
【有名企業に突撃!オタク訪問】狐森あにかを“生きたキャラクター”にする工夫とは? | DAMアニメ部・狐森あにかスタッフ(後編)
「オタ活」や「推し活」といったワードが一般的になってきた昨今。オタクでしか考えられないような施策が世間の話題をさらったり、オタクならではの発想からプロジェクトが立ち上がったりと、さまざまな企業でオタクたちの仕事ぶりを目にする機会が増えてきました。しかも、名だたる有名企業の中から……!
もしかしたら、私たちのようなオタクが有名企業にも潜んでいるのでは? そして、オタ活や推し活を楽しみながら、その“好き”を仕事にも生かしているのでは? そんな疑問と仮説からスタートしたのが、本企画「有名企業に突撃!オタク訪問」です。
DAMアニメ部編・第2弾の前編では、DAMアニメ部のキーパーソン・狐森あにかちゃんチームのメンバーであるジェイソンさん、茶しぶさん、プティットさん、しろさんにインタビューを実施。それぞれのオタク遍歴からあにかちゃんの誕生秘話も深掘りしていきました。
後編では、あにかちゃんをより“生きたキャラクター”にする工夫や今後の展開などについてお話しを伺っていきます。
狐森あにかを“生きたキャラクター”にする工夫とは?
──TikTokでは、動いて話すあにかちゃんを見ることができます。企画を考える際は、どのようなことを意識していますか?
しろ:映像のコンテンツなので、あにかちゃんが動きながら、見ている方に話しかけるような内容がいいと思いました。バレンタインやクリスマスなど、その時期に合った内容を取り入れたり、季節にちなんだ曲を歌ったりしています。
また、「シーズンイラスト」として、なかちゃんとあにかちゃんの描き下ろしイラストを、年に4回ほど投稿しています。Xでは画像として投稿しますが、TikTokでは井上さんにナレーションを入れていただき、「なかちゃんとこんなところに行ったよ」と、思い出を話すような動画にしています。
──しろさんがあにかちゃんを実際に動かす際、心がけていることはありますか?
しろ:かわいらしいキャラクターなので、表情は特に意識しています。目を少し大きく開いたり、笑顔を多くしたりするようにしていますね。動きについては、映る画面の大きさによっても変えています。TikTokはスマートフォンの画面で見るものなので、画面からはみ出さない範囲で動かします。一方、DAM CHANNELは大きなテレビ画面で見ていただくので、ある程度大きく動かないと、動きが伝わりにくいんです。
──媒体によって、動きの大きさまで変えているんですね。あにかちゃんは、どのような仕組みで動かしているのでしょうか? 素人目線の質問ですみません。
しろ:ゲーム会社やVTuberの方々も使用されているLive2Dという技術で動かしています。私がカメラの前であにかちゃんになりきって動くと、その動きがソフト上のあにかちゃんにも反映される仕組みです。
──しろさん自身の動きが、あにかちゃんの動きになるんですね。
しろ:ただ、人間の細かな動きがすべて反映されるわけではなく、動きにはある程度の制限があります。そのなかで、どう表現するかを考えています。笑顔にも、満面の笑みと少しほほ笑むような表情がありますし、目を閉じると、ぎゅっと力を入れたような顔にもなります。それぞれの表情を使い分けていますね。
──SNSで発信する際に、茶しぶさんが心がけていることはありますか?
