっとツンツンしてみたり。この間はダンゴムシを触ってみました。
──へぇ! 足もたくさんあって、苦手な方もたしかに多そうですが……。
富本:裏もひっくり返してみました。そうやって触っていたらすぐ丸くなっちゃって。でも面白かったですね。可愛いなと思いました。なんか、生きてんだなって思って(笑)。
──(笑)。身近で大きな挑戦ですね。
富本:本当に(笑)。もちろん役作りでも、次第に恐怖心をなくせたらいいなと思っています。色々なチャレンジをしているところです。





















