
【今週の『キングダム』の話題は?】李牧の「不戦逃避」とは?「辱め」〈890話〉
『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の、紀元前中国 戦国時代の大河ロマン。作者は原泰久先生で、今年は連載20周年のメモリアルイヤーとなっています。
ここでは10月15日(木)発売の「週刊ヤングジャンプ(2026.10.29 No.46特大号)」に掲載の、『キングダム』最新890話「辱め」のあらすじと、SNSの反応を見ていきたいと思います。
※本記事には最新話のネタバレが含まれます。コミックス派やアニメ派、映画派の方はブラウザバックをお願いします。また、「ヤングジャンプ」をこれから読むという方も同じくです。
李牧の「不戦逃避」とは?
現在、物語では、秦(しん)vs.趙(ちょう)の戦いが行われています。飛信隊(ひしんたい)の信(しん)・楽学隊(がくかたい)の蒙恬(もうてん)らは、策の失敗をうけ逃走中。この逃走にあたって、軍師 河了貂(かりょうてん)が、趙の捕虜になってしまいます。そんな彼女に敵味方の区別なく寄り添ってくれたのが、李牧(りぼく、趙将軍)の側近であり妻であるカイネ。カイネは初めて李牧と出会ったときのことを語り始めるのでした。
北部総司令官 李牧の「不戦逃避」とは?
趙の北部 雁門(がんもん)。ここは、匈奴(きょうど)と国境を接する、いさかいの絶えない土地です。カイネはこの雁門で生まれ、戦士として成長していきますが、あるとき肉親を殺されてしまいます。同じような境遇の者は多く、見捨てられた土地とも言われる雁門。ここに、新たに趙北部総司令官として赴任してきたのが、李牧だったのです。
李牧は、民たちへ挨拶がてらに指令を出します。「不戦逃避(ふせんとうひ)」、つまり、匈奴が攻めてきても戦わずに砦の内側に逃げよということです。これを聞いたカイネは、激昂。カイネとともに戦ってきた土地の兵士たちも不服な顔をしています。
中央からやってきた上司と、現場で体を張ってきた部下たちが、心を通わすにはまだまだ時間がかかりそうです。
匈奴は今日もやってくる
ある日のこと、タタシュという集落が襲われてしまいます。住民は、李牧に指示どおりに砦に逃げ込み無事でしたが、家は焼かれてしまうことに…。住民は、家を守るための兵をなぜ出してくれなかったんだ! と李牧に詰め寄りますが、彼は静かにかつ力強く答えたのです。
「命は失うと戻りませんが、家はそうではない。皆で建て直しましょう」
そう言う李牧は、武器ではなく丸木をかつぎ、野良着姿。将軍みずから集落復興に尽力するのでした。
SNSでは李牧の策について、「これは難しい判断、命は助かっても痛手は大きい」「いやいや、賢い策なのでは?」「ナポレオン戦争やWW2のロシアか?」など、さまざまな意見が上がっています。
鉄拳制裁
再び匈奴が攻めてきたある日のこと。カイネは、李牧の命令を無視して出陣しようと意気込みます。匈奴が、城壁の外で騒ぎ立てているのです。李牧いわく、奪う物がないから腹いせに挑発しているだけ、耳を貸すな、とのこと。
しかし、親兄弟たちのことをなじられたカイネは、馬に飛び乗り戦闘体制に。城門を開けろと門兵に叫びます。この、馬上のカイネを、地面に叩きつけたのが李牧です。戦ってはいけないというのが、彼の命令ですからね……。
それでも、カイネは叫びます。殺された父母と妹が、辱められたくやしさを。さらに、「そこをどけェ」と、なおも李牧に反抗し続けます。
そんなカイネに、李牧は鉄拳制裁! 頬にげんこつをくらったカイネは、ノックアウトです。気を失った彼女をかばう住民たちに、「頭が冷めるまで牢に入れておきなさい」と言い残す李牧でした。
SNSでは、「李牧、相手が未来の妻だぞ!」「命令無視だから、まあ仕方ないか?」との声が上がっていました。仕方がないとはいえ李牧が手を上げるとは、ちょっと驚きましたよね。
今話は、李牧の策や行動をどう思うかについて、皆さんの評価がまちまちなのが、興味深いと思います。李牧は正義の人であって、今話の行動もその正義に基づいているのですが、住民とはまだまだ心が離れているようす。この距離がどう縮まっていくのか、次に期待したいと思います。
また、信たちの戦いがどうなっているのか、王翦(おうせん)将軍率いる本隊の動きも、早く知りたいですね。


























