アニメ
水樹奈々が語る『なのはEXGV』アフレコ&楽曲制作秘話!【インタビュー】

水樹奈々さんが語る『なのは』シリーズ新作への想い――今までとは違うアプローチで取り組んだTVアニメ『なのはEXGV』アフレコ&楽曲制作秘話!【インタビュー】

人気作『魔法少女リリカルなのは』シリーズの完全新作アニメーションとして、この夏に放送されているTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』(以下、『なのはEXGV』)。未知の侵略性外来生物・魔人の脅威に脅かされている世界を舞台に、魔人の力を手にした少女・久瀬シイナ(CV:橘杏咲)と、魔人狩りチームを率いる謎多き少女・夜海トワ(CV:結川あさき)を中心とした物語が展開され、ハードかつ息もつかせぬストーリーで話題を呼んでいる。

そんな本作に欠かせぬ存在、高町なのは(CV:田村ゆかり)と共に国連調査機関「EXCEEDS」の一員として活躍するフェイト・T・ハラオウン役を演じ、オープニングテーマ「CRIMSON BULLET」を歌うのが、声優アーティストの水樹奈々。20年以上にわたり『なのは』シリーズと共に歩み続けてきた彼女が、久しぶりの新作アニメとなる『なのはEXGV』と向き合って感じたこと、主題歌「CRIMSON BULLET」や第10話の挿入歌としてサプライズで流れた新曲「Anchor Flame」に込めた想いについて、たっぷりと話を聞いた。

 

関連記事
魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance
30年前に現れた未知の「侵略性外来生物」によって、世界は一度滅びかけた。人類とその生物「侵略種」は互いに生活圏を争い、現在はかろうじて人類の安全が確保されているものの、世界はいつ滅びてもおかしくない。人々は死と滅びを恐れながら、危険や災害から目を逸らすように日常を生きている。そんな世界の中、国連危険生物調査機関「EXCEEDS」は、侵略種による危機と災害を退けるために活動を開始した。物語のはじまりは極東の島国「瑞穂」。離島で暮らす、侵略種駆除ハンターの少女・久瀬シイナ。たったひとりの家族である妹セツナと静かに暮らすことを望むシイナに訪れる事件とは――?作品名魔法少女リリカルなのはEXCEEDSGunBlazeVengeance放送形態TVアニメシリーズ魔法少女リリカルなのはスケジュール2026年7月4日(土)~TOKYOMX・BS11ほかキャスト久瀬シイナ:橘杏咲夜海トワ:結川あさき高町なのは:田村ゆかりフェイト・T・ハラオウン:水樹奈々八神はやて:植田佳奈八神リイン:ゆかなルーク・アンダーソン:川原慶久久瀬セツナ:日高里菜相沢シオリ:千春喜多森ユーナ:小林愛香新名アオイ:伊藤彩沙古寺ユズ:青木陽菜篠宮マナ:上坂すみれ蔵木エイジ:矢田悠祐レイジングハート:緒方...

 

トワに重なる初期のフェイト――水樹奈々が感じたふたりの共通点

──TVアニメ『なのはEXGV』が放送中です。実際にご覧になっての感想はいかがですか。

水樹奈々さん(以下、水樹):私は楽曲制作のためにシナリオを先行して読ませていただき、アフレコスタジオでラストまで物語を体感していますが、アフレコ時はまだ絵が完成していない状態だったので、久しぶりにアニメーションでしっかりと動くなのはたち、そしてシイナたちを見ることができて、すごく嬉しかったです。

『なのはEXGV』はショッキングな展開やハードな描写も多いので、映像で見ると、文字で見たときよりも内容のハードさや激しさがより伝わってきて。インパクトのあるシーンでは胸をえぐられるような思いになりますし、鬼気迫るものがあるなと、毎回感じています。

