
アニメ『うちの弟どもがすみません』第14話放送後:大空直美さん(成田糸役)×増田俊樹さん(成田源役)インタビュー|糸からこぼれた「好き」と、源の「……マジか」に込められた思い
母親の再婚で成田家に引っ越してきた糸が、いきなり4人の弟を持つ姉に!無愛想だけど家族想いの長男・源。冷静沈着で爽やかな次男・洛。引きこもりでなかなか姿を見せない三男・柊。いつも元気で甘え上手な末っ子・類。新米長女と個性豊かな弟4人とのにぎやかな毎日が織りなす、スイートホームラブコメ、TVアニメ『うちの弟どもがすみません』。
アニメイトタイムズでは、各話放送後にキャストインタビューをお届けする連載を実施中です。
文化祭や修学旅行、クリスマスと、さまざまな出来事を通して少しずつ成田家の一員となり、源への恋心も自覚していった糸。第14話では、そんな糸の思いが思わぬ形であふれ出します。
今回は、第1クールを終え、第14話を迎えたタイミングで、成田糸役・大空直美さんと成田源役・増田俊樹さんにインタビュー。第1クールを振り返って感じたことや、アニメを通して届いた反響、アフレコを重ねる中で作り上げていったキャラクターや作品の空気感、そして第14話でついに飛び出した糸の「好き」と、それを受け止めた源の「マジか。」についてたっぷり語っていただきました。
第1クールで描かれた“家族”としての成田家
──まずは、第1クールを終えての率直な感想を聞かせてください。第1クールは気になるところで終わりましたね。
大空直美さん(以下、大空):そうですね。修学旅行や文化祭など、いろいろな行事がありました。そのなかで、糸ちゃんが源に対する自分の気持ちをだんだん自覚していって。クリスマスまでの流れの中で、糸ちゃん自身もゆっくりと成田家の一員になって、弟たちと絆を深めていきました。
特に1クール目の最終話にあたる第12話では、亡くなってしまった源たちのお母さんへの思いだったり、家族のより深いところに糸ちゃんも触れていって。糸ちゃんのモノローグでも、成田家の幸せを願うセリフがありましたけれど、私もオンエアを観ながら、「成田家のみんながずっと幸せでいてほしい。たくさん幸せが降り注ぎますほうに」と思いながら見届けていました。恋心だけではなく、成田家みんなの幸せを願わずにはいられないくらい、それぞれの気持ちが丁寧に描かれていましたよね。12話分の思い出を重ねて、彼らのことが大好きになって…。素敵な第1クールだったなと思っています。
──増田さんはいかがでしたか?
増田俊樹さん(以下、増田):『うちの弟どもがすみません』がラブコメだということは、皆さんもわかって観てくださっていると思うんです。そうすると「誰と誰がどういう関係になっていくんだろう」「糸と源が結ばれるのかな」と思いながら観ることになると思うんですけど、第1クールが終わっても、くっつく気配が絶妙に見えない(笑)。
僕がこれまで見てきた少女漫画や少女漫画原作のアニメだと、比較的早いうちに両想いだとわかって、「付き合うのか、付き合わないのか」というところでヤキモキする印象があったんです。そう考えると、かなり珍しい構成なのかなと思います。
ただ、第12話まで観ると、第1クールは成田家としてひとつの輪をしっかり作るための時間だったのかなと感じるんですよね。長男である源、次男、三男、四男と、それぞれにフォーカスを当てながら人との関係性を描いて、糸自身も、もともと住んでいた地元の友達との関係を断つわけではなく、新しく家族になった両親やきょうだいとの距離を少しずつ縮めていく。そうやって家族としての関係が第1クールでしっかり固まった印象があって。いよいよ糸本人の気持ちが周囲にどう影響して、関係性がどう変化していくんだろうと楽しみになるような、第1クールの終わりだったなと思いました。
──放送が始まって、皆さんからはどんな反響が届いていましたか?
増田:手紙やSNSなどで反響をいただいて、「観てくれている方がいるんだな」「楽しんでくれている方がいるんだな」と感じていたところです。
大空:応援してくださっている方から、「大空さん自身も表情豊かだから、糸ちゃんの表情がくるくる変わるところとリンクしていて面白い」と言っていただくことが結構あって。糸ちゃんの親しみやすさは演じるうえですごく大事にしていたんです。リアクションの仕方や、ちょっと生々しい表現も入れてみようかなと、いろいろ試行錯誤していました。
だから、「糸ちゃんの表情がくるくる変わるのが面白い」「声の表現も聞いていて楽しい」と言っていただけたのは嬉しかったですね。それに、原作ファンの方から「観たかったシーンが観られた」という声も届いていて。私も一視聴者として「わかる!」と頷きながら、皆さんの反応を見ています(笑)。
あとは、これまで少女漫画の作品に関わる機会があまりなかったので、「少女漫画のヒロインだ」と最初は構えていた部分もありました。共演の方々とは、初めましての方も多かったので、すごくドキドキしていて。でも皆さんと掛け合っていく中で、だんだん絆のようなものが生まれたと感じています。
最初は緊張していたんですけど、糸ちゃんと同じように、私も成田家のみんなにどんどん溶け込んでいくことができたんじゃないかなと思っています。和やかな現場でしたし、観てくださっている方からも「アフレコが楽しそう」と言っていただくことがあって。現場のあたたかい空気感も伝わるんだなと思いました。
──以前のアニメイトタイムズのインタビューでは、増田さんが大空さんが演じる糸を「印象が強く、キャラクターとのマッチを強烈に感じたのを覚えています」とお話しされていましたよね。
大空:嬉しい! ありがたいです。私も本当に増田さんの源が素晴らしいと感じています。アフレコをしているときは、糸ちゃんの目線で生きているので、完成したアニメを客観的に観て、改めて気づくことも多いんです。「ここの表現、すごいな」と思いながら観ていました。
増田:ありがとうございます。大変苦労はしましたが……。
──役作りの上で、ご苦労もあったんですね。
増田:そうですね。僕が最初に考えていた源をそのまま出せばOKというわけではなくて。僕が原作を読んだ印象やオーディションを受けたときの感覚で演じていた源は、音響チームからすると少し物足りない部分があったのか、序盤から「もう少し糸に対するラブコメらしさを出してほしい」というディレクションがありました。
原作をアニメーションにする中で、監督をはじめとするスタッフの皆さんが作ろうとしている『うちの弟どもがすみません』の空気感を、僕自身がまだ掴みきれていなかった部分もあったのかなと思います。やっぱり、放送が始まってみないとわからないこともありますからね。なかなか苦労しました。
──大空さんは、実際に皆さんと掛け合う中で、作品の空気感が見えてきたところもありましたか?
大空:そうですね。やっぱり、セッションしてみないとわからないことはあります。それぞれが頭の中で思い描いている作品の雰囲気や空気感は、役者によって違うと思うんです。一度言葉を交わして、同じ空間でお芝居することで、その空気を共有していくものなのかなと。私も第1話では、「皆さんはどんなふうにキャラクターメイクされて、どんな空気を持ってくるんだろう」と思いながら臨みました。
最初の収録で、「皆さんナチュラルに演じているので、もう少しコミカルな要素を足してください」というディレクションがありました。そうしてみんなで成田家の空気、作品の空気を作っていった感覚がありますね。
