茶しぶ:文章については、キャラクター性がぶれないように気をつけています。あにかちゃんは「全人類の後輩」なので、基本的にはあまり敬語を使わず、フランクに話すキャラクターです。ただ、きちんとしなければいけない場面では敬語を使います。仕事として文章を考えていると、どうしても真面目なトーンになりがちなので(笑)、あにかちゃんのセリフを考えるときは、きちんとあにかちゃんになりきるようにしていますね。
ちびかとなかちゃん先輩にも注目! 広がり続ける狐森あにかの世界
──あにかちゃんのキツネの姿・ちびかちゃんのこだわりもぜひ教えてください。
しろ:触ったらモフモフしていそうな、印象に残る大きさを意識しました。ちびかのイメージカラーは黄色、青、ピンクなのですが、ピンクはなかちゃんの色を取り入れたものなんです。もともと青を基調とした衣装で、差し色に黄色を使うことは決まっていました。そこに、なかちゃんを意識して、ピンクを一本だけ入れています。
茶しぶ:あにかちゃんの前髪にピンクの毛束が一本入っているのも、そのためです。ほかのところにもピンクをたくさん入れるのではなく、一本だけにすることにこだわりました。
ジェイソン:もともとDAMアニメ部のロゴも、青、黄色、ピンクの3色なんです。なかちゃんへのリスペクトと、DAMアニメ部のロゴカラーという、二つの意味を持たせています。
──なかちゃんは、しっかり者のお姉さんという印象があります。
茶しぶ:そうですね。お姉さんキャラクターです。
ジェイソン:シゴデキキャラです。あにかちゃんが登場した最初のイラストから、なかちゃん先輩がこれから相当苦労しそうだと伝わるような表情にしていただきました(笑)。シーズンイラスト(※1)では、あにかちゃんのかわいさだけでなく、なかちゃん先輩の素敵なお姉さんらしさも見せていきたいと思っています。
キャラクター同士の背景や関係性が少し見えることで、より身近に感じてもらえると思っています。今年は、なかちゃん先輩とあにかちゃんが、さまざまな場所へ“聖地巡礼”する企画を行っています。
しろ:どの作品の聖地なのかは明言せず、イラストを見て「二人はどこへ行ったでしょう?」と考えてもらう形です。
茶しぶ:なかちゃんと仲良く写真を撮っているときもあれば、なかちゃんがあにかちゃんに振り回されているようなイラストもあります(笑)。ぜひ二人の物語にも注目していただきたいです。
──一つのキャラクターを作るだけでも、本当に多くの工程があるんですね。
ジェイソン:そうですね。それこそ、ロゴにもいくつか案がありました。名前にも、耳にも、衣装にも、ロゴにもこだわっていて、振り返ると、こだわりしかありませんね(笑)。
──今後のあにかちゃんについて、現時点でお話しできることはありますか?
ジェイソン:この記事が掲載される頃には発表されているかもしれませんが、「Animelo Summer Live 2026」で重大発表を行う予定です。
茶しぶ:井上ほの花さんにも、開催期間中の土日にMCとしてご登壇いただく予定で、その場で発表できればと考えています。ぜひ楽しみにしていてください。
茶しぶ:ほかには、「推し活デンモク」という、推し活に使えるDAMのコンテンツを紹介する企画があるのですが、その紹介ページのなかで、あにかちゃんのビジュアルや、先ほどお話ししたシーズンイラストなども取り上げる予定です。カラオケでも、あにかちゃんと“推し活”を楽しんでもらえたらと思っています。
──2年目に向けて、さらに活動が広がりそうですね。デビューから短期間で、ここまで多くの方に受け入れられた一番の要因は、何だと思いますか?
プティット:一番は、ビジュアルの力だと思います。カラオケユーザーの方が見たとき、最初に飛び込んでくるのは、やはり見た目なので。
しろ:実際、ビジュアルの強さを実感した出来事がありました。正式に発表する前、イベント会場のカラオケステージの前で、あにかちゃんが描かれたナップサックを配布していたんです。その時点では、皆さんはまだ何のキャラクターなのか知らなかったのですが、写真を撮って「かわいい」と言ってくださって嬉しかったですね。
──私は前回から皆さんのお話をうかがっていて、DAMアニメ部の皆さんの愛情も、広がった大きな要因だと感じました。
しろ:そうかもしれません(笑)。
ジェイソン:それは間違いないですね。
茶しぶ:何かあるたびに、「どうにか、あにかちゃんを出せないか」と考えていますから(笑)。
プティット:加えて、声とモーションがついたことで、本当にいろいろなコンテンツに登場できるようになりました。DAM CHANNELにも出演していますが、DAM CHANNELは、カラオケでDAMを使う方なら、アニメファンに限らず目にする機会があります。そこであにかちゃんのビジュアルを見てもらえるようになったことも、認知が広がった理由の一つだと思います。
──アニメファンだけでなく、音楽やカラオケが好きな方にも広がっていくのはうれしいですね。あにかちゃんのアクリルスタンドなどは販売する予定はないのでしょうか?
ジェイソン:今はまだないのですが、ゆくゆくは、きちんと体制を整えて販売かプレゼントキャンペーンができるように頑張りたいです。今後は、ユーザーの皆さんからいただいた声にも応えられるような展開をしていきたいと思っています。
プティット:SNSでも、「このアクリルスタンドはどこで買えますか?」という声をいただいています。アクリルスタンドを使った投稿もしているので、気になってくださる方がいるのはありがたいですね。
──今後、あにかちゃんに実現してほしい夢はありますか?
ジェイソン:夢ですか……。「DAMアニメ部全国制覇」の次は、まだ少し先の話ですね(笑)。まずは、活躍できる場所をもっと広げていきたいです。これまでやっていないことに挑戦する企画も、いろいろと考えています。ぜひ楽しみにしていただければと思います。
(※1) DAMアニメ部X、TikTokで公開している季節に合わせたイラストのこと。































