
【有名企業に突撃!オタク訪問】DAMアニメ部“中の人”の沼落ち遍歴と、愛情とこだわりが詰まった狐森あにか制作秘話 | DAMアニメ部・狐森あにかスタッフ(前編)
「オタ活」や「推し活」といったワードが一般的になってきた昨今。オタクでしか考えられないような施策が世間の話題をさらったり、オタクならではの発想からプロジェクトが立ち上がったりと、さまざまな企業でオタクたちの仕事ぶりを目にする機会が増えてきました。しかも、名だたる有名企業の中から……!
もしかしたら、私たちのようなオタクが有名企業にも潜んでいるのでは? そして、オタ活や推し活を楽しみながら、その“好き”を仕事にも生かしているのでは? そんな疑問と仮説からスタートしたのが、本企画「有名企業に突撃!オタク訪問」です。
前回に引き続き訪れたのは、株式会社第一興商のDAMアニメ部。今回は、ジェイソンさん、茶しぶさん、プティットさん、しろさんに、それぞれが“オタクの道”を歩み始めたきっかけや、思い入れのあるアニメ・アニソン、カラオケ事情についてうかがいました。
さらに、「愛すべき全人類の後輩」こと狐森あにかちゃんの誕生秘話も深掘り。半年に及んだキャラクター制作、名前や衣装に込められたこだわり、井上ほの花さんを声優に迎えた経緯、デビュー後の活動まで。「娘のような存在」と語るDAMアニメ部の皆さんの愛情とともに、その舞台裏を前後編にてお届けします。
▲写真左からジェイソンさん、しろさん、茶しぶさん、プティットさん。
DAMアニメ部員の“オタクの原点”
──まずは皆さんから簡単に自己紹介をお願いします。
ジェイソン:私は第一興商の事業全般の宣伝に携わる宣伝部に所属しております。なかでもDAMアニメ部には、かなり力を入れています(笑)。それくらい、アニメはもちろん、漫画もゲームも大好きです。
最近はにじさんじやホロライブの動画もよく見るようになりました。とりわけROF-MAOが大好きなのですが、剣持さんが活動を修了されるということで残念に思っています。
──かなりリアルタイムな話題ですね……! 続いて、茶しぶさんお願いします。
茶しぶ:私は音楽レーベルの方との窓口を担当しています。アニメ映像をカラオケで配信する際のやり取りや、キャンペーン、DAM CHANNELへの出演といったアーティストさんのプロモーションのご提案も行っています。
私はアニメも好きですが、特に漫画が好きです。空いた時間があると、アプリやウェブサイトでずっと漫画を読んでいます。一番好きな作品は『ジョジョの奇妙な冒険』です。また、『ちいかわ』も大好きで、今は『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を心待ちにしているところです。
──茶しぶさんもタイムリーな話題を。ではプティットさんお願いします。
プティット:制作管理部に所属していて、主にカラオケに関する契約関連業務を担当しています。以前はコンテンツ事業部に所属していて、アニメイベントなどに関わることが多かったんです。その縁で声をかけていただき、DAMアニメ部に入りました。
ほかの部員と比べると、それほどアニメに詳しいわけではないのですが、もちろんアニメは好きです。一番好きな作品は『新世紀エヴァンゲリオン』で、展示会にも足を運ぶくらい好きですね。ほかには『SLAM DUNK』や『シティーハンター』など、少し前の作品もよく見ます。また、もともと洋楽が好きで、高校時代に組んだバンドを今も続けていて、たまにライブハウスにも出演しています。オリジナル曲だけでなく、過去にはアニソンをカバーしたこともあります。
──バンドでもアニメとつながっているんですね。では、しろさんお願いします。
しろ:私はメディア課に所属しています。皆さんにとって一番馴染みがあるDAM CHANNELを担当しています。ゲストの方のリリースプロモーションや、カラオケで配信するアニメ映像の紹介などを行っています。DAMアニメ部では、TikTokの企画や編集に加えて、DAM CHANNEL内の「DAMアニメ部PICK UP!」というコーナーのディレクターも担当しています。実は狐森あにかちゃんを動かしているのは私です。
──今日は皆さんが「沼」にハマったきっかけについてもおうかがいできればと思うのですが……ジェイソンさんはいかがでしょう?
ジェイソン:僕はちょっと特殊なんですよ。長くなってしまいそうなので、しろさんからお願いします(笑)。
しろ:特殊なんですか!? わかりました、じゃあ私から(笑)。
──しろさんがアニメを好きになったのは、いつ頃だったのでしょうか?
