
大きなグルーヴの渦の中で「MADKIDのいろいろな表情を感じてください」──『佐々木とピーちゃん Season2』オープニング曲と“ヤンキー曲”が同居するMADKIDの13th SINGLE「Unbroken / ボンバラマン」リリース記念インタビュー
「ボンバラマン」はよりMADKIDを広めるために狙ったバズり曲!?
── もう1曲のAサイド曲の「ボンバラマン」ですが、MVやビジュアルを観て驚きました。
YOU-TA: (笑)。皆さんの中で「MADKIDといえばこういうグループだよね」というものがあると思います。それ自体はありがたいですし、大切にしたいけど、もっとMADKIDの知名度を高めて、誰でも口ずさみたくなるような、いわゆる「バズり曲」みたいなものがあったほうがいいんじゃないかという意見がミーディングの中で出てきました。
今までもイメージがガラっと変わるような試みもしています。例えば「来・来・来」のMVはカンフー映画風でダンスもパラパラみたいにしてみたり。でも振り返ってみると割とカッコよくまとまっていることが多かった気がするんです。なので、今回はカッコよくまとめるのではなく、インパクトがあってつい口ずさんでしまう曲やパフォーマンスを目指しています。もっと広く、たくさんの方へMADKIDを届けようと思ったのがきっかけです。
SHIN: シンプルにいえば「売れたい」と思ったからこその挑戦です。MADKIDとして目標としている場所(日本武道館)があるからこそ、知って聴いてライブに来てもらうためには何でもしたいんです。
もしかしたら、ただの色物に思われてしまうかもしれない。でもAXCEL(MADKIDファンの名称)の皆さんと信頼関係を築いてきた今だったら違った見せ方や挑戦をしても応援してくれる皆さんも受け入れてくださると思えて。そういう意味でも挑戦するにはいいタイミングなのかなと思いました。
── 今回の曲やMVはTikTokやYouTube Shortsなどでバズることも狙っているのかなと。
YOU-TA: TikTokはたくさんの方に注目されているメディアなので、そこに向けての発信を強化することにしました。
── 私が初めてMADKIDを知ったときは「トガッている」「不良」のようなイメージがありました。実際にお会いすると、本当に丁寧な好青年という印象にすぐさま変わったのですが(笑)。
YOU-TA: (笑)。僕らの中では今回の作品は平成ヤンキーのイメージです。実は他にも酒飲みソングとか、逆にオシャレっぽくするとかいろいろなアイデアがありました。その中で今まで僕らがやってきたこととズレがなく、MADKIDのヤンチャ感ともマッチするし、僕ら平成生まれということでこの形になりました。
── 〈ネオンが滲んだ午前2時〉〈死んでもいいほど愛したお前はもう横にいない〉など、歌詞に昭和歌謡感もありますね。
YOU-TA: 作詞はYUKIがメインで僕とLIN、そして作曲してくれた岡村洋佑さんも加わってくれましたが、いわゆる昭和レトロ感みたいなものも狙っていると思います。
── YUKIさんがメインだったのですね! 勝手ながら今回のイメージからは離れている方なのかなと思っていました。
YUKI: 確かに普段はこういうニュアンスのものを書くことはありませんね(笑)。今回MADKIDをよりたくさんの人に知ってもらうために頑張らなくてはいけないということで、いかに多くの人にウケてバズるのかを研究した上で書きました。
今は音楽やエンタメもいろいろなものが出てきたことで、一周して「昔のものもいいよね」という風潮になってきていると思います。YouTubeやサブスクなどで、平成の楽曲に簡単に触れることができて、耳に残るキャッチーなメロディーや歌詞、奇抜でおもしろいアイデアやコンセプトがあることに気付きました。そんな要素も今回入れることができたらと思って、平成当時の要素をいろいろ詰め込んでいます。
音作りもカッコよくなり過ぎず、コミカルで楽しく、覚えやすいものを意識しました。それでもまだカッコ良すぎるという意見が出て、修正していった末にできたのが「ボンバラマン」。これが僕らの思い描くバズり曲です。
── このヤンキー感やコミカルさは研究しただけでは出ないと思います。でも普段のYUKIさんからはそんな要素は感じられないし……。
YUKI: ないですね(笑)。
LIN: 実は一番あるんですけど、皆さんにはまだバレていないだけで(笑)。
YUKI: そんなことないよ!
