アニメ
『魔法騎士レイアース』佐倉綾音×大久保瑠美×高橋李依インタビュー

『魔法騎士レイアース』佐倉綾音さん×大久保瑠美さん×高橋李依さんインタビュー|アフレコでは「仲が良すぎる」ことが逆効果になってしまった? 大好きな作品に挑む3人の姿に注目!

TVアニメ『魔法騎士レイアース』が、2026年10月7日(水)より毎週水曜11時45分~
テレビ朝日系全国ネット“IMAnimation W”枠にて連続2クールで放送中です!(※一部地域を除く)

『魔法騎士レイアース』は、創作集団・CLAMPによるコミックス。1993年に「なかよし」(講談社刊)にて連載が開始され、翌年の1994年にはTVアニメ化されました。当時、少女漫画の枠を超えて、社会現象を巻き起こした伝説的作品。今回のアニメは、1997年のOVA以来、約29年ぶりとなる完全新作で、ファンはもちろん、各方面から注目を集めています。

アニメイトタイムズでは放送を記念して、獅堂光役・佐倉綾音さん、龍咲海役・大久保瑠美さん、鳳凰寺風役・高橋李依さんにインタビュー。CLAMP作品を愛し、『魔法騎士レイアース』を愛するキャストたちが「本当は愛なんて根拠はいらない、世界でただ一つの概念なのに」と語り、その作品への愛、そして作品へかける思いを熱く語ってくれる姿に心打たれます。

 

関連記事
魔法騎士レイアース
社会見学にやってきた東京タワーで突然、異世界「セフィーロ」に招喚された獅堂光・龍咲海・鳳凰寺風。そこで三人は、「セフィーロ」の平和と秩序を祈りの力で守ってきた姫・エメロードが、捕われの身となり世界に危機が訪れていることを知る。「セフィーロ」を救うべく、エメロード姫によって招喚された三人の少女は、果たして伝説の「魔法騎士(マジックナイト)」となり、姫と世界を救うことが出来るのか!?作品名魔法騎士レイアース放送形態TVアニメスケジュール2026年10月7日(水)~テレビ朝日系列にてキャスト獅堂光:佐倉綾音龍咲海:大久保瑠美鳳凰寺風:高橋李依エメロード:早見沙織ザガート:小野友樹モコナ:菊地美香クレフ:梶裕貴プレセア:加藤英美里フェリオ:松岡禎丞スタッフ原作:CLAMP監督:三浦唯副監督:佐野誉幸シリーズ構成:村越繁キャラクターデザイン:渡部里美魔神デザイン・魔神メカニックディレクター:牟田口裕基美術監督:安藤和丸(草薙)色彩設計:中村千穂3D統括:菅友彦撮影監督:田村仁編集:柳圭介 ACE音響監督:阿部秀平音楽:梶浦由記 尾澤拓実 寺田志保音楽制作:トムス・ミュージッククリエィティブプロデューサー:朴性厚企画プロデュース:UNLIMI...

 

安心して一緒に戦えると思える信頼感

──このメンバーで魔法騎士の3人を演じることを知った時に、どのように思われましたか。

獅堂光役・佐倉綾音さん(以下、佐倉):(大久保)瑠美さんとは、10代の時に1年間レギュラーを一緒にやっていて、それ以来でガッツリ久々にご一緒するので、10代から30代になった私に会って、「何も変わってない」と思われるのか、逆に「変わっちゃった」と思うのか、「瑠美さんはどういうふうに私のことを見ているのかな」と気になっていました。

特に瑠美さんがこの作品のファンだということも知っていたからこそ、光が佐倉綾音であることをどう受け止めているかが気になりました。そこは全然シビアでも構わないし、とても気を遣ってくれる気もしたので、まっすぐぶつかってもらえるといいなという思いもあって、緊張を感じていました。

高橋さんとは、お仕事をご一緒したことはちょこちょこあるのですが、ガッツリ一緒にレギュラーというのはほぼなかったんです。とても真面目でまっすぐで熱心な方だというイメージがあったので、高橋さんが演じる風ちゃんを楽しみにしていました。あと、お二人は同じ事務所で、私だけ違うので上手に仲間に入れるかなと……(笑)。

龍咲海役・大久保瑠美さん(以下、大久保):(笑)。キャストを見た時に、「解釈一致!」と思って……(笑)。求められているものが少し見えた気はしましたね。現場でどう作っていくかによって変わってくるとは思うんですけど、自分が制作側だったとして、このメンツを見たら、「こういうものが作りたいのかな」というのが見えてくるようなキャスティングだと思いました。

あやねる(佐倉さん)とは、10代の時に1年間ぐらいお仕事をご一緒させてもらって、その後はそんなにガッツリというのはなかったんですけど、いろいろなところで活躍している姿は見ていましたし、役者としては信頼していたので、楽しみだなと思っていました。どんな光を見せてくれるのか、その光の動きによって海の心情もだいぶ変わってくるので、そういう意味でもすごく楽しみにしていました。

