
話題アニメ『神の雫』『ダイヤのA actⅡ -Second Season-』主題歌をダブル担当! 進化系ミクスチャーユニットSUPER★DRAGONがアニメタイアップに込めた音楽的こだわりに迫る!【インタビュー】
ボーカル、ラッパー、ダンサーなど個性豊かなメンバーが揃う9人組進化系ミクスチャーユニット、SUPER★DRAGON。2024年にメジャーデビューして以降も快進撃を続ける彼らのニューシングル「Call Me Asap / NUMBER」は、話題のアニメタイアップ2曲を収めた注目の一枚だ。ファンク/ソウルのフレイバーが薫るスタイリッシュなダンスチューン「Call Me Asap」は、幻のワインを巡る物語を描いたTVアニメ『神の雫』第2クールのオープニングテーマ。もう一方の青春感溢れる爽快なナンバー「NUMBER」はTVアニメ『ダイヤのA actⅡ -Second Season-』のエンディングテーマ。いずれも作品の世界観に寄り添いつつ、スパドラらしいさまざまな音楽ジャンルやカルチャーをミクスチャーした新鮮な楽曲に仕上がっている。これら2曲が描き出すSUPER★DRAGONの現在地とアニメタイアップの経験について、メンバーの志村玲於(ダンサー)と古川 毅(ボーカル)に話を聞いた。
『神の雫』とSUPER★DRAGON、その両方を表現した「Call Me Asap」
──シングル表題曲「Call Me Asap」はTVアニメ『神の雫』第2クールのオープニングテーマ。メンバーの池田彪馬さんがコンセプションで参加したとのことですが、制作はどのように進められたのでしょうか。
古川 毅さん(以下、古川):この楽曲の制作には僕も参加していて。タイアップのお話をいただいて1年ほど前に制作したのですが、『神の雫』という作品のイメージと自分たちの音楽性の両方を表現できるように、僕たちの方でリファレンスをまとめたうえで、Nao'ymtさんに楽曲制作をお願いしました。Nao'ymtさんとは前作のシングル「Break off」のカップリング曲「Fingerprints」でもご一緒していたのですが、実は今回の「Call Me Asap」の方を先に進めていて、この曲が初対面だったんです。そこから、メンバーの(松村)和哉もラップで参加して出来上がりました。
──Nao'ymtさんにオファーした理由は?
古川:『神の雫』はワインを題材にした作品で、全体的にゴージャスな印象がありますし、作品側から提示された、ワインの「時を超える」魅力というものを楽曲のテーマとして大切にしたいと考えていたので、Nao'ymtさんであればそれをサウンドでしっかりと具現化していただけると思いお願いしました。
リファレンスとしては、70年代後半から80年代くらいのポップス、例えばマイケル・ジャクソンのような「時を超えて愛される音楽」がイメージとしてありました。プラスしてザ・ウィークエンドやデュア・リパが最近やっている80’sリバイバル的なサウンド感を形にしたいなと。そういう文脈を理解してくださったうえで一緒に提示できる人は誰かを考えた時に、自分の中でNao'ymtさんしかいないと思ったのがオファーのきっかけです。
──確かにNao'ymtさんはジャパニーズR&Bにおけるトップクリエイターのひとりですからね。
古川:そうなんですよね。僕たちの中で「こういうシンセサイザーの音色がいいな」というところまでイメージがあったので、そこも含めて間違いなく汲み取ってくれるだろうなと。スペーシーかつゴージャスでスケール感もある、派手な楽曲にしたいと思っていたので。
──志村さんは、楽曲に対する印象はいかがでしたか?
志村玲於さん(以下、志村):聴いた時の印象としては、いま毅が話してくれたようなレトロな雰囲気やサウンド感もありつつ、スタイリッシュさが全面的に出ていて、かつSUPER★DRAGONとのマッチングという意味でもちょうどいいラインを突いてくれた印象でした。個人的にも大好きな楽曲です。それこそマイケルのような楽曲に合わせてダンスすることもありますし、あの時代のカルチャーから生まれた振りもたくさんあるので、自分がダンスを習っていた頃のことを思い出したりもしましたね。
──タイムレスな魅力がある楽曲ですよね。Nao'ymtさんとのやり取りで印象に残っていることはありますか?
古川:最初に打ち合わせした時に僕らの方から作品の説明と楽曲の方向性を提示して。そこからNao'ymtさんが楽曲を作ってくださったのですが、それに対して僕らが修正のお願いすることも特になく、制作はスムーズに進みました。レコーディングを終えて、MIX作業の時に僕も立ち会ったのですが、そこで楽曲についてより深くコミュニケーションさせていただいて。例えば、ボーカルのエディットや「ここの音を歪ませてほしい」という具体的なアイデアを僕からも出させていただきました。
──SUPER★DRAGONらしさを表現できた部分を挙げるとすれば?
