音楽
MADKID「Unbroken / ボンバラマン」リリース記念インタビュー

大きなグルーヴの渦の中で「MADKIDのいろいろな表情を感じてください」──『佐々木とピーちゃん Season2』オープニング曲と“ヤンキー曲”が同居するMADKIDの13th SINGLE「Unbroken / ボンバラマン」リリース記念インタビュー

MADKIDの13th SINGLE「Unbroken / ボンバラマン」が2026年10月14日に発売!

今回はダブルAサイドシングルでの展開。「Unbroken」は10月から放送が始まったTVアニメ『佐々木とピーちゃん Season2』のOP曲。第一期のOP曲「FLY」のさわやかな曲調とは対照的に激しさと強さが前面に感じられるアッパーチューンで、作・編曲はQ-MHzが担当しています。

先行配信中の「ボンバラマン」は、“ヤンキー”に扮した5人がコミカルにパフォーマンスするMVも話題。TikTokを始めとしたSNSでも拡散されるなど大きな反響を呼びました。

そして2026年10月10日から始まる『MADKID LIVE TOUR 2026 -UNBROKEN CHAIN-』は初のクラブクアトロ進出&東名阪ツアー。全公演にバックバンドとして流田Projectが帯同します。今回は注目のNEWシングルとツアーにMADKIDが仕掛けた新しい仕掛けの数々を語ってもらいました。

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ヘビーでメロディアスなサウンドが物語にマッチ

── TVアニメ『佐々木とピーちゃん Season2』で再びOP曲を担当することへの感想や意気込みなどお聞かせください。

LINさん(以下、LIN): 2期続けて『佐々木とピーちゃん』のOPを担当させていただけたことは本当にありがたく思っています。

アニメの制作スタッフからも特にオーダーはなく、お任せいただきました。事前に『Season2』のプロットをいただいて、ストーリーをつかんだ上で作詞しました。1期ではたくさんのキャラクターが登場しましたが、2期ではキャラクターたちを更に深堀りしていきながらも佐々木とピーちゃんの旅の歩みを描いていたので、佐々木とピーちゃんを主軸に置きながらも他のキャラクターたちのことも歌えたらいいなと思いました。

── 1期のOP曲「FLY」は開放的で明るく疾走感があるサウンドでしたが、今回のOP曲「Unbroken」はサウンドも歌詞もハードでまったく対照的ですね。

LIN: 今回、作・編曲をQ-MHzさんにお願いしましたが、Q-MHzさんが手がける楽曲の中でもかなりヘビーじゃないかなと。アニメのストーリーも重厚で進むにつれて重たくなっていくので、とてもマッチしていると思います。

── ちなみに、Q-MHzさんとのコラボは今回で何回目になりますか?

LIN: 2ndアルバム収録の「No border」、3rdアルバム収録の「DROPOUT HEROES」でご一緒して、今回で3度目になります。僕はQ-MHzさんのメロディーが好きで、以前からQ-MHzさんの曲を聴いていたので、今僕らがQ-MHzさんの曲をパフォーマンスさせていただいているのはとても感慨深いです。

── 作詞はLINさんとYUKIさんが担当されています。どのように進めていかれたのでしょうか?

LIN: まず僕がメインとなる本線を、YUKIはラップ部分とサビの締めくくりになるフレーズも考えてくれました。今回は歌う担当パートが変則的だったので、相談の上、ヒップホップっぽいサウンドのところはラップにすると決めて、あとはお互いに作っていきました。

── サビの歌詞や歌い方からは絶望から立ち上がる力強さを、曲名からは「壊れない」という強い意志を感じます。

LIN: 佐々木は一見、飄々としているので、楽曲としてのドラマチックさを演出するための葛藤は他のキャラクターのエピソードから持ってきています。でも佐々木には無関係ではないし、楽曲のハードさに負けない歌詞になるように頑張りました。

YUKIさん(以下、YUKI): 物語のプロットを読んだとき、ポジティブというわけでもないけれど強さを感じるなと思いました。ラップ部分を作る時は、絶妙なラインをQ-MHzさんのきれいなメロディーラインにのせられるように意識しています。ヒップホップパートをいただいたのでサビに向けて盛り上がり、トリガーになるような、ギミックの多いラップを書きました。

── 「Unbroken」のデモや歌詞を視聴した感想と歌う時に意識した点を教えてください。

YOU-TAさん(以下、YOU-TA): 「FLY」を経ての今回ですが、LINからデモが届いたとき、キーのレンジがものすごく低くて。そしてカオスな感じからサビでパッと明るくなるような雰囲気があったので、自分らしく表現できるように歌おうと思いました。

