
“勝てない”。それでも部活を続ける意味はある? 12年間バスケを続けた筆者のTVアニメ『アオのハコ』Season2 第26~28話レビュー
2026年10月4日より、毎週日曜ごご4時30分からTBS系全国28局ネットで放送中のTVアニメ『アオのハコ』Season2。2クールにわたって放送されたアニメSeason1に続き、中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校で、部活に恋に奮闘する高校生たちが描かれます。
バスケ部の二年生、鹿野千夏に想いを寄せるバドミントン部の一年生、猪股大喜。Season1で大喜は新体操部の同級生である蝶野雛に告白されるも、千夏への想いを貫きます。
Season2は、そんな大喜が千夏と部活後デートに漕ぎつけたところからスタート! 気になる二人の恋の行方に加え、新キャラクターも登場しました。
小一から高三までバスケを続けた筆者は感情が揺さぶられまくり、思わず涙してしまう場面も。今回はそんな第26話から第28話までを、まとめてレビューします。
目次
【第26話】波乱続きの部活後デート
「部活後にジャージを買いに行きたい」と千夏をデートに誘った大喜。彼女も「行きたいカフェがある」と快諾してくれました。
部活後に制服のままで都内デートだなんて、なんと甘酸っぱいシチュエーション! 千夏がちょっぴりふざけながらも、大喜に服を選んであげる様子が微笑ましい。一生やってくれ……と思っていた矢先、千夏の試着中に大喜が同級生とバッタリ会ってしまいます。
試着室前のローファーで大喜がデート中だと気づいた同級生。邪魔はしないと言いつつ、相手を雛と勘違いして「蝶野さん?」と、とんでもない置き土産を残していきました。仲の良い大喜と雛は、周囲で恋仲がささやかれていたのです。
同級生の声は、試着室の中の千夏にも届いていました。雛の告白も周囲の噂も知っているなかで自分が割って入れば、雛を傷つけたり、大喜に迷惑をかけたりするかもしれない。何より、今の関係が壊れるのが怖い。千夏はそんな風に考えたのではないでしょうか。
相手を想って、一歩引いてしまう
何事もなかったかのように試着室を出た千夏は、カフェへ向かう道中、アップルパイが美味しかったから「大喜くんに食べてほしくて」と話します。
アップルパイを食べながら、大喜の顔が浮かんだのでしょう。千夏さん、それはもう恋では……⁉ 美味しいものを食べたときにふと相手を思い出すなんて、間違いなく「大好き」のサイン。大喜の片想いに見えて、千夏からの矢印も大きくなっているようです。
ようやく二人で楽しく過ごせるかと思いきや、カフェには先客が。千夏と同学年で帰国子女のバスケ部員、松岡一馬です。ほんわか笑顔のイケメンですが、さりげなく(?)千夏にアプローチしている様子。大喜を「ファン」呼ばわりしたり、千夏がお手洗いに行った隙にEnglishで「帰れ」と言ったり、ものすごい勢いでけん制してきます。
千夏と大喜は同居を隠していますし、一馬は二人の仲を知らなかったのでしょう。千夏が突然、見知らぬ後輩と出かけていたら、警戒するのも無理はありません。同じ部活のうまい人(スタメン)同士は話が合うため、「脈あり」っぽくなりがち。マネージャーの次に恋に落ちやすいシチュエーションだと思います。
カフェを出た後も「恋愛してる暇あるの?」と、バドミントン部での大喜の立ち位置を突く一馬。さらに大学生との練習に千夏を誘いますが、彼女の部活を応援したい大喜は引き止めるどころか「行ったほうがいいですよ」と送り出してしまいます。
買い物では千夏が、カフェでは大喜が一歩引いてしまったデート。お互いを想うからこその言動ですが、せっかくのデートなのに目いっぱい楽しめない二人の姿は見ていてもどかしい……!
千夏の変化と元チームメイトの影
一人帰路につく大喜。すると千夏が息を切らして駅のホームに駆け込んでくるではありませんか。大学の練習よりも、大喜と過ごすことを選んで追いかけてきてくれたのです。
デートを再開し、二人が訪れたのは夕景の見えるビルの屋上。千夏とのお出かけのために、大喜が調べておいたデートスポットのひとつでした。「初めて来た」と嬉しそうな千夏は、これまで「遊ぶことってサボってるみたい」と感じていたと語ります。
何かに打ち込んでいると、似たような思考がよぎるものです。休むことはパフォーマンスの向上に欠かせない。頭ではそう分かっていてもレギュラー落ちしそうなときや、試合でいいプレーができないとき、大会で勝てないときなど、上手くいかないときほど「休む」ことに罪悪感を抱いてしまう。仕事でも同じループに陥ることがあるのではないでしょうか。
ただバスケを続けていた筆者ですらそうなのだから、ストイックに部活に打ち込む千夏はなおさらでしょう。大喜と関わるうちに、その考えが少しずつ変わっていったのかもしれません。
並んで、穏やかに景色を楽しむ二人に、突然「ナツ?」と声がかかります。そこにいたのは、千夏の元チームメイト、木戸夢佳でした。違う制服に身を包み、長い髪をなびかせる夢佳の隣には男子生徒の姿も。
「ナツ“にも”彼氏できたんだ」ということは、夢佳も隣の男子と付き合っているのでしょうか。大喜の訂正も遮って夢佳は「バスケ以外、興味なかったのに」「バスケはもう諦めたんだね」と千夏に言い放ちます。
楽しいお出かけに、何度も影が差した第26話。夢佳の登場で不穏さが一層かきたてられました。彼女の過去や千夏との関係も気になるところです!

