── (笑)。YUKIさんは知的でスマートなイメージがありますが、いわゆる“ダメ男”をここまで潔く表現できるのはすごいですね。
YUKI: そのほうがいいなと思ったので書きました(笑)。一見、すごいことを言っているようだけど、実は中身は薄くて、何を言いたいのかもわからない感じ。歌詞をよく読んでみたら、最初で言いたいことはすべて言っちゃってるんですよね。
── サビの〈ボランバンババンバンバランバン〉の破壊力もすごくて。曲を聴いた後、気付いたら口ずさんでいたし、寝る前にも頭に浮かんでいます。
YOU-TA: あのフレーズもいろいろなパターンを試しました。
KAƵUKI: もっと少ない言葉がシンプルなパターンとか。
YOU-TA: 後半にスキャット(歌詞の代わりに意味のない言葉を入れて、楽器のように歌う歌唱法)のようなものが入っていますが、1990年代に流行った「Scatman」をはじめ、スキャットっていつの間にか耳に残っているじゃないですか。そこもかなり意識して録っています。
── MVで披露されている振り付けもわかりやすくて、踊りたくなりますね。
SHIN: でも実はめっちゃ大変なんです。
LIN: 顔で踊っていますから。
YOU-TA: 表情管理が一番苦戦したところかもしれません。
KAƵUKI: 表情を崩したと思ったら急に真顔になったり、笑顔になったりして。
MADKID: 顔と体で踊る曲はMADKID史上初めてです。
── 顔の括約筋を活性化する意味で老化防止や美容にもピッタリですね!
SHIN: 効果があるのかは保証できませんが、お母さんやおばあちゃんに勧めてみるのもいいかも(笑)。
── MVが公開されたときの反響はいかがでしたか?
YOU-TA: 今回は楽曲を広げるためにもAXCEL(ファンの愛称)のみんなにも協力してもらって、TikTokキャンペーンを展開しています。それも相まって反響が大きいですね。まだまだこれからなんですが、感想をたくさんいただいて、とても嬉しいです。
── キャンペーンでは、パフォーマンス前にレッスンタイムも?
YOU-TA: 今回は声を出してほしい部分はSNSで公開しています。実際にみんなで盛り上がれて、僕らの中でもアンセム(代表曲やフロア全員で盛り上がれる曲)になりそうな気がします。
⚡ボンバラマン掛け声参考画像を公開⚡
— MADKID OFFICIAL (@MADKID_official) July 15, 2026
『ボンバラマン』を一緒に歌って踊れる(!?)ように、掛け声の推奨部分をマークした画像を公開しました!ぜひ覚えて一緒に歌ってください🎤… pic.twitter.com/ZuRvE5e7nb
SHIN: いろいろな形で楽しんでくれているようで嬉しいですし、MADKIDを知らない人たちにも少しずつ届いている実感があります。また僕らも毎日メンバーの誰かが踊る動画をアップしています。ダンスプラクティスビデオもありますので、皆さんも試しに踊ってみませんか?
── ちなみに「ボンバラマン」で動画検索をしたら、それ以降ずっと「ボンバラマン」の動画が関連に出てきていて(笑)。
KAƵUKI: 一度検索してしまうと関心がある動画とAIが認定してしまうので。申し訳ありませんがしばらく「ボンバラマン」にお付き合いください(笑)。
YOU-TA: それも僕らの狙いということで(笑)。「ボンバラマン」のMVを観たらおもしろがったり、踊ってみたり、そうやって楽しんでもらうことで、より僕らを深堀りして、好きになってくれたらいいなと。
僕らはハードな曲も多いので、ライブハウスなどに来て、生で接してもらうためにもハードルも低くなればいいなという想いもあって。



























