
『ヴァンパイドル滾』最終巻発売記念! 炎の漫画家・島本和彦先生インタビュー|『滾』が大ヒットしたらオタクは辞めていた!? 今だから話せるギリギリのところまで語っていただきました!
『ヴァンパイドル滾』は大実験だった!?
──アニメイトの店舗でも大きく展開させていただきました。先生もアニメイト札幌にお越しいただいて。
#島本和彦 先生がアニメイト札幌にご来店!
— アニメイト札幌 (@animatesapporo) February 26, 2026
アニメイト札幌では島本和彦先生のコーナーを展開中!
階段も #ヴァンパイドル滾 のポスターでジャック!
いただいたサインはコーナーに飾っています!
ご来店の際にはぜひご覧ください🔥 pic.twitter.com/VbqAwOAFKn
島本:アニメイトさんもプッシュしてくれて、ありがとうございます。
──先生も様々なご協力、本当にありがとうございました。
島本:本当にありがたかったです。疑似ヒットの心境を味わえただけで本当にありがたかったです(笑)。
──1巻の冒頭にはアニメイトも出てきましたしね。
島本:アイドルの取材をあちこち知り合いを訪ねてやっている中で、アニメイト池袋本店の地下のアニメイトシアターの取材をさせてもらったんです。そのときに女性アイドルの方が出演してて。それを見ながら構想を考えたり、アニメイトシアターの写真も撮らせていただいたり。
実際、物語の後半に彼女たちをイメージしたグループも登場させましたね。砂になっていましたけど(笑)。
──(笑)。アイドルものをやると聞いたときはびっくりしました。どういう話になるんだと。
島本:私もどうなるか分からなかったですよ。周りのいろんな人の意見を聞いて、描いてみたのが『ヴァンパイドル滾』です。自分の思っていなかった魅力が出るときもあるかもと思ってやってみたんです。
──新しさもありつつ、最後はいつもの島本先生らしさも出ていました。
島本:3巻までは、まだまだ続くテンションでいって。4〜5巻は『デビルマン』ごっこをしていました。デビルマンを何回も読み直して、とんでもない畳み方をするように頑張ったんですよね。
いつもの私の持てるもので描いてるのが4〜5巻。1〜3巻は私の中にないものを外から呼んできて必死に戦っていました。
──大実験をされてたわけですね。
島本:大実験なんですよ。イケメンを主人公にしたのも初めてだし。これまで私の漫画はダメなやつが主人公でしたからね。
──我慢をテーマにしてるのも面白いなと思いました。
島本:そうなんですよ。第二次世界大戦中に強制収容所に収容されてしまったヴィクトール・フランクルという精神科医の方が書いた『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』という本があってですね。その中で「何かに耐えることが人間を唯一高めることができる」と書かれてるんですよ。
我慢して耐えることによって、人生が上手くいかなかったことが逆に自分の中で昇華する。そういったことを面白おかしく伝えられたら、現代で苦しんでいる若い人たちにとってプラスになるかなと。こういうメッセージはこれまでなかったよなと思ったんです。
実際には『ヴァンパイドル滾』を描き始めてから息子に薦められて読んだ本なんですけど、描き始めた後だったからこそ、ベストセラーになるほどの本に書かれていることと同じ答えを持って作品を描けていたんだなと「ああ、俺はこれを描いていたんだ!!」って感じで自信につながりましたね。
──今でも現代の若者に向けて何かを発信する先生の姿はやはりかっこいいなと。
島本:発信はしたけど、受信はされなかったかもしれませんけどね(笑)。だけどまだこれは1回目ですからね。これからも何度も何度も発信していきますよ。


