──『なのは』シリーズのアニメ新作は、映画『魔法少女リリカルなのは Detonation』から8年ぶりです。その意味で感慨もひとしおだったのではないでしょうか。

水樹:それはもう! まず、TVアニメの新作がまた制作されたこと、毎週決まった時間にみんなでアフレコ現場に集まって収録できた時点ですごく感慨深かったです。テレビでアニメの放送を観るのはもちろんですが、私としては毎週台本が届いて現場に行けることに1番高揚しました。ゲームや映画といった単発の収録ではなく、レギュラーのテレビシリーズであるということ。毎回、みんなと集まって収録するなかで、当時のいろいろな思い出がよみがえってきて、作品の歴史と重みをあらためて感じた瞬間でした。

──新シリーズになって、新しいキャストもたくさんいるなかでのアフレコの雰囲気はいかがでしたか?

水樹:今回のなのはとフェイトは、シイナやトワといった大変な状況に巻き込まれた少女たちを救いたい、少しでもいい方向に導いてあげたいという思いで、彼女たちをサポートするという役割なんです。過去のTVシリーズのなかで自分たちが置かれた過酷な状況と、シイナたちの今の状況には重なる部分があるので、だからこそ「なんとかしてあげたい」という気持ちが強いと思うんです。

その構図が、アフレコ現場での私たちと新メンバーとの関係性と重なるところがあって。例えば、シイナ役の橘(杏咲)さんは『なのは』のアニメが始まった2004年に生まれたと聞いてビックリして!(笑)

──えっ! そうなんですね。

水樹:アフレコの時にそんな話になって、「運命的なものを感じるね」と。今回主役としてストーリーや作品を引っ張っていかなくてはいけない。しかも歴史ある『なのは』シリーズの最新作ということで、緊張感を持って現場にいらっしゃるのが肌で感じられたので、そこを私たちがサポートできたらいいなという思いは、登場人物たちの構図とも似ているのかなと思いながらアフレコに臨んでいました。あまり関与しすぎず、でも距離を取りすぎず、ちょうどいい距離感でサポートできればと思って。

──あまり近付きすぎるのも良くない、と。

水樹:こちらからグイグイ行き過ぎるとより緊張してしまうだろうし、かといって離れすぎてもチームとしての連帯感が損なわれるので、いい按配を探りながら現場にいました。きっと私たちが新人だった時も、先輩方はこういう気持ちで支えてくださったんだろうなと思いながら。

もちろんアドバイスできることであれば全力で応えたいのですが、私から干渉しすぎると恐縮させてしまったり情報過多で混乱してしまう可能性もありますし、かといって話さなすぎても「先輩、怖いな……」と思われてしまいそうですし(笑)。そういうもどかしさは少しあったかもしれないです。

──水樹さんは誰に対しても優しい方なので、後輩に怖がられるようなことはないと思いますけど(笑)。

水樹:そうだと良いのですが(笑)。とにかく皆さん実力のある方ばかりなので、それぞれの手で作り上げていく新しい『なのはEXGV』の世界があるはずだと思いました。

なので新キャストの皆さんが作り上げる新たな世界を、私たちも一緒に盛り上げ、サポートできたらというスタンスでした。(田村)ゆかりさんも同じような気持ちだったのではと思います。「今回の作品は新キャストのみなさんが、ドンと行ってください!私たちは付いていくからね」と見守っている感じでしたね。

──シイナ役の橘さんはまだ若手の方とはいえ、ものすごく堂々とした演技をされていますね。

水樹:そうなんです! すごく思い切りがいいですよね。『なのはEXGV』の前にもご一緒していた作品があったのですが、その時も同じように感じていました。それってすごく大事なことだと思うんですよね。恐れずに「こうだ!」と思った道をパーンと行く。大人になって経験を重ねるほど、いろいろ考えてしまいますから(笑)。

迷わず体当たりで自分の思ったものを出して、それが違うと言われたらまた新たなものを提示して千本ノックのようにチャレンジする。そのフレッシュさがシイナのキャラクターにもものすごくフィットしていて。後ろで見ながら本当にぴったりだなと思っていました。

──トワ役の結川あさきさんはいかがでしたか?