しろ:小学5年生くらいです。当時はかなりのテレビっ子で、放送されるアニメの第1話を片っ端から録画して見ていました。『週刊少年ジャンプ』作品が好き、転生ものが好き、というようにジャンルが決まっているわけではなく、アニメ全般が好きでした。
──事前アンケートでは、『夏目友人帳』や『Another』を挙げられていましたね。
しろ:『夏目友人帳』は、ちょうど小学生から中学生くらいの頃に見ていて、今もすごく印象に残っています。『Another』はアニメをきっかけに原作小説(綾辻行人作)を知って、何度も読み返しました。ただ、内容が難しかったので、今振り返れば、よく何度も読んだなと(笑)。
──茶しぶさんは、お姉さまの影響が大きかったとか。
茶しぶ:姉が2人いるのですが、上の姉が漫画やアニメ、東方Project、ボーカロイドなどが好きだったんです。姉の部屋に置いてある漫画を勝手に読んでいました(笑)。『ジョジョの奇妙な冒険』も姉の部屋にあったものを読んだのが最初です。声優さんやアニソンに興味を持ったきっかけは、『しゅごキャラ!』でした。
作中に、ほしな歌唄という歌手でありアイドルでもあるキャラクターが登場するのですが、その声を水樹奈々さんが担当されていたんです。歌唄ちゃんの歌や声に衝撃を受けて、「このキャラクターの声優さんは誰なんだろう」と調べました。そこから水樹奈々さんがCDを出していることを知って、聴くようになり、どんどん声優やアニソンの世界にはまっていきました。
ジェイソン:良い幼少期じゃん(笑)。
茶しぶ:そうですね(笑)。姉の影響で漫画やアニメに触れたことが、すべての始まりだったと思います。
──続いて、プティットさんが“オタクの道”を歩み始めたきっかけも教えてください。
プティット:私は中学生のときに『エヴァンゲリオン』と出会いました。最初に観たのが、なぜか『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』だったんです(笑)。友達に誘われて映画館へ観に行ったのですが、そこで一気にはまってしまって。記憶が正しければ、当時の私は14歳で、碇シンジくんと同じ年齢だったんですよね。それもあって、より印象に残ったのかもしれません。
もともと絵を描くことも好きだったので、そこから『エヴァンゲリオン』のキャラクターをたくさん模写していました。初音ミクちゃんをはじめ、ボーカロイドも好きだったので、当時はずっと好きなキャラクターの絵を描いていましたね。ほかには『SKET DANCE』も大好きで。そこから、どんどんアニメや漫画が好きになっていったのだと思います。では、特殊なジェイソンさんにバトンを渡します(笑)。
──では特殊なジェイソンさん、よろしくお願いします!
ジェイソン:(笑)。もともと小学2、3年生くらいの頃、夜中に目が覚めることが多かったんです。たまたまテレビをつけたらアニメが放送されていて、「こんな時間にもアニメをやっているんだ」と知りました。それから、夜中に起きるたびに「今日は何をやっているんだろう」と見るようになったのですが、当時は作品名まではわかっていなかったんです。
きちんと作品として認識しながら見るようになったのは、中学1年生くらいの頃。その頃に出会ったのが、『ひぐらしのなく頃に』でした。テレビをつけたとき、ちょうど誰かが殺されるショッキングな場面が流れていて。「これは見なきゃ」と思いました。
──怖くなって消すのではなく、「見なきゃ」と(笑)。
ジェイソン:そうなんです(笑)。そこから毎週見るようになりました。当時、僕の通っていた中学校では、なぜか一大アニメブームが起きていたんですよ。『School Days』のような、少し刺激の強い要素もありつつ恋愛も描かれる作品が流行っていて。みんながそれぞれ見つけたアニメの情報を持ち寄って、共有していました。ヤンキーもいる中学校でしたが、アニメを通じて、それまであまり接点のなかった人たちとも仲良くなりました。
そこからずっとアニメを見るようになって、気づけばDAMアニメ部にたどり着いていました。好きな作品について語り合うことでコミュニティが広がっていく感覚は、今のDAMアニメ部にもどこか通じている気がします。
──DAMアニメ部も、はじまった当初は人数が少なかったとうかがいました。
ジェイソン:そうですね。本当に少人数で活動していました。アニメ部が活動し始めておそらく6、7年くらいになると思います。僕はかなり初期の段階で声をかけていただきました。
──当時から活動しているメンバーもいらっしゃいますか?