古川:煌びやかさが前面に出ているなかで、ちゃんとダークな一面も感じられる楽曲になっていて。和哉がラップで参加する時点でSUPER★DRAGONらしい曲になることは確信していましたし、新しい挑戦ではありましたけど、自分たちの本質的なところを見せられたと思います。ただ単に綺麗にやるのではなく、自由気ままに表現できる余地がたくさんある楽曲なので、早速ライブや番組収録でも何度かパフォーマンスしていますが、最初からしっくり馴染んでいたのは狙い通りでしたね。
志村:コレオ(振付)に関しても、僕らが昔から売りにしているフォーメーションダンスを全面的に前に出してもらったので、その面でもSUPER★DRAGONの核心の部分をしっかりと表現できていると思います。
僕らはメンバー9人で活動を始めて11年目になるのですが、結成当時から変わらず9人のフォーメーションで見せてきたことが強みで、なおかつその中で各々のこだわりや遊びを細かく見せることも意識しているんです。うちはメンバー全員個性がバラバラなので(笑)。ダンスの中で各々の個性をしっかりと見せつつ、全体で見た時に揃っている、というのが僕らの目指している理想で、この楽曲はそういう部分が見せやすいのかなと。
──楽曲のアレンジとしてはブラスサウンドが印象的ですよね。
古川:そこはSUPER★DRAGONとして珍しい取り組みになりました。ただ、ブラスサウンドやジャジーなアプローチというのは、ボーイズグループの楽曲としては特別目新しいものではないと僕は感じていて。なので、そこにあの時代を彷彿させるシンセの鳴りだとか、マイケルへのリスペクト、ザ・ウィークエンド以降を感じさせるダンサブルなサウンド、あとはBTSのJUNG KOOK(ジョングク)が2年ほど前に発表した「Standing Next to You」が、まさに今お話した流れを感じさせる楽曲なのですが、そういった要素を入れることで他と差別化できればと考えていました。日本のボーイズグループでそういう楽曲をやっている人はあまりいない印象なので、チャンスかなと思って。
──ちょうどマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』が日本でも話題になっていますしね。
古川:そうそう。まあそれはまったく狙っていなかったので偶然なんですけど(笑)。ただコレオの中にもマイケル的なアプローチが入っているので、MVやライブを通してこの曲に触れてもらえると、「この部分はこれがルーツなのかな?」みたいな楽しみ方ができると思います。
──2番からはサウンドがややダークに色づいて、また雰囲気が変わります。
古川:あの部分には我々らしさがより出ているんじゃないかなと。自分を含めマイクを持つメンバー5人は五者五様で、各々のカラーがはっきりしているので、その意味ではセクションごとにそれぞれの世界観を請け負える自負があって。なのでこの楽曲に限らず、展開に合わせて楽曲の雰囲気をガラッと変えるのは僕らの強みでもあるんです。この楽曲でもそれを表現できたと思います。
──歌詞の面において、印象的なフレーズはありますか?
古川:それはもう“空がプラスチックみたい”ですね。
志村:そこなの?(笑)。
古川:歌詞はNaoさんが「時を超える」という作品のメッセージを踏まえて書いてくださったものなのですが、例えば“時を飛ぼう”というフレーズは、自分たちはクオリティーファーストで「ずっと残るもの・良いものを作る」を大切にしているので、歌っていて自分たちにも重なる部分です。
──この曲もワインのように時を超えて熟成していくのかもしれないですね。
古川:そうですね。その意味では、この「Call Me Asap」はまだ美味しくないのかもしれない。
志村:おいおい、なんてことを言うの!(笑)。
古川:いや、現段階で一番美味しいとは限らない、という意味で。もちろん今の段階でも美味しいんだけど。
志村:ワインで言うとまだ熟成する前の段階っていうことね。
古川:それです。彼が言ってくれました(笑)。
──ちなみにお二人は普段ワインをたしなみますか?
志村:僕は全然飲まないです。
古川:僕もあまり飲む方じゃないので、誰かが飲んでいたら一緒に飲むくらいですね。
──メンバー同士で飲みに行くことは?
志村:あります。
古川:それこそ仕事で一緒に地方に行った時にご飯行って飲むこともありますし。お酒を介してのコミュニケーションも少なくはないですね。
──仲がいいんですね。ちなみに酒の席ではどんなことを話すのでしょうか。
志村:何だろう? 基本くだらないことしか話してないですけどね。
──志村さんはアニメ好きとのことですが、『神の雫』はご覧になっていかがですか?
志村:いやあ、めちゃくちゃ面白いですね。自分は今回のお話をいただくまで、この作品に触れたことがなかったのですが、今はアニメと原作の漫画を同時進行で楽しんでいて。自分は紅茶が大好きで、昔は自前のティーセットを持ち歩いて、いろんな紅茶を飲んでいたくらいなんですけど、ワインと紅茶は似たところがあって。ワインは全然飲まないので、紅茶に置き換えて自己投影しながら楽しんだりしています。
──その楽しみ方は新しいですね(笑)。気になったのですが、紅茶も茶葉の産地によってフレイバーが違うのでしょうか。
志村:そうですね。基本、茶葉の名前で産地はわかりますし、ワインと同じように紅茶にも農園があって。例えば、ダージリンだとサングマやキャッスルトンという茶園が有名です。他にも、ワインは年によって豊作・不作がありますけど、紅茶も年によって評価されるもので、「この年は香りがよく出ていて甘みもある」というのがあります。紅茶もイギリスやフランスが原産国だったりするので、楽しみ方はワインと似ているかなと思いますね。
──「Call Me Asap」のMVの撮影エピソードについてもお伺いしたいです。先ほど話題にあがったフォーメーションを活かしたダンスも見どころですが、ロケーションもゴージャスな場所でインパクト抜群です。
古川:ロケ地の施設が麻布にある霊友会釈迦殿という施設で、KANDYTOWNの「Curtain Call」のMVでも使われていた場所なんですけど、すごくかっこいい建物でしたね。
志村:撮影は地下で行ったんですけど、地上階は天井をぶち抜いて巨大な仏像が祭られていて。すごかったです。
古川:その場所とスタジオの2か所で撮影したんですけど、今回は楽曲を含めレトロフューチャーな世界観で行きたいと考えていたので、クラシックな衣装と銀色の未来的な衣装の2パターンで表現しました。今までとはまた違った新しい画が撮れたと思います。

