SHINさん(以下、SHIN): AメロやBメロを歌うとき、葛藤を抱えつつ、自分自身にも負荷をかけながら歌おうと思いました。普通に歌うと明るめに聴こえるような声なので、苦しくなるように感情を押しつぶすつもりで歌うことを意識しました。

── 確かにSHINさんの声質は、さわやかな高音が特徴的ですものね。

SHIN: 僕の歌い方には感情や表情を読み取りにくい部分があると思っています。MADKIDに加入した当初から、リスナーの方へネガティブな感情を伝えるためには、自分が思っている以上の感情で歌わないといけないと意識しながらやってきました。まだその努力の途中ではありますが、現時点で最高のテイクが録れたと思っています。

KAƵUKI: 僕も声質的に明るさや優しいイメージになりがちなので, Aメロは特に苦戦しました。キー自体も僕が出しやすいレンジとは違っていたし、Aメロはまだ曲自体の盛り上がりはこれからなので、そこにどう自分の声をのせていこうかと、かなり試行錯誤しました。

── AメロからBメロにかけて、5人の歌声がわかりやすいところもいいなと思いました。皆さんのお気に入りポイントを教えてください。

YOU-TA: Bメロの流れからサビに入るところやDメロからのラスサビは、僕自身も楽曲の表情が変化するところで歌声でも変化をつけられたのかなと思っています。

LIN: ラスサビの〈Hold my ground, 何度だってFly〉は第1期のOP曲「Fly」へのオマージュになっていて、アニメのファンの方も「おっ!?」と気が付くところだと思いますし、僕自身も好きです。TVサイズでは聴けないので、ぜひフルで聴いてほしいです!

SHIN: 2番でYOU-TAと歌うパートがあるのですが、ライブでも必ずハモることになります。自分の新たな部分や可能性を皆さんにお見せできると思っているので、すごく楽しみです。個人的には(ハモりへの)苦手意識があったので、僕がハモるところをライブで見たらファンの皆さんは新鮮に感じられるのでは?

YOU-TA: 僕らのように激しく踊りながら歌うスタイルでは、ハモることは少なくて、シーケンスにハモが入っていることが多いんです。でもやっぱり生でハモっていたほうがいいし、最初から振りにも入れようと思って。振付師の方に「ここでハモりたいので、そういう構成にしてくれませんか」とお願いしました。

── 昨年12月に行った『MADKID ONE MAN LIVE -BREAKNECK AXCELERATION-』で、生バンドでパフォーマンスしたことも大きいのでしょうか?

YOU-TA: そうですね。生バンドと一緒にパフォーマンスすることで生まれたグルーヴ感や心地良さがあったし「MADKIDとして進化したい」という想いの現われでもあります。

── KAƵUKIさん、YUKIさんのお気に入りポイントも教えてください。

KAƵUKI: Dメロがお気に入りです。歌詞の「何度も立ち止まりながらそれでも進んできた」も僕らの今までの活動とリンクする部分もあって。立ち止まることはなかったけど、何度も苦しさや葛藤を5人で乗り越えてきたから今があると思うんです。

YUKI: サビの〈それでもCarry on〉からオチていくところが好きです。あと元々、間奏だったところにラップを入れて、その後にコーラスも入れました。曲中でいろいろなアクセントが散りばめられているところがこの曲の魅力であり、聴きどころかなと思います。

── じっくり聴いていると細かいギミックがあるのがMADKIDらしさですが、今回も聴けば聴くほど味が出てきます。

LIN: 曲を作る立場としてもQ-MHzさんのサウンドやアレンジはすごく勉強になりました。またYOU-TAとSHINとKAƵUKIの三声でハモる曲はタイアップでは初めてかもしれません。そういう部分も新たなチャレンジでした。今、振付のレッスンをしていますが、すでに「ライブで映える曲だ」と確信しています。早くライブで披露したいです。

── 取材時点ではMV撮影はこれから、ということですが、どのような撮影になりそうですか? 前回の「FLY」では青空の下、バスケットコートで歌われていましたが今回は……。

YOU-TA: 今回はコンセプチュアルなMVになると思います。カッコいい、引き締まった映像になるはずです。

── 室内の撮影だと、どこかに閉じ込められるイメージがあります。

LIN: その可能性はあるかもしれません(笑)。

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