李依ちゃんとは、よくお仕事をご一緒させてもらっていて、柔らかい役や真面目な役や、純粋な女性の役を演じている姿はよく見ているんですけれど、風ちゃんはもう一歩違ったところにいるキャラクターです。ですから、これまでのキャラクターとは、また一歩違うものを見せてもらえるのかなと……。

彼女はそれを出せる役者さんだという信頼も強かったです。だからこそ、第1話のアフレコ収録では最初からできあがりすぎていて、音響監督に「仲良すぎ」と言われてしまったんですけど……(笑)。

海を演じるにあたって、他の方々も含めて楽しみだったんですけど、好きだからこそ客観視ができないので、自分だけが不安でした。だからアフレコが始まるまでは、「本当は違った。ごめん、間違いだった」って言われる日が来るのではないかと、めちゃめちゃ怖かったです。

鳳凰寺風役・高橋李依さん(以下、高橋):私は受かったと連絡をいただいた時に、最初に気になったのが共演者でした。もちろん『魔法騎士レイアース』という作品に関わることができて、すごく嬉しいし、光栄だし、「風ちゃんの役を受けてみてほしい」と言ってもらえたことが、自分のキャリアの中でもすごく驚いたことでした。

まずとても嬉しいというのは大前提に、「風ちゃんになりたい」より「誰の隣で風ちゃんになりたいか」という方が大きかったんだなと自覚しました。お二人の名前を聞いた時に、「あ、じゃあ一緒に戦える」と心強かったんですよね。

お二人とも先輩というのもあるんですけど、「自分のできることを精一杯やろう」と前を向ける方々と一緒にいられるんだと思うと、私もお二方の隣で前を向きたいと思えました。綾音さんは同い年で先輩、瑠美さんは同じ事務所で先輩、尊敬とお話のしやすさというところですごく頼もしくて、いつも支えてくださる。共演者の名前を聞いて、ちゃんと自分の居場所を確認した感じがありました。

 

キャストがキャラクター・カラーを着て収録!

──アフレコ収録時の印象に残ったエピソードや演出をお聞かせください。

佐倉:アフレコ収録の時に、みんなそれぞれキャラクターのカラーを身にまとっていたことは印象的でした。第1話の収録の時に、ものすごく緊張していて、かつてないプレッシャーの中で臨むことになったので、少しテンションを上げたいと思って、真っ赤な服を着ていたんです。

私一人だけ真っ赤な服だったので、「気合いが入りすぎちゃったかな」と少し恥ずかしくて、第2話の収録は少し控えめにいったら、お二人もキャラクター・カラーをガッツリ着てきてくれたので、「あ、よかったんだ」と思いました(笑)。

第1話の収録は、スタジオにいるたくさんの人が緊張していたような気がしますね。私が演じる光も、天真爛漫なキャラクターで、肩の力を抜いて常に自然体で捉えていなければいけなかったのに、第1話の時はどうしても緊張でガチガチだったので、「もっとちゃんと自然体を表現したい。そこに光の良さがあるのに」と思っていたんです。

音響監督さんも、第1話なのでリアル感よりも個性を優先して、どちらかというと光はずっと明るく楽しく、声を張り気味で演じてほしいという演出だったので、そこを少し意識しながら演じていました。

大久保:そのキャラクター・カラーの話だと、私と李依ちゃんは多分ほんのり日和ってたんですけど……(笑)。私も収録の時に着ていこうと、青い服をたくさん用意していました。でも、やる気を見せすぎると、もともとCLAMP先生の作品が好き、『レイアース』が好きと公言していたのもあって、「空回りするのが怖い」と思っていたんです。

あやねるは緊張するイメージがあまりなくて、いつもどっしり構えているような印象だったんですけど、そのあやねるがすごく緊張しているということや、それでも真っ赤な服を着てきてくれたんだという気持ちを感じました。その時に改めて、「前を走ってくれるあやねるを支えられるようになりたいな」と思いました。

もともと海というキャラクター自身も、そういうキャラではありますし、そうなれたかどうかは置いておいて、「それをこの現場での私の立ち位置にしていこう」という気持ちは、第1話の収録時にしっかり固まりましたね。

キャラクターのことは、作品がすごく好きな分、「こうでしょう」という思い込みもあったので、逆に今作としての第1話の収録では、私も掴みきれていないところがありました。海というキャラクターに対して、オーディションの時に「あんまり嫌な子にしてほしくない」「あんまり面倒見が良すぎて、お母さんにしてほしくない」と言われていたので、それを意識しすぎてマイルドにしすぎたら、「仲良すぎ」と言われてしまったんです。

特に海は、初対面だとわりと性格的にはキツい方なので、そのキツさがいい意味でそれぞれの個性として出るようにということでした。朗らかで天真爛漫な光、少し浮世離れしている風ちゃん、キツくて全部に疑問を持っている海、という感じに対比を分けていきたいので、オーディションの時の話は一度忘れてくれと演出の指示を受けました。