水樹:結川さんとはこの作品で初めてお会いしたのですが、とても落ち着いて堂々と演じられていた印象です。橘さんとはまた違った、芯の通ったブレない強さがあって。トワはセリフ数も多くて、感情を抑えながらも内には復讐へ向けた激しい心の揺らぎがあり、またシイナや魔人狩りのメンバーとの交流で生まれる心の変化もあり、とても繊細な表現が求められる、本心を隠しながら難しい役どころです。

私としては、初期のフェイトと近いものを感じて「私も無印当時はすごく緊張したな」と思い出しつつ、堂々とした姿に感心していました。お二人とも役にぴったりでしたし、自分の中でしっかりキャラクターを構築して、自分を信じてマイクの前に立っている姿がかっこよかったです。

──きっと頼もしい先輩方が後ろにいらっしゃったことも大きかったんじゃないかと思います。作中でも、なのはやフェイトが登場した時の安心感たるや半端ないですからね。第2話のフェイトが初登場するシーンは、個人的にもグッときました。

水樹:私も「きたー!」と思いました(笑)。なのは、フェイト、(八神)はやての3人がやり取りするシーンは安心感がありますし、グッときます。

アフレコでも、合わせ台詞の打ち合わせをしなくても、ピッタリ合うんですよね。長年の付き合いなので、きっとお互いこう来るだろうという阿吽の呼吸のようなものがあって。マイクの前に立つと自然と空気が繋がる感じがありました。ただ、はやてが「大人モード」でアニメに登場するのは今回が初めてなので、そこは新鮮でした。

──現在放送済みの話数までのなかで、特に印象に残っているシーンやキャラクターなどがあればお伺いしたいです。

水樹:まず、(篠宮)マナが悪すぎですよね(笑)。今まで都築(真紀)さんの作品にはたくさん携わらせていただいていますが、その中でもここまで悪いキャラクターは初めてなんじゃないかと(笑)。あまりの傍若無人っぷりに、シナリオを読んでいた時も、「なのは、ひと思いに特大の一発をかましてくれ!」と思っていました(笑)。もちろんそれぞれのキャラクターに、そこに至るまでの経緯があり理由があって動いていて、何が正しいかはひとつではないと思いながら読み進めていたのですが、マナだけは全く共感できず「絶対に許せない!」と思ってしまって(笑)。

──まあマナは人間ではなくて魔人ですしね(笑)。でも、アニメでは上坂すみれさんが声をあてていることもあって、かわいらしい部分もありますよね。

水樹:そうなんです。すみぺ(上坂)が演じることで、子どもや小動物のような無邪気さが加わって、より計り知れない恐さも増していて。更にインパクトのあるキャラクターになっていたと思います。

それで言うと、私はトワの過去のエピソードがとても心に突き刺さって。シイナも妹のセツナの仇を討つという思いがありますけど、トワは子供の頃から長きにわたりずっと痛い思いをしてきた子で。なぜマナに復讐するに至ったか。その背景になるトワが辿ってきたハードな過去の回想シーンはすごく印象に残っていますし、「絶対にこの子には幸せになってほしい」と思いながらシナリオを読み進めていました。だからこそ余計にマナのことが許せなくなるのかもしれません。

──トワに感情移入すると、どうしてもそうなりますよね。先ほどもチラッとお話していましたけど、トワは初期のフェイトと重なる部分があるからこそ、共感しやすい部分がある?

水樹:きっとそうだと思います。フェイトも誕生の裏側にはいろいろなことがあって、幼い頃から辛い状況に置かれていた子だったので。それもあってトワにより感情移入してしまって、マナへの怒りもより強く出てしまったのかもしれません。

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeanceの関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026年夏アニメ一覧 7月放送開始
2027年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2026夏アニメ何観る
2026秋アニメ最速放送日
2026夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
放送・放送予定ドラマ作品一覧
周年アニメまとめ