ジェイソン:現在も残っている初期メンバーは、僕のほかには1人ですね。今はフレッシュなメンバーがたくさん加わってくれて、すごく賑やかになりました。前回の取材でお世話になった、ぴーすさんやつや×2さんもその一人です。つや×2はかなりの猛者です(笑)。
『しゅごキャラ!』『エヴァ』まで。私たちが沼ったきっかけ
──それぞれの“好き”についてもう少しだけ掘り下げさせてください。ジェイソンさんは、好きな作品として『銀魂』を挙げられていますね。
ジェイソン:『銀魂』は本当に大好きです。語り始めたら3時間くらいかかると思います(笑)。少年漫画は全般的に好きですが、『銀魂』の場合は、キャラクターたちの義理人情や生き様に惹かれました。「こういう生き方はかっこいいな」と、中学生の頃に思ったんです。そこから、気づけば一番好きな作品になっていました。
──好きなアニソンにも『銀魂』の楽曲を挙げられていました。SPYAIRもお好きなんですよね。
ジェイソン:大好きです。SPYAIR自体がすごくかっこいいと思っていて、ライブにも個人的に足を運んでいます。社会人になりたての頃には、富士急ハイランドで行われたライブまで観に行きました。『銀魂』の楽曲をメドレーのように披露してくれて、もう泣きそうになりましたね。
──作品と一緒に過ごしてきた時間も重なって、より胸に響いたのでしょうね。
ジェイソン:そうだと思います。ただ、実際に泣いてしまうのは、ReoNaさんの「ANIMA」です。聴くといつも泣いてしまいます。いつも正座しながら聴いていました。〈魂の色は何色ですか〉という歌詞を聴きながら、「今日の自分は何色なんだろう」と考えてしまいます。
──ジェイソンさんの“好き”には、作品や楽曲に描かれる生き方や、心のあり方に惹かれるという共通点がありそうですね。
ジェイソン:言われてみれば、そうかもしれません。
──続いて、茶しぶさんにお話をうかがえたらと思うのですが、『ジョジョの奇妙な冒険』の特に好きな部やキャラクターを教えてください。
茶しぶ:一番好きなのは、第3部の「スターダストクルセイダース」です。キャラクターでは、ジャン=ピエール・ポルナレフが好きですね。普段はコミカルなところもありますが、決めるときはきちんと決めるところがかっこいいんです。シルバーチャリオッツも素敵です。
──プティットさんは、現在もライブを頻繁にされているんですか?
プティット:今はそこまで頻繁ではなくて、年に3回くらいですね。特にアニソンバンドというわけではないので、オリジナル曲を中心に演奏しています。ただ、DAMアニメ部のみんなでカラオケに行くと、自然とアニソン縛りになることが多いですね。DAMアニメ部部長が、毎回「君はこれだ」と言って「残酷な天使のテーゼ」を入れるんですよ(笑)。結局みんなとても盛り上がってくれます(笑)。
私は「アニソンだから聴く」というより、まず曲そのものを好きになって、その先にアニメがあった、ということが多いんですよ。だからこそ、アニソンはすごく大きな力を持っていると感じます。
──茶しぶさんも、カラオケでは好きな作品の曲を歌いますか?
茶しぶ:歌いますね。『僕の心のヤバイやつ』の「僕は…」(あらたよ)がすごく好きで。ただ、自分が一番好きな曲は、みんなの前ではあまり歌わないかもしれません(笑)。「レイメイ」(さユり×MY FIRST STORY)とかも。
プティット:歌ってほしい!(笑)
ジェイソン:企画しますか。
しろ:(笑)。
──しろさんもカラオケにはよく行かれますか?
しろ:行きます。アニメの曲もよく歌いますね。カラオケでアニメ映像が流れると、作品を見ていたときのことを思い出して、「もう一度アニメを見ようかな」という気持ちになります。DAMで『東京喰種トーキョーグール』の「unravel」(TK from 凛として時雨)を歌ったことがあるんです。2番から、アニメの第1話から最終回までを振り返るような映像が流れていて、それがすごく印象に残っています。
──カラオケで作品の物語を振り返ることもできるんですね。好きな曲には96猫の「嘘の火花」も挙げられていましたが、やはり曲そのもののかっこよさに惹かれますか?
しろ:そうですね。曲が好きで、かっこいいと思えるものをよく歌います。
──しろさんは、先ほどのお話とも少し重なりますが、お好きな作品には比較的大人びた内容のものも多い印象があります。各クールで見るアニメは、どのように選んでいますか?
しろ:今も昔も変わらないのですが、タイトルで選ぶことが多いです。事前にほとんど情報を入れず、直感で見始めます。例えば、最近の作品ではありませんが『ミギとダリ』とか。内容をまったく調べず、タイトルだけで選びました。見始めたら、すっかりハマってしまって。アニメのなかできちんと完結してくれるところもよかったです。