「いい子にならない方がいい」という話や、デフォルメのシーンも「あんまりデフォルメにしすぎないでほしい」とは言われましたね。かといってリアルにしすぎると、デフォルメされた画と合わないので、そこのあんばいは難しかったです。第1話の収録は、私もまだ手探りな状態が少しあって、安定してきたのは第2、3話ぐらいで、第1話の時点では、まだまだ緊張しながらやっていました。

高橋:アフレコの時は、まずテストをやって本番という流れなんですけど、第1話の収録時に音響監督さんから「ラステス(ラストテスト)やります」と言われて、「あ、そんなにダメだったんだ」と痛感しました。ぜひやらせていただきたいし、調整にも入りたいと思ったんですけど、今のテストの私たちでは、ラステスが必要なくらい、みなさんにお届けするレベルに達していないんだと、ハッとしたんです。

オーディションに向けてたくさん練習を重ねて、自分の中で作っていった鳳凰寺風ではダメなんだと思い、これは一回、私が思っている型を壊さなくてはいけないと思いました。「私は鳳凰寺風ちゃんだけを見ていたのかもしれない。相手と会話をして、“光さん、海さんといる風ちゃん“にならなくては」ということをテスト後に気付いたんです。そういう意味で、第1話の収録はすごく勉強させてもらいました。

「仲良すぎ」と言われた時は、どういう視線を向けると、仲が良く聞こえてしまうのかという壁にもぶつかりました。風ちゃんだと最初のシーンで、「だいじょうぶですの?」みたいにお伺いを立てるシーンが多いんですけど、その温度感に近しさが出てしまっていたんだなと感じたり。

あくまでも初対面で、それぞれに生きてきた人たちで、たまたま今同じ空間にいる時にかける言葉の距離感というのは、なんとも絶妙なバランスなんだなと思いました。まさに一言単位で距離感を声に乗せていくといいますか。もちろん彼女にも軸があって、どんな世界に行っても、ブレない風ちゃんであるとは思うんですけど、3人の中で、今どんな温度感なのかというのはアフレコを通して学んでいきましたね。

 

アフレコ現場で最初に起こったのは、ザガート問題

──現場でもイントネーションや原作との違いについて、お話しされていたと聞きましたが、具体的にどんなことを確認されながらアフレコされたんですか。

佐倉:一番こだわったのは「平成版の時に、こう言ってたっけ?」と確認することですね。最初は「ザガート問題」だったよね(笑)。

大久保:「ザガート(CV:小野友樹)」のイントネーションについてとかね。

佐倉:こちら側としては、平成版を踏襲するわけではないにしろ、平成版とあえて違うことをする必要はないのかなと思いました。「あれ? 平成版の時はこう言っていたのに、言い方違うんだな」と感じさせるだけでノイズになってしまう。

そこに気持ちを持っていかれてしまうともったいないと思うので、「平成版と同じザガートにしましょう」というようなことをみんなと話しました。そんな問題を筆頭に、意味のある変化と、意味のない変化を見極めて、意味のない変化はなるべく排除していくという形で、音響面では気をつけていましたね。

あとは、原作のセリフをなるべく変えないというのが今回の脚本的なテーマだったようなので、各々が原作と照らし合わせつつ、「ここ、ちょっと言い回しが違ったんですけど、何か意味がありますか?」とか、「いや、これはやっぱり原作に戻そう」とか、みんなで原作の電子書籍を片手に持って、そういった調整を現場でしていきました。

高橋:お二人がすごく心強くて、聞いたら何でも返ってくるし、一緒に考えてもくれるんです。自分のシーンではなくても、みんなが「自分のこと」として考えていくので、すごくいいチームだなと感じながらやっていました。

大久保:「セリフが逆」とかね(笑)。逆に、原作にはないセリフがごくたまに追加されていたりして、「これ、どのコマのニュアンスがここに来ているんですか?」とかね。前のコマを拾うべきか、後ろのコマを拾うべきかで、表情感が変わるし、微妙に時系列が逆になっているところとか。

でも、流れとしてはその見せ方でも美しいなと思うので、意味があって時系列が変わっているなら、そこを自分たちの解釈で埋めていったり、分からないところは確認したりもしました。言い回しが平成のコミックスということもあって、「これ、令和に大丈夫か?」みたいなのもありましたけど……(笑)。でも、あくまでも作品の中のワードだと思って、よっぽどNGワードでない限りは、そのまま使いましたね。

景色というか、画面の画作りがすごくきれいで、今の最新のアニメ技術が使われているんですけど、舞台設定は1993年のままなので、そこがどういうバランスで進むのか。言い回しも含めて、「スマホとか持っているのかな?」とか思いましたけど、普通に、そのままの年代で始まりましたね。

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026年夏アニメ一覧 7月放送開始
2027年冬アニメ一覧 1月放送開始
2027年春アニメ一覧 4月放送開始
2026秋アニメ何観る
2026秋アニメ最速放送日
2026秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
放送・放送予定ドラマ作品一覧
周年アニメまとめ