
デビュー間もないMETANICKから歌手活動20周年の中川翔子、綾野ましろ、halcaがアニソンへの“好き”でつながる「animate Theater LIVE 2026 ~summer~」DAY2レポート
halcaが巻き起こした“瞬間最大風速”のポップネス
2日間にわたって繰り広げられた「animate Theater LIVE 2026 ~summer~」も、いよいよ終盤へ。その流れをさらに加速させるように登場したのがhalcaだった。
halcaはTVアニメ『魔法使いになれなかった女の子の話』EDテーマ「瞬間最大風速」でスタートすると、そのタイトルどおり“瞬間最大風速”を思わせる勢いで、一気に観客を巻き込んでいく。明るい笑顔と軽やかな歌声が、会場の空気を鮮やかに塗り替えた。
「animate Theater LIVE 2026 ~summer~ にようこそ!」。袖まで届いていたという客席の楽しそうな熱気に「ステージに上がるのをすごく楽しみにしていました」と声を弾ませる。
TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のエンディングテーマ「センチメンタルクライシス」を経て「この間、8月19日に新曲をリリースしました」と紹介したのが「NEW GAME」。TVアニメ『対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~』のエンディング主題歌で、ナナヲアカリが作詞・作曲を手掛けた一曲だ。まるで羽がついているように軽やかに歌い、ポップなサウンドを弾ませる。
続くドムドムハンバーガー インスパイアソング「あほっとぽていと」ではオリジナルダンス 「あほぽてダンス」 の振付講座へ。そして「最高に楽しい時間を召し上がれ!」の言葉から本番へ突入すると、覚えたばかりの動きを客席も一緒に楽しんだ。
ラストの「誰彼スクランブル」まで駆け抜け「最高の夏をありがとうございます! また一緒にここで遊びましょう!」と、笑顔でステージを後にした。
中川翔子、20年分のアニメ愛を込めて「まだまだアニソンシンガーとして」
そして大トリは中川翔子。パープルのチュールが印象的な『Twilight Magic』のドレスで現れ、スカートの裾をつまんで一礼すると『ポケットモンスター XY』のEDテーマ「ドリドリ」へ。ピンクのペンライトが高速で回るなか「みんな元気!? アニソン最高!」と叫び、一気に“ドリドリタイム”へといざなっていく。
その勢いのまま『ポケットモンスター サン&ムーン』EDテーマ「タイプ:ワイルド」へつなぎ〈もっともっと〉のフレーズとともに加速。長く愛されてきた楽曲で、会場を一気に“しょこたん色”に染め上げてみせた。
ここで「初めましての方も、久しぶりの方も、ずっと応援してくださっている方も、みんなに会えて本当に、生きてるって幸せ!」と挨拶。MCでは、あふれんばかりのアニメ愛を全開に。
この日も開演前にアニメイトで買い物をしたそうで「オタクが生きてるって感じの街、たまらないですね!」と笑顔が咲く。そして今年、歌手デビュー20周年を迎えたことに触れた。
「辞めずに、死なずに、生きていたら今日みんなに会うことができました」としみじみと語る。20年間続けられるか迷うような時期もあった。それでも一番の夢だったアニソンを歌い続け、今またステージに立てている。「まだまだアニソンシンガーとして歌っていきたい。それが今年、新しい夢になりました」と、まっすぐ前を向いて話すしょこたん。明るい言葉のなかに、20年を生き抜いてきた実感がある。
過去に「空色デイズ」を発売した頃、アニメイトの店頭で自分のCDを購入してくれる人を見掛けた思い出にも触れた。「CDが残るって、生きた証だと思う。本当に幸せ」「みんなが聴いてくれたおかげで、アニソンシンガーとして生きてきました」。アニメイトのステージに立つ今日だからこそ、より実感を伴って響く話だった。
9月9日に発売される新曲「Twilight Magic」は、TVアニメ『黒猫と魔女の教室』のエンディングテーマ。「20周年なのにしぶとい。またアニソンの新曲を出せることになりました!」と笑うと、TeddyLoidから「しょこたんにはこういうデジタルキラキラポップが合う」と言われたことも紹介した。場内にはピンク色の光が広がり、夏の終わりの夕暮れにも似合う一曲を届ける。きらめくデジタルポップの上で、感情をたっぷりと乗せた歌声が伸びやかに響いた。
さらに「中川翔子、ガンダムシンガーになる夢も叶えました!」と「ACROSS THE WORLD」へと向かう前には「今日オタクしかいないでしょ!」とガンダムの名台詞を使ったコール&レスポンスも。観客が次々と言葉を返し、その知識量に中川自身も驚いていた。
人生には、思いもよらないことが起きる。自身も手術や入院を経験し、歌えなくなるかもしれないと思った時期があったという。そんななかで『機動戦士ガンダム』を観て夢中になり、その後、ガンダムに関わる夢もかなった。「全部意味がある。私の話も、誰かの役に立つかもしれない」。自身の歩みを重ねるように言葉を届けると、壮大な「ACROSS THE WORLD」を力強く歌い上げた。
クライマックスを飾ったのは「空色デイズ」で、ペンライトは一面の青へ。客席からコールが飛び、中川も全身で応える。歌詞の一節を「答えはいつもアニメイトにある」と変えて歌えば、大きな歓声が上がった。そして“約束”として「次会えるときまで、風邪ひくなよ。8時間毎日ちゃんと寝るんだぞ。ご飯粒残すなよ。猫を見つけたら優しく撫でてね。推しには課金、推し活しろよ」とユーモアたっぷりに伝え、最後に「誰一人、死ぬんじゃねぇぞ!」と叫ぶ。夏休みが終わろうとする8月最後の日曜日。その言葉には、20年間歌い続けた人だから彼女だからこその強さがあった。
最後はhalcaの呼び込みで全出演者が再登場。halcaは「温かい時間をありがとうございました」と元気に挨拶し、METANICKは偉大な先輩たちと同じステージに立てた喜びを、綾野ましろは「また呼んでもらえたら、もっと進化した姿を見せたい」と語る。中川は、この日が「人生の走馬灯のハイライトに間違いなく刻みつけられる」と笑ってから「バイバイって言ったらバイバイになっちゃうから」「またね」と再会を約束した。
そしてステージ上で、次回【AOM presents「animate Theater LIVE 2026 ~autumn~」】が11月29日(日)に開催されることも発表。三月のパンタシア、ナナヲアカリ、Who-ya Extendedの出演が告げられ、拍手が巻きおこった。
デビューしたてのMETANICKから、10年以上アニメソングと歩む綾野ましろ、halca、そして20周年の中川翔子まで。キャリアもジャンルも違いながらも、アニメや音楽が好きで、その歌を誰かに届けたいという気持ちは同じ。2日間にわたる「summer」を締めくくるのは、“好き”でつながることの大切さと、その尊さを改めて感じさせるステージだった。
【取材:逆井マリ 撮影:中井智久】
セットリスト
METANICK
乙女怪獣 TV size ver.
Spree in the Blood
DO!
MAIDEN
わたしのリアル
乙女怪獣
綾野ましろ
starry
Believe
Lotus Pain
NEWLOOK
ideal white
vanilla sky
halca
瞬間最大風速
センチメンタルクライシス
NEW GAME
あほっとぽていと
誰彼スクランブル
中川翔子
ドリドリ
タイプ:ワイルド
Twilight Magic
ACROSS THE WORLD
空色デイズ




































