
秋アニメ『薬屋のひとりごと』第3期:趙迂役・藤原夏海さんが感じたキャラクターの変化|「もう自然に出てきちゃうんです」趙迂の子供らしさはどう作られるのか――
日向夏先生による同名小説を原作としたTVアニメ『薬屋のひとりごと』。第3期では舞台を後宮から市井へと移し、国全体を襲う蝗害や、謎の仙女・白娘々の登場など、これまでにない規模で物語が動き出します。
今回、趙迂役の藤原夏海さんにインタビューを実施。響迂から名前が変わったことによる芝居の切り替えから、少年役を演じるうえでの研究、そして読み方に苦戦した漢字まで、たっぷりとお話を伺いました。
花街での日々に「親心になりました」
──第3期では舞台が移り変わり、これまで以上に壮大な物語が始まります。台本をご覧になったときの印象はいかがでしたか?
藤原:第2期の時点でも壮大だったんですけど、第3期は趙迂の身の回りだけではなく、国全体を巻き込んでいくので、話の規模がどんどん大きくなっているんだなと感じました。趙迂としては、名前が変わって、第2期のときに子の一族で起きたことも、忘れてしまいましたけど、猫猫と一緒に楽しく花街で生活していて。元気に過ごしていてよかったなと、親心のような気持ちになりました。
──第3期の猫猫については、どういった印象をお持ちですか?
藤原:第1期の頃はひとりで行動していましたが、第2期からは色々な人をいい意味で巻き込みながら謎を解き明かしていくようになりました。第3期からその流れの中に趙迂も入れたのは、輪の中に加われたような感じがして嬉しいです。これは趙迂目線なんですけど(笑)。
視聴者目線でも、猫猫がさらなる難事件に挑む姿は力が入るといいますか。見ていてとても楽しいなと感じます。
──藤原さんご自身は、本作の謎解きをどうご覧になっていますか?
藤原:「ああ、なるほど。そういうことか」というのは、第1期の頃からありましたね。第3期の序盤も「それが手がかりになるのか」とか。一つひとつの伏線の重さや大きさが、ワクワクにつながるんだなということをすごく感じました。
──第2期から引き継がれたものも繋がってきますね。
藤原:そうですね。何気なく見ていたものも、あとあと繋がっていたりして一視聴者目線でも驚かされることがあります。
名前が変わって見えてきた、新たな一面
──第3期では趙迂の活躍も描かれます。改めて、彼の魅力についてお聞かせください。
藤原:やっぱり子供らしくて無邪気なところが一番の魅力なのかなと。そのまっすぐさで猫猫にぶつかっていく感じ。しかも、猫猫がちゃんと受け止めてくれるような強さやしなやかさを持っているからこそ、とても可愛く映っているなと思います。第3期になってからは猫猫との姉弟感みたいなものも描かれているんですけど、弟である趙迂が頼りになるようなシーンも見えてきて。彼の新たな一面が見られるんだなということをすごく感じますね。
──第2期のラスト、花街で猫猫とやり取りする場面は本当の姉弟のようでした。
藤原:翠苓ねえちゃんや子翠ねえちゃんたちと一緒に過ごしてきたというのもあって、親しみやすさというか、人懐っこさはずっと持っているんですよね。みんなが育んでくれたもののバトンを、猫猫が受け取ってくれたのかなという印象です。彼女だけではなく、花街の人たちにもすごく懐いていたりして。人に対しての心の隔たりみたいなものが全然ない子なんだなというのを、毎話毎話感じますね。
──作品に新しい風が吹くような。
藤原:元々、元気でやんちゃな役回りには小蘭がいました。噂話が好きだったり、猫猫に色々なきっかけを与えてくれる子でしたけど、今回、そういう新たなポジションに趙迂がなれたのかなと。趙迂自身も自分のやりたいことやできることに気づいて、がむしゃらに進んでいくんですよね。新しい居場所をようやく見つけたんだなと思いました。